今日は、先日に引き続き、事例Ⅳの振り返りとして、事例Ⅳ受験時の様子(後半40分~試験終了まで)について、エントリします。


 本試験前日の様子は、こちら


 本試験当日朝~受験開始前までの様子は、こちら


 事例Ⅰ(開始~対応付けまで)の様子は、こちら

 事例Ⅰ(個別設問対応~休憩時間まで)の様子は、こちら


 事例Ⅱ(開始~対応付けまで)の様子は、こちら

 事例Ⅱ(個別設問対応~休憩時間まで)の様子は、こちら


 事例Ⅲ(開始~対応付けまで)の様子は、こちら

 事例Ⅲ(個別設問対応~休憩時間まで)の様子は、こちら


 事例Ⅳ(開始~40分まで)の様子は、こちら


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(わたくしはタイマーを「80分」に設定し、カウントダウンする形式を採用していましたので、以下、それに沿った時間表記を取り入れて記載しています)


(以下、文章中に出てくる( )書きは、このエントリを書くまでに気づいた本試験後の感想が含まれています)



第1問の設問1の指標仮決めと設問2(a)のCF計算書まで終了し、いよいよ後半戦の残り40分へ。



第1問設問2(b)


設問要求は「今後の経営上の課題」。


(a)で営業CFを算出させているので、その営業CFから導出できる「今後の経営上の課題」と解釈。


自分で作成した営業CFの計算過程を見てみると、マイナスとなっているのは、下記の4つ。


①売上債権の増加 ▲21百万円

②仕入債務の減少 ▲13百万円

③支払利息の支払 ▲40百万円

④法人税等の支払 ▲ 4百万円


このうち、④は、突っ込もうとすると、節税対策の検討が必要となり、より細かな判断資料が必要となるので、却下。


①~③にて検討する。


で、与件を使えないかと再度与件文を読んで、F/Sと照らし合わせてみるものの、結び付けられない。


「P/Lも2期分あれば、B/Sの2期分と比較して、運転資金のあたりの増減傾向が妥当か、とかから与件に結び付けにいけるのに」と思うものの、与件から類推を重ねて「今後の経営上の課題」を述べるよりも、まだ一般知識に留めておいた方が妥当性が高いだろうという結論に至る。


①→売上債権の回収に注力し、貸倒損失の発生を抑制する


「貸倒損失」については、貸引の設定根拠も、販管費の明細もないので、指摘するかどうか迷うが、「水産物」という商品特性と、「飛び込み需要」からの類推が可能なのと、わざわざB/Sに同業他社との比較で貸引を載せてあるので、一応入れておく。


(後から考えてみると、金額のインパクト的に、債権回収の論点をもっと掘り起こせば良かったです。)


②→支払サイトの長期化を図る


文字数の関係で、ぶっきらぼうにこれだけ書く。


(後から考えてみると、せめて「支払条件の変更により」といった、1つ前の”因”を書いておけば良かったです。)


③→新規借入を抑制し、計画的な返済を行う


一応、第1問で新規工場建設を推進する方向を考えていたので、「借入しない」とか「繰り上げ返済」とかには踏み込めず、「抑制」というニュアンスにとどめる。


まあ、あんま意味ないけど。。。


結論→営業CFの増加に繋げ経営の安全化を図る


(後から考えてみると、①・②と結論を繋げる説明として、「運転資金の減少」はキーワードとして入れておきたかったですね。。)


「直接的には、与件文の記述を使っていないので、採点基準によっては、全く点数が入らない可能性もあるけど、かと言って、間違いではないだろう」と楽観的に考えて、次の設問へ。



第2問


第1問設問2のCF計算書で時間を費やしてしまったので、配点が15点しかないこの設問は急いで解こうと思いながら、設問文を読み進める。


前回のエントリ でも書きましたが、事例Ⅳの個別問題は計算根拠となる表現をマーカーしていたので、以下の表現にマーカー。


・月産20,000単位の生産能力

・来月の予定生産量を得意先からの予想受注量である18,000単位

・販売価格は単位当たり1,000円

・製造原価は、単位当たり変動費500円

・月間固定費は80,000円

・販売費・一般管理費はすべて固定費

・1単位800円

・2,000単位購入したい旨のオファー

・発送諸掛は先方負担


要は、「現在の生産能力内で、特別注文を受託すべきかどうか」ということか。


まずは、現在の予想受注量に対する利益を計算すると1百万円。


次に、特別受注の利益を計算すると0.6百万円。


月間生産能力の20,000単位に対し、予想受注量の18,000単位を差し引くと、2,000単位の余裕があり、特別受注の2,000単位を受け入れる余力はあるので、問題なし。


