今日は、日経新聞の雑感を3点ほど。


■朝刊P2社説「日雇い派遣の禁止でいいのか」

 最近は、日経社説に賛成することが多いですが、この主張も個人的には賛成です。

 というか、グッドウィルの件が表面化してからの「廃止決定」までの異常な早さが正直しっくりきていませんでした。

 確かに、問題の多い雇用形態で、業界大手のグッドウィルもフルキャストも業務改善命令を以前から受けていて、それに加え、昨年までは非正規雇用から正規雇用への流れが強かったという背景もありました。

 しかしながら、本記事で取り上げているように厚労省調査では「日雇い派遣で働く人のうちフリーターは54.3%で残りは学生や主婦、社会人」という結果が出ているように、ワーキングプアとは別の次元で、本雇用形態を主体的に選択して、就業機会を享受している層もかなりの割合で存在していることがわかっています。

 短絡的に、日雇い派遣禁止という決定を行うことで、そうした労働者の就業機会を奪うのはいかがなものかと思います。

 企業部門の成長鈍化が見えてきている中、単に正規雇用を企業に押し付けようとしても、環境が変化しておりそう単純ではないことをしっかりと認識して判断を下していただきたい次第です。


■朝刊P11「YKK 入社4、5年で海外へ 仕事が最高の研修」

 月曜のこのページでの組織関連記事は、個人的に好きなページの1つとなりました。

 今回ピックアップされているYKKの例は、本記事で初めて知ったのですが、良い研修だと思います。

 個人的には、ベンチャー企業で働いてきた経験が長く、採用面接をしていても、「自らが組織で主体的に決定を下し、かつ、率先して実行する」という経験を積んできた方というのが少なく、また、ベンチャーではそれが求められるので、OJTが基本でしたので、ある意味、共感を持てる人材育成方法でした。

 YKKの場合は売上の9割を海外で稼ぐというビジネスモデル上、海外への派遣による人材育成が同時にOJTでの「強い」人材を創る研修の役割もになっており、これが、創業者の信念からも受け継がれているところに、同社の人材での強みが想像できる気がします。

 日本のリーディングカンパニーの1社として、これからも国際的に競争力のある企業ひいては人材創出企業として、走り続けていただくことを期待しています。

 

■朝刊P11「私の課長時代 住友商事社長 加藤進氏(下) 試行錯誤の異文化理解」

 前回に引き続き、加藤氏のインタビューですが。

 個人的には、従業員とのコミュニケーションの点で再認識させられました。

 頻繁にコミュニケーション機会を増やすことによる相手と意思疎通を図ることや、一方的に「従業員のため」と考えて意思決定することによるミスコミュニケーション例などは、日々忘れずに、かつ、日々注意を払うべき内容として、実感もしてきましたが、改めて、念頭に置いていきたいと思っています。

 経営判断として、どうしても一方的に決定しなければならない事項は確かに存在しますが、必ずしもそうでない意思決定の場合には、加藤氏の視点並びに経験からの示唆は非常に大事だと思います。


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