安全地帯好きのブログ

安全地帯好きのブログ

安全地帯や玉置浩二について好き勝手に音楽のことを書いています。

玉置浩二 with 故郷楽団 10周年 Concert Tour 2025


~blue eggplant field~ 最終日レポート(前半)





2025年11月12日(水)/東京ガーデンシアター


開場17:00/開演18:00

ついに迎えたツアー最終日。
10周年を刻む“故郷楽団”とのステージは、やはり特別な夜でした。

当日はWOWOWの収録も入っていました。


■参加ミュージシャン

  • Keyboards:トオミヨウ
  • Guitar:秋山浩徳
  • Percussion:中北裕子
  • Bass:千ヶ崎学
  • Drums:松原 “マツキチ” 寛
  • Sax / Flute:門田 “JAW” 晃介、武嶋 聡
  • Violin:吉田宇宙/奥田瑛生/名倉主/大槻桃斗
  • Viola:舘泉礼一/大辻ひろの
  • Cello:村中俊之/飯島奏人

総勢15名──壮観の一言。


18時前、やや巻き気味でメンバー入場。
会場スタッフの案内からも、最終日の熱量が伝わってきました。


前奏曲「あこがれ」

アルバム『あこがれ』のオープニングナンバー。
音合わせの延長かと思いきや、そのまま曲へ。
冒頭の流れを“演出”として取り込んだアレンジが美しく、
すっと身体の中に溶け込んでくるような始まりでした。

今回の席は、生音の響きがダイレクトに届く位置。
その恩恵を存分に受けた1曲目でした。


1曲目「青いなす畑」

3rdソロ『カリント工場の煙突の上に』より。
中北さんの多彩なパーカッション、
秋山さんの漂うスチールギター、
ストリングスが描き出す青空。

“畑”というより、“森の奥に広がる音の景色”
そんなイメージに変化していました。

かつての“ひとりで耕す畑”から、
いまこの大所帯が“壮大な音の地層”を築き上げている感覚。

この曲はライブを重ねるほどスケールが増していく。


2曲目「からっぽの心」

アルバム『惑星』より。
イントロ・アウトロで弦が最大限に引き立つ曲。

新しい船出を歌う曲なのに、
どうしても寂しさが胸を突く。
切なさの奥に、矢萩さんの顔がよぎる瞬間がある。

あの空気を作れるのは、玉置さんだけ。


3曲目「それ以外になにがある」

アルバム『GOLD』収録。
青田さんの言葉から広がっていった曲。

弦の美しさが際立つアレンジで、
冒頭の
「私よりも悲しい瞳をした人に 会ったよと笑いながら 君は涙こぼしたね」
この一行の破壊力は相変わらず。


佐野さんのハーモニカがないのが、
逆に胸にぽっかり穴をあけるような寂しさ。


1~3曲目は、
ツアー前の玉置さんの“心の一部”がそのまま音になっている
そんな印象を受けました。


中北裕子さんのパーカッションソロ

水を汲むような音、
叩く音、
擦る音。
名前のわからない楽器の数々から、透明で立体的なリズムが生まれる。

音の魔法使いとはこのこと。


4曲目「太陽さん」

アルバム『ジャンクランド』より。

初日の“ストレートなロック”とは全く違う、
時空が渦を巻くようなノリへと進化。

ツアー中に磨き上げられ、
完全に化けた一曲でした。

玉置さんの歌はきちっとメロディーに乗りながら、
情熱の熱量はさらに増している。
凄みがあった。


オリジナルのアウトロギター、久々に聴き返したくなる。
あの狂気を…


5曲目「古今東西」

アルバム『ニセモノ』より。
玉置ショーでも披露されたアップテンポのロックナンバー。


会場はついに総立ち!
間違いなくハイライトの一つ。

どう考えてもジュリーの「TOKIO」を意識してるよね?
そんな遊び心も感じる。


6曲目「最高でしょ」

アルバム『ラブソングブルー』収録。

「さいこうでしょう〜」から始まるこの曲、
玉置さんの歌い方がもうセクシーすぎる。

千ヶ崎さんの暴れるベース、
SAXの応酬、
そして楽団メンバー全員がセクシー。


月火水木金土日─
そんなことばっかり考えてるのね…(笑)


7曲目「コール」


アルバム『あこがれ』より。
「最高でしょ」から一転、静と熱が交差する曲。
落ち着いたアレンジながら、
玉置さんの歌の熱量は逆に強く浮き上がる。


ここまでが前半で休憩です。

後半はさらに感情の波が大きく揺れるので、
また続きとしてまとめます。



2025年11月14日