High Rollers!

High Rollers!

GAME・ビデオゲーム・レビュー・攻略・他

Amebaでブログを始めよう!
「白黒でもゲームの面白さに変わりはない」
横井軍平氏の言葉(信条)である。もちろんGB開発時に技術やコストの問題から白黒液晶を採用したことは当時の携帯機としてはベストな選択であると思う。しかしこの成功にひきずられてその後の後継機種もすべてカラー化は必要ない、としたのはかなりマイナスであるように思う。色数が増えた場合は表現力がぐっと上がる。仮に解像度2×1だとすると白黒の場合、□□,■■,□■,■□と4通りしか表示できないがこれに赤を一色でも加えた場合、□□,■■,■■,□■,□,■□,□,■,■となる。色の持つ意味(赤は危険など)で理解させやすい画づくり他いろいろと有効に使える側面も大きい。

またGBのヒットであるが、発売時点での背景として「ゲームメーカーの都合」というのもあった。
当時はゲームソフトの一大ブームの煽りで大容量ROMの値段が高騰し、据置ハードでソフト開発するよりはGBの少ない容量で発売することのメリットが大きかったということもある。
GW(ゲームウォッチ)やGB(ゲームボーイ)開発の父…さらには任天堂のDNA源流のひとり、横井軍平
への長時間インタビューから起こされた書籍。横井氏の(一般には)知られていない業績が玩具、ゲームハードを中心に紹介されており、開発経緯などもわかりやすい。専門に偏った内容でもないので純粋に読物としても面白い。絶版だったが改訂復刻版がでているようである。

○功だけでなく罪の部分にも触れられている
・『タイムショック(72年に任天堂から発売されたパズル玩具)』は自らパクりとの発言がある
・GBやVBの単色(階調は色数には含まない)仕様には絶対の自信があるらしい

※本書は氏の在命中に刊行されている。氏の不幸な事故後、直ぐにGBやWS(ワンダースワン)などのハード機がカラー化されたのも無関係ではあるまい…。カラー機が望まれていて技術的なこと他がクリアされていても横井氏の影響下では販売がはばかられた側面はあると思う。
SSで発売された、真女神転生デビルサマナーの追加ディスク。デビルサマナーシリーズは従来のシリーズとは違って悪魔(≒敵モンスター)それぞれにグラフィックを用意している(色違いグラフィックを使用していない)。解像度も高いためかなり細部まで描いてるのだが、ゲーム中はさすがに原画そのままというわけにはいかなかった。予断だがデザイナー金子一馬氏はこのシリーズ以降、CG原稿になったそうだ。以前は通常の原画作成と違ってドット絵を作成してからイメージとして原画を描き起こすという変則的なデザイン方法を用いてたらしい。

○無印は『真・女神転生デビルサマナー』のものが、第二集は『デビルサマナー ソウルハッカーズ』がおさめられている。BGMがあったり画像の拡大縮小ができたり悪魔の出身地他データが充実してたり…と豪華な環境ではあるが(早いけれど)読み込みがあったりして純粋に原画を楽しむなら原画付攻略本の方が使い勝手がよかったりもする。

○ゲーム本編でのグラフィック
悪魔全書

○悪魔全書でのグラフィック(1.5倍程度拡大可能)
悪魔全書
プレイステーションとセガサターンの比較。3D描画性能を同タイトル『バイオハザード』で比較してみた。評判通り、PS側が綺麗だ。バイオのSSへの移植は、開発側からハードの制約を鑑みて難色を示されたらしい。無理を通したが3D処理の性能差をふまえれば劣化は少なく移植できている部分もある。

PS版スクリーンショット
バイオハザードPS

バイオハザードPS

SS版スクリーンショット
バイオハザードSS

バイオハザードSS

キャラクターが縮小されている場面ではまだめだたないが、アップになると少々キツイか。
■説明書について
自分の場合、殆どのタイトルで読まずに即起動してしまうことが多い…。ROMカートッリッジ時代など中古であれば別売りであったりもするし、基本的には読まなくてもゲーム内で自然なチュートリアルとして挿入されているもの(任天堂は筆頭)など各社で工夫してある。国内タイトル、コンシューマ機は仕様が統一(キャンセルがB、決定はAなど)されていたりそもそもコントローラーというのは押せるボタンの数が少ないため特殊な場合を除いては試せばなんとかなったりもする。しかし極まれには無いと進行すら不自由なタイトルもある。

○PCゲームマニュアル
PCの説明書には分厚いものも多い。RPGなどは顕著であるが設定他で読物としても楽しめる。キーボード操作を前提にしているものなど特殊な仕様が多いことやコピー品防止目的でマニュアルプロテクトなどによりパッケージ内のものが揃っていないと進行不可能だったりもする。

○楽しめるような工夫
PL法の施行以来、慎重に作成されているマニュアルだが、以前にはハメを外したものもいろいろあった。テンゲンやMSXのnamcot(カートリッジ裏の注意書き他)が有名か。