以上より、「生産能力内」+「利益が0.6百万円増加」+「受諾すべき」の解答構成であっという間に終了。


「こんなに簡単でいいのか?」と不安に思い、2度ほど検算をして、解答要素も一応再検討してみるが、最初の内容で収まりが良かったので、そのまま終える。


ここまでの計算はあまりに簡単だったので、「ひょっとして、今年の問題は相当難易度が低いんじゃないか?」と思い始める。


難易度が上がってほしかった個人的な希望とは真逆で、計算で間違えられない、というこれまでにはあまり体験したことのないプレッシャーがかかる。


「計算間違いをすると、相当ビハインドを背負うので、計算ミスだけは無くさないと」と改めて思いなおして、次の設問に移りました。


この時点で、残り時間は、32分ほど。



第3問


製品別のP/Lから、ある製品の存廃を判断させる問題。


計算要素は、表の中だけなので、特にマーカーは引かず。


ただ、注釈の配賦に関する説明は、あからさまなので要注意。


で、こちらはフリーハンド解答欄に何を書くか、CF計算書以上に迷う。


とりあえず、表を抜き出すように、3製品分の限界利益・個別固定費を並べて、貢献利益がプラスであることを書いておく。


で、こっから何を書こうか。。。


製品Zが営業損失なのは、販売量に基づく配賦基準が採用されているからであり、製品Zの製造を中止してもXとYの販売量等は全く影響を受けないのだとすると、そもそもその配賦基準の設定自体が違うからじゃないか、とは思う。


でも、そうだとすると、このフリーハンド解答欄の余白に書くことがなくなってしまうし、、、と思い、数分考える。


少し経ってから、事例Ⅰのように、そのままスタックしてしまいそうだったことに途中で気づき、「よく分からないなら、まずは今考えていることを記述してしまおう」と気持ちを切り替え、まずは記述欄に、「廃止しない」+「採用した配賦基準に則るから赤字なだけ」といったことを書き、空いている自由解答欄には、意味は全くないとは思いながら、貢献利益率を比較する表を書く。


25点で、個人的には苦手意識の少なかった分野だけに、手ごたえのない内容に終わることを残念に感じるが、まだ解答用紙に空欄として残っている設問をあわせると40点は残っていたので、そちらを優先するほうが合理的なはずと思い、この設問を終える。


(後から考えると、採用している配賦基準自体に言及するアプローチは、ちょっと明後日の方向を向いてしまってますね。。。やはり、廃止と存続の双方の場合を計算して、数値から論理的に分析結果を述べることを要求されていたんだと思います。)



ここで、残るは、第1問設問1(b)(c)欄と、第4問の設問1・2。


残り時間は、20分少々。


点数的には、第4問のほうが大きいものの、150字にハマってしまうと、第1問の記述を書けずに点数を丸々落としてしまう最悪の状況も想定できたので、ここでは第1問設問1に戻ることにする。



第1問設問1(b)(c)


ここで、(b)の原因を考えるために、もう一度、与件文を読んで、経営指標を考えてみる。


すると、大手スーパーからの増産要請を受け入れるためには、新規工場の建設だけでなく、「製品ラインの見直し」が必要であることに気づく。


そうなってくると、原因や解決策を指摘しづらい「負債比率」よりも「棚卸資産回転率」のほうが、解答要求に応える上では、適切なのではないかと思える。


そもそも借入を起こすには、そうせざるを得ない背景があるわけで、使途がないのに無理やりに銀行借入をする道理は、恐らく事例を作る側の設定では無いはず。


となると、真因は、その「銀行借入が必要な理由」というもう一歩前の原因ではないか、と。


受験校の答練でも、同様の視点で問題に対応していたり、過去問でもTACの解答例で、「有固」+「棚」のパターンはあったような気がするので、そうしたことをもろもろ考えた挙句、「負債比率」は「棚卸資産回転率」へ変更する。


「総資本」+「負債」も検討はしてみたが、やはり「総資本」を経営指標に上げるのは、設問文の要求解釈で気になった”特徴付ける”経営指標にそぐわなさそうだったので、その判断は却下する。


