プランカー「復活したてで、まだ本調子が出ていないってところ?」
スロープノーズ「混乱しています。百年前と事が変わっていて」
プランカー「そうね、ルアーフィッシング黎明の時代しか知らない貴方を現代の日本に、それもスプークとして復活させるなんて、暴力的な所業ですわ。混乱するも已む無し」
T19「成る程、まぁ復活ってより異世界転生みたいなもんですよねぇ、スロープノーズの場合は」
プランカー「でもね、甦った以上は使命を果たすしかない。心しておくことよ」
T19「取り敢えずダブルフックに変えてみたんで、今度試してみます!」
8月はプライベートでの広島県外移動自粛をやってた私T19ですが、ぶっちゃけ仕事ではバンバン県外出張してるし、庄原市内でも県外ナンバーの車が普通に走ってるし、ここまで来たらもう日本全国、どこで感染してもおかしくない状況ですね・・・。
9月からは私も、人への接近を控えることを前提に、県外へ釣りに出ることにしました。ちょっと複雑な気分ではありますが・・・。
と言うわけで8日、山陰の海を見たくて、島根県松江市へ!
本音を言えば美保関で青物を狙いたいんですが、アングラーが多いのは目に見えとるんで、誰も居ない地磯へ。
本日はインフィートXとコンフリクト3000のエギングタックルでライトショアジギング!
ガチガチのジグ竿ではジギングしかできないけれど、エギ竿ならジギングメインで、たまにエギ投げてイカ狙ったり、ミノー投げてシーバス狙ったり、気分転換を1本でできますからね♪
開始早々コソジグミニのクマノミカラーをロストしてしまったのと、この時季にしてはそこそこデカいアオリイカが見えたから、早速リーダーを細くしてエギングに移行(笑)。
大量のチビアオリがどこからともなく集まって来るのですが、良いサイズはそう簡単には寄って来ません。
結局1匹も釣れずにエギングを切り上げ、根魚用リグにバグアンツをセットして、ロックフィッシングに移行。
できればキジハタ・・・アオハタでも大歓迎・・・たま~にバイトがあるけど全てすっぽ抜け・・・。
ちっこいカサゴの仕業か、リグの重さで警戒されてバイトが浅いのか・・・?
あっと言う間に日暮れが近付き、夕陽が眩しくなってきました。
・・・どうしよっかなぁ・・・ブレイクで反応が多いから・・・軽めのジグを駆け上がらせてみる?・・・元々ジギングの予定だったし。
20グラムの闘魂ジグをフルキャスト!ラインは風に流され、ルアーは潮に流され、フォールには難儀します。
底を取ったら、ズバッと1回ジャークして一瞬リーリングして糸フケを取ってテンションフォール。
それを繰り返してると、向こうアワセの強烈なバイト!
うわ~、このアタり方、ムラソイか!?引きは強いしムラソイにしても結構なサイズでしょ!バレるなよ~!
夕陽が眩し過ぎて魚の姿がハッキリ見えないままランディング。
ムラソイよりもスリムな体型、緑色の目、黄色いヒレ、全身を覆う赤い斑点・・・よっしゃキジハタ来たぁぁぁ!!
ジグでキジハタ釣るのは1年振り!
ただでさえ奇麗な色合いの魚が、夕陽を受けてキラキラ輝いて神々しく、ちょっと食べるのが勿体無いレベルだったので、丁重にリリース。
今回はここで納竿。島根半島の地磯は広大で長閑で少し不気味で、まるで離島に来てるかのような面白さがあります♪
ダービー「よぉ、2連ちゃんで掛けたそうだな、お前!」
ポンパドール「あぁ、この前の野池の話ですね」
ダービー「教えてくれよ!どんな技を使ったんだ!?」
ポンパドール「え・・・技と言うか、普通に泳いだだけですが・・・」
T19「ポンパドールはプラ製だしなぁ、ウッドのお前とは動きの質が違い過ぎるんだ」
ダービー「何だよそれ、オレの質が悪いって言いたいのか?」
T19「ウッドは水に絡むからちょっとヨタっとした動きになるし、それが良いか悪いかは状況次第」
ダービー「オレもそろそろバスの顔を拝みたいんだが」
T19「なら今度連れてってやろうか?」
ダービー「行く行く!派手に暴れてやるから覚悟しとけよ!」
スクリーム「こら!旦那様に何てこと言うの!」
ダービー「ごめん・・・」
ダービーX。久しく使っていなかった、スクリームXの弟に当たる、メガバスの高級ウッドクローラー。
9月12日は、コイツを引き連れて庄原市内の池へ。水は澄んでるけど大減水中で、ちょっと厳しいかもしれない・・・。
ダービー「おいおいコレ、フロロじゃねぇの!?」
T19「ナイロンに巻き替えるの忘れてたんだよ・・・」
ダービー「まぁ良いや・・・さぁ!オレを投げろ!」
T19「・・・」
ダービー「何してんだ早く!」
T19「いや、ちょっと気になるんだよな・・・そこのインレット」
ダービー「はぁ!?こんな浅ぇとこいるわけねぇだろ!」
T19「確かに何十センチの水深だけども・・・木が覆い被さってシェードにもなってるし・・・ちょっとそこに下ろすよ」
ダービー「いねぇつってんのに」
ガバァッ!!
ダービーが着水する直前には、もう黒い影が突っ込んで来ていて、着水と同時に猛烈なアタック。そしてジャンプしたのは立派なバス!
ダービー「うわぁぁぁ!!助けてぇぇぇ!!」
T19「あれ?ダービーお前どこに居るんだ!?」
ダービー「口の中だよ中ぁぁぁ!!」
T19「・・・バレそうにないな・・・よし!」
力技で突進を押さえ、下顎を掴んでランディング!
ダービーは魚の口の中にスッポリ収まってました。ここまでやる気のある魚が、こんな小さなインレットに着いてるとは!
ダービー「・・・ハァ・・・死ぬかと思った・・・」
T19「おぉ!44.5センチ!久々の40アップだ!」
ダービー「え?マジ?・・・おっしゃぁぁぁ!!やったぜオレぇぇぇ!!」
T19「よくやった!」
もちろん嬉しいのですが、落ちパクで釣れた魚だし、ぶっちゃけどんなルアーでも釣れた可能性が高く、狙ってキャストして、アクションさせて釣ったわけじゃないから、ジグでキジハタを揚げた時ほどの感動は無かったかなぁ。
もうちょっとダービーを投げてみるも、それからは反応が得られず終了。スロープノーズは出番無し。
今年も雪が降り出すまではトップの釣りを楽しんでいこうと思います♪
今回の決まり手:インフィート・エクストリーム+コンフリクト3000+PE18ポンド+闘魂ジグ
ライトニング・ショック+カルカッタ200XT+フロロカーボン16ポンド+ダービーX