前回ようやく愛知初バスをGETした私T19、この調子で開拓を進めようと、愛知県内の某フィールドへやって来ました。
ここ、山に囲まれた釣り辛い急深地形で、バスの釣果情報も無く、漁協の管轄内だから遊漁料が必要という、普通に考えて何１つメリットの無い場所なんだけど、だからこそ、もしバスが居るんならパラダイスなんじゃねぇの？･･･という思惑です（笑）。
早朝の薄暗い時間に現地入り。整備された護岸があって、そこで釣具準備。明るくなると同時にルアーを投げる！
そして３投目でHIT！･･･大口だけど、この顔バスじゃないねぇ。
沖の深い所へ投げたらコイツが次々に釣れて、今度は岸沿いの浅い所でルアーを泳がすと、なかなか良い引きするお魚がHIT！
しかしどうも、引きにアクロバット感が無い･･･バスじゃないっぽいな。
･･･バスじゃなかったねぇ。ここ、コイ科しか居ないんじゃないの？ってぐらい、コイの仲間しか釣れません。
まぁ何も釣れないよりは全然ありがたいが、バスはホントに居ないのか？眼前を悠々と横切るコイとフナ。
T19「立ち位置変えようにも、どこも急斜面でオカッパリできる場所が無いな･･･」
スクリーム「あ！ここどう？衛星写真で階段みたいのが見えるよ」
T19「マジか！じゃあそこ行こ！」
スクリーム「こういうポイントだと、ウェーディング装備が全然役に立たないよねー」
T19「ホントだよ。暑苦しいだけだ」
スクリーム「もうウェーダー脱いじゃえば？」
T19「いいや、この格好は釣りに対する真摯な姿勢の表れなんだから。武道家の道着と一緒だぞ」
スクリーム「そう？」
スクリーム「あ、格好と言えば、今日のあたし見て何か気付きませんか？」
T19「何？針が錆びた？」
スクリーム「あほ」
T19「何を怒ることがあるん」
スクリーム「鮎カラーなんですー！今日のあたしは！釣場開拓するって言うからおしゃれして来たのに！」
T19「まぁ、アユが美味しい季節だよな」
スクリーム「あんたそんなんじゃ、今度のデートでまた撃沈よ？」
このフィールド、規模の割に水際に立てる場所が極めて少なく、その少ない場所ですら、周りに木々が迫り凄く投げにくい･･･。
数ヵ所目、岸辺に立って見渡すと、やや離れた水面に寸胴の20センチぐらいの魚が２、３本群れてるのを発見。
あのシルエット･･･ちっちゃいけどバスじゃないの～♪
T19「２インチセンコー持ってるが、射程圏外か･･･スクリーム！」
スクリーム「小バス相手にあたしは大き過ぎるって」
T19「釣らなくて良い。こっちに連れて来てくれ」
バス達の近くに着水して泳ぎ出したスクリーム。
バスから見たスクリームは、美味そうなのに絶妙にデカくて口に入り切らない、でも見逃すには惜しい小魚。
だからバス達、襲いはせずともルアーの後をしっかり追って来てます。
スクリームの引率で魚との距離がだいぶ近付いたんで、ここで必殺の１口ワーム投入！
T19「愛知県２ndバス、GET！･･･しかしまぁちっちゃいな～」
スクリーム「小バスが居るならその親もきっと居るよ」
T19「あぁ、居るだろうなぁ。岸から届かないポイントが山ほどあるんだ。ボートがありゃ爆釣できるかも」
スクリーム「だからってバスボート買うなんて言わないでよ？」
T19「ちなみにいくらぐらいすんの？」
スクリーム「200万は見とかないとねー」
T19「一瞬でも考えた俺が馬鹿だった」
短い人生、釣りのことだけ考えるんであれば、そりゃボートを買うのも良かろう。
釣具をハイテク化させて魚を追い求める、孤高のプレデターのような男になるのも悪くない、そう思ってた時期もありました。
が、今は違う。独りぼっちの未来を変えるため婚活という戦いに身を投じてる今、釣りに掛ける金はむしろ減らすべきなのです。
言ってるそばから、Aさんとのデートの日がやって来ました。
T19「どうも、先日はありがとうございました！」
Aさん「いえこちらこそ！またお会いできて良かったです！凄いお話し易かったので」
T19「いや～しかし、Kさん随分と洒落たカフェを押さえてくれましたね。何か頼みますか」
Aさん「私はコーヒー系にします」
T19「（パスタとかピザとかガッツリ食おうと思ってたのに･･･ここは合わせとこう）同じ物で」
店員さん「お待たせしました」
T19（は？コレがコーヒー！？何かのスイーツだろコレ。他のお客さんのと間違われてないか？）
Aさん「ここのコーヒー甘いですねw」
T19「あ、まぁ、思いっ切り生クリーム乗ってますからね！こういうのもたまには有りかな～」
Aさん「T19さんは卵の生産のお仕事されてるんでしたよね？」
T19「そうなんですよ～！つっても厳密にはニワトリの飼育がメインで（そうだ、ここで俺の素性を明かし過ぎちゃいけない。自己PRは小出しにせよと、エージェントKは言っていた）･･･まぁちょっと変わった仕事ですよね。それに比べたらAさんはイラストレーターで格好良いですよ！小説の表紙とかでしょ？」
Aさん「表紙とか挿絵がメインですけど、今後はVTuberのモデルとかもデザインできたらなと」
T19「え、VTuber見るんですか？」
Aさん「はい」
T19「ホロですか？にじですか？あおぎりとかも見ます？（早口）」
Aさん「にじさんじに推しが多いから、他の所はあんまり分かんないですねぇ」
T19「マジすか！？僕もニワカながらにじさんじファンで、委員長が変なゲームの実況してた頃から配信見るようになってですね！花咲ちゃんと椎名ちゃんの配信にどっぷりハマって、そっから剣持さんとか力一さんとか男ライバーも見るようになったんですよ。まぁ今はホロライブも結構見てますけども（超早口）」
普通ならここでキモヲタ認定されて終わりなはずが、奇跡的にAさんもVTuber（２次元キャラクターのモデルを使って活動するYouTuber）、それも私が見てるのと同じ事務所の大ファンだったから、会話が急加速！
婚活の話そっちのけで❝１番面白かったホラーゲーム配信❞の話で盛り上がってたところへ、K氏より入電。
Aさんに断って席を外し電話に出ます。
T19「もしもし？」
エージェントK「盛り上がっているようで何よりですが、そろそろ１時間半です」
T19「！？」
T19（あの人どっから見てんだ･･･？）
エージェントK「夕方になると道が混むから今日はこの辺で･･･と爽やかに言って、本日はお開きにした方が良いかと」
T19「了解です」
そんな感じで、丁度１時間半でAさんとの２次会合は終了。Aさんはアウトドアにはあんま興味無さそうだけど、好きなアニメやVTuberが私とほぼ一致で、恋人以前に良い❝戦友（ヲタク仲間）❞になれそうだから、交際希望の連絡をK氏へ。
翌日K氏より、Aさんも私との交際を希望してくれたと連絡があり、Aさんの電話番号とLINEが送られてきました！
斯くして、人生初、正式に女性とお付き合いすることになったわけだが･･･具体的に何すりゃ良いの？
今回の決まり手：アモルファスウィスカー・ファントム562ULF＋月下美人MX＋ナイロン４ポンド＋カーディフ・スリムスイマー、スピンバイアス、２インチヤマセンコー（W）