そうして、経営指標をFIXしたので、原因と改善策を与件文とF/Sを見ながら検討してみる。


しっかし、与件文を読み返しても、「問題の原因」や「改善策」につなげようとすると、類推で因果を埋めないと説明できなさそうな記述が多く、少し悩んだが、残された時間も多くないので、少し決め打ち的に決めにかかる。


【問題点の原因】

有形固定資産回転率→3つの工場設備が老朽化しており生産性低い

棚卸資産回転率→製品ラインがニーズを捉えてなく在庫化

売上高経常利益率→借入金の利息負担が重い


【改善策】

有形固定資産回転率→余剰生産設備を売却し売却金で新規工場建設実行

棚卸資産回転率→製品ラインの見直し

売上高経常利益率→大手スーパーの増産要請を受け入れ売上を上げる


とりあえず、大手への売上比率は15%で、依存度は低いし、工場用地も取得済みなので、大手スーパーの増産対応を軸に解答。


余剰生産設備の売却だけでは工場建設費を賄えないでしょうし、更なる借入が必要になるとは思いましたが、工場用地は使う方向しか考えていなかったので、無理やり感が満載。。。


でも、残り時間10分が目前だったので、もうさらに考える時間はとれないと判断し、このまま終了。


(過大な支払利息負担の改善が盛り込めていない上、棚卸資産回転率の改善策が与件丸写しなので、加点は見込めないように思います。)



第4問


残る時間は12分。


今日は、タイムマネージメントでの失敗を繰り返してきたのに、その反省を活かせず、事例Ⅳもぎりぎりまで書くことになりそう。。。


でも、あと残り12分で、試験が全て終了してしまうので、最後まで集中力を切らさないよう、気合いを入れ直す。


まずは、第2問と同様に、設問文を読みながら計算要素へマーカー。


・売上は~毎年、それぞれ確立50%で生じる

・コストについては~こちらも確立がそれぞれ50%

・キャッシュフローは売上からコストを控除したものとみなす

・初期投資は15百万円


この問題は、さすがにメモなしで電卓だけでは難しそうなので、最初に切り取っておいた白紙ページを使い、年毎の期待値を4パターンでそれぞれ計算し、設問1(a)欄は確定。


設問1(a)欄の合計に、初期投資を加えて、設問1(b)欄も確定し、設問1(c)欄はお決まりの「NPVが負のため、投資しない」フレーズを書き入れ、設問1は終了。


もう時間はなかったけど、あまりに簡単な計算だったので、第1問設問2(a)や第2問と同様に、一応、2回検算。


間違いがないことを確認し、この時点で残り時間6分。


「もう時間がない!150字なので、少しでも加点要素となりそうなことを書こう!」


そう思って設問文を見たところ、「(設問1)で得られた結果はどのようになるか、根拠となる数値を示しながら」という制約があったので、観念して、設問1と同様にCFの期待値と正味現在価値の期待値の計算を試みる。


そして、一応算出できた数値を基に、事例Ⅲ第2問と同様に、書きなぐり。


今日2回目の、ミミズが答案用紙を這っている。。。


でも、そんなことを構っている余裕はなく、2つの場合分けで「投資しない」「投資する」の文章構成にして、「投資する」側で計算した各数値を書き込んでいき、手汗がぐっしょりなのもそのままに、「チーン」が聞こえるまで書き続けようと思い、シャーペンを走らせる。


「あと1センテンス!1文字だけでも多く!」


「あと数秒後には、もう書こうと思っても書けないのだから、今書くしかない!」


「あきらめちゃダメだ!あきらめちゃダメだ!あきらめちゃダメだ!」


いろんな言葉が頭の中を駆け巡る。。


そして、「投資する」側の結果を含めた1センテンスを書き終えたところでタイムアップ。。。


分析の補足説明を書くつもりだった残り30文字近くを埋めれないまま、事例Ⅳも終了。


「あ~あ、また最後まで埋めれなかったなあ。。。でも、最後の最後まで食らいつけたので、現時点での自分の力は出し切れたんだろう」


それまではそれ程感じていなかった疲れが一気に噴き出し、疲労困憊感を全身に感じながら、呆然としたまま答案を試験官に手渡したのでした。


(ちなみに、第4問設問2の計算は、途中で間違ってしまっていて、CFの期待値3年分は合っていたものの、正味現在価値の期待値は間違っていたようです。。。)



「本試験当日 試験終了後の様子」 に続く)



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