こんにちは!私が出張に行ってる間、とある先輩(40代後半)が現場を取り仕切っていたは良いものの、帰って来てみたら、作業は一向に進展してないわ、必要以上に休憩取りまくって寛いでるわで、ストレスMAXなT19です(笑)。

 

今日はダーター!ルアーの中でも一際操り辛い、マニア向けなトップウォータープラグ達。

ですが、不可思議な泳ぎでフィッシュイーターの本能を揺さぶる、隠れた実力派でもあるのです・・・。

 

貫通(一撃)

元D軍アンカニーチーム所属。胴体に大穴が開いた、ウツボカズラのような姿の奇怪なダーター。よく見たらボディのかなり後方に目玉が。
重量級で、しっかりしたタックルでなければキャストもままなりません。

 

ジャークするとその場で激しく水飛沫を上げたり、大きく水中へスライディングしたり、その挙動は予測不能
タダ巻き時は一転してノーアクションで、軽く潜水してi字系の如く真っ直ぐ泳ぐ、全く性格の読めない不気味なダーターです。

 

水面を移動する際は常に、吹き抜けたボディに水と空気が入り交じり、それをテールのブレードが撹拌することで、「ボロロロロッ・・・」とかなり重く低いバブルサウンドを、まるで鳴き声のように響かせています。

 

スペルトリガー(デプス)

元アンカニーチーム所属。マニアなトッパーにしかウケない、ルアー業界の中では売れない存在であるダーターを、デプスが堂々と発表したことには本当に驚きでした(まぁ2010年ウェブメンバー入会特典商品で、一般販売はされてないんだけど)。

 

大きく口を開いた9.7センチ19.5グラムのボディには、鈍く輝く反射板が入ってます。ゴトゴト鳴るウェイトも良い感じ♪
軽くロッドを弾いてやれば、大袈裟過ぎないサウンドを出して水中へ滑り込んでくれます。

 

リーリングすればクランク並みに安定したウォブリングを披露。
しかし、そのまま巻き続けたらガンガン潜水して見えなくなってしまうので要注意(笑)。何だかヘッドプラグによく似たダーターです。


ダイビングフロッグ(O.S.P)


オレノを思わせるヘッド形状の、アメリカンテイストなジャパニーズルアー。フロッグですが、アンカニーの推奨でダーターとして扱ってます。
発売当時(2008年)は定価1300円と聞いて「高っ!」と眉をひそめてましたが、現在はそれ以上に高額なフロッグが出まくってますねぇ。

 

「ボコッ!」というサウンドとキックバックはなかなか良いんですけど、スイミングアクションはあまりキレが無い感じ。
複数の動きを組み合わせることで、カバーの濃さや魚の活性に対応していくスタイルは、非常にダーターらしくて素晴らしい♪

 

私の所持してる個体は『ハム男』という、造形に1つも似合っていないゴールデンハムスターのカラーです(笑)。しかも起毛塗装!
お尻のアシストワイヤーは、ボディと垂直に付いてるためWフックを装備でき、スカートを啄む小バスまで掛けてしまいます


バサースプークJr.(ヘドン)

1932年、ヘドンより半透明ボディを持つ“スプーク”ルアーが現れました。1934年には、8センチ19グラムのバサースプークJr.が登場。
兄貴のバサースプークと共に、ルアー界に革命を起こす・・・はずだったのですが、彼等の栄華は長くありませんでした。

 

初期のスプークに使われた素材は極めて衝撃に弱く、そして劣化が早いというルアーにあるまじき弱点を持っていて、すぐに製造終了・・・。

私が大学生の頃に保護したバサースプークJr.は、写真をご覧の通り、色が抜け、ひしゃげたミイラのような姿になってます。

 

この世に現存するバサースプーク、バサースプークJr.のほぼ全てが、劣化のため使用不可能な状態で、スイムアクションなど一切不明。
現在の技術を以てすれば簡単に作れるはずだし、今年のスロープノーズのような例もあるから、是非復刻してもらいたいダーターです!

 

Bクイーン(G.O.D.S)

元D軍アンカニーチーム所属。口を開けた髑髏をそのままトップウォータープラグにしたような、見た目の破壊力は抜群のルアー。
22グラムでややフラットサイドな高浮力ボディを持っています。

 

一応ダーターとして扱っていますが、実はこの子、公式でジャンルが明言されておらず、ダーターのようにチャグサウンドを放ってキックバックするし、水をボコボコと噛みながら首振りすることもできるし、タダ巻きでは激しく蛇行するようなワイドウォブリングを見せ付けてくれます。

 

ダーターとしてもペンシルポッパーとしてもサーフェスクランクとしても優れたルアー2300円出す値打ちは十分あります!
G.O.D.Sさんのウェブショップで入手できるはずなのですが、さっき調べたらアクセスできなくなってました・・・。

 

ピクタス(ロデオクラフト)

元D軍アンカニーチーム所属。中空ボディを持ったダーターは他にもいくつか存在してますが、コイツはナマズ専用
故にフックは太いバーブレスで、ボディ素材もかなり軟らかめ。もちろんヘビーカバーには全く太刀打ちできません

 

しかし、キャストミスが起き易いナマズのナイトゲームにおいて、フック剥き出しのハードプラグではロストや破損の危険が常に付き纏うため、その点を考えればコイツは心強い味方となってくれるでしょう!

 

チャグサウンドはしっかりしたもので、モジモジ首振りするのも得意。申し訳程度にウォブリングして泳ぎます。
名前の由来は熱帯ナマズのピクタスキャットだと思われ、しっかり長いヒゲが描き込まれているのが良いですね♪