T19「養老保険解約完了!39万6千円、入って来たぜ!」
ティンバー「養老て、爺さんなるまで掛けといたら、ごっつ小遣いになったんちゃうん?」
T19「それまでに死んでたり寝た切りになってたら何の意味も無ぇ。糖尿なって考え方が変わったよ」
ティンバー「まだなってへんのやろ?」
T19「もう発症したも同然の状態よ。内臓は健康な状態には戻らんらしいし、これからずっと、爆弾抱えて生きてかなきゃいけないんだ」
ティンバー「言うても取り敢えず食事制限しといたらええんちゃうの?」
T19「簡単そうに言うけどなぁティンバー、コレ見てみ?」
T19「先生と話し合って決めた、カロリー、脂質、糖質、食塩の1日の上限だ」
ティンバー「・・・あんまピンと来んのやけど、少ないんかこれ?」
T19「今までよく食ってたモンで、この上限内に抑えようとしたら、1日たったこんだけしか食えないことになる。もちろん、ラーメンのスープは全残し」
ティンバー「うわ・・・働き盛りの男には少ないな」
アイボリー「その栄養制限、いつまで続けるか決まってるんですか?」
T19「一・生・涯!」
アイボリー「え・・・」
T19「爆弾に火を点けないため。俺なぁ、去年は必死に婚活やってたが、もし何かの間違いで結婚しちゃってたら、相手に迷惑掛けることになっただろうから、独身のままで大正解だったんだよ。世の中上手くできてる。ははは・・・」
スクリーム「冷蔵で荷物が届いたよー」
T19「冷蔵?どこから?」
スクリーム「札幌の生鮮ショップだって」
T19「・・・あぁ忘れてたぁ!」
ティンバー「食いモンか」
T19「そう・・・よりによってこのタイミングで・・・」
ティンバー「またえらいのが来たな・・・」
T19「北海道の極寒の海に棲むボウズギンポ。30歳の誕生日祝い兼イワナセンターでの大漁を願って密かに注文してたんだけど、希少過ぎて入荷の目処が立たんって話でね、ソイツがようやく届いたって訳だ」
スクリーム「大漁願いにしては名前が不吉すぎる・・・」
広いおでこと丸い口がチャームポイントの『ボウズギンポ』は、あのオオカミウオに近い魚種でして、脂が乗りまくった高級魚としてコアな人気があるんだそうです。
早速箱から出して、釣果自慢写真の如くツーショット(笑)。
3~4キロあってメッチャ重たく、全身粘液まみれで持ち上げるのも一苦労。シルエットはライギョ、触り心地はナマズ。
で、問題なのはこの脂ギッシュな魚を、糖尿予備軍の私がどう食すべきか?
食材の栄養情報を調べられる『食品成分データベース』でボウズギンポを探すも、当然そんな珍魚の情報は載っておらず・・・。
仕方無く、同じスズキ目で脂の乗った魚の代表格であるムツの栄養をボウズギンポのそれと考えることに。
ムツの切り身100g当たりの脂質は12.6g。私が1日に摂れる脂質は88gだから、切り身698gまでしか食えない計算になる。
とは言えさすがに魚の切り身だけで1日終わるのはしんどいし、調味料に含まれる脂質のことも考えなきゃいかんから、この日はボウズギンポを550g分カットして頂くことにしました。
550gなら脂質は69.3gと、余裕ができる。それに糖質が全く含まれてないし、エネルギーも963kcalと少な過ぎ。
ここら辺は食パンと野菜で補って、それでも余裕があったら甘い系のお菓子をちょっとだけ堪能しよう。これで決まりだ!
あぁ・・・今後ずっとこうやって、自分が食べる物のデータを測らなきゃいかんのか・・・。
てことで、ボウズギンポの脂乗りはどんなモノか、まずはお刺身にして、醤油を2、3滴垂らして頂きます!
・・・美味っ!と言っても予想より脂っこくなく、食感はコリコリプリプリと魚っぽくない。この味どっかで・・・あ!甘エビだ!
続いて大根と一緒に茹でてみます!すると見る見る脂が浮き出してお湯が白く濁り、外見だけならほぼ豚骨スープ!
程良く煮たボウズギンポは、ウロコは細かく一切気にならず、脂の旨味が強い代わりに身の味は淡白でホロホロした食感。
ちょっとだけポン酢を掛けて食べたら凄まじい美味さでした♪
そして、豚骨スープのようなギンポスープは、やはり濃厚な脂の旨味と海の匂い!それが大根に染み込んで最高の一言!
何やかんや、ボウズギンポと大根だけで結構満腹に。以降の数日間も、色んな料理で堪能させてもらいました。
ボウズギンポのパワーを授かり、3月28日は福井県南条郡の渓流へ!
ここは源流から僅か8キロで日本海に流れ込む超短河川で、サクラマスが居るって噂も有るメッチャ面白そうなフィールド!
あわよくばサクラマスを・・・と大きめのミノーを流してランガンするも、1回ハヤみたいのがチェイスして来て他は何も無し・・・。
遊漁券が1000円とまぁ安い方だったから、早々と渓流を見切りバスの野池開拓へ移行。
池を2、3ヵ所回るも生命感が無く、結局バスも止めて、勝手知ったる敦賀の海岸へ。
寒暖差が激しくて当たり外れの多いこの時季、どんなタックルでも、誰でも、簡単に釣れるお魚は、アイツしか居ない!
そう、ムラソイ君です。
年中波打ち際の岩穴に居てキャストの必要無し、バイトが分かり易くタックルの感度も関係無しな、実にありがたいお魚。
岩場やテトラ帯が延々続く敦賀の海は、ムラソイポイントが無限にあると言っても過言では無く、多数のムラソイに遊んでもらい、ホッコリして帰路に就きました。
また一宮渋滞してんのか!しかしサクラマスは全然だったな。通えば釣れるかもしれんが、他にも釣りたい魚種は山ほど居る。
今はまだ体が動くから良いけど、これからどんどんガタが来て、遠くまで釣りに行けなくなったりするんだろうか。
糖尿病検査の時、「肝機能と甲状腺にも怪しい点が有る」とか言われちゃったし、いつまでこうして東奔西走してられるか・・・。
未知のフィールドで、出会ったことの無い魚種とたくさん出会いたい。バス釣りだってもっと楽しみたい。
元気な内が華だとしたら、冒険すべきは正に今じゃないか!
T19「・・・という理由だね」
ティンバー「いや急過ぎるやろ!」
T19「だって飛行機安かったんだもん。こういうのは勢いが大事!」
ティンバー「勢いで宮古島まで来るアホが居るかー!」
今回の決まり手:グラッピーS60L+エクスセンスBB+ナイロン8ポンド+快適リアルオキアミワーム(JH)