前回まで「首都直下地震」に付いて書きましたが、今回と次回は火山に付いて書いて行きます。(昔は、地震学の他に地学・天文学・火山学なども研究していました。)

 

 

 

この日本は、地震と火山の大国で、火山の数は全世界中でも相当な数を有しています。

 

日本の「火山被害」は色々と有りますが、中でも今迄も色々と取り閉ざされている日本ならず世界にも有名な「富士山」に関して書いて行きます。

 

 

「富士山」で大規模な噴火が発生した場合は、首都圏にも微細な火山灰が大量に降り積り、コンピューターなどIT機能が多く使われている首都圏は、「微細火山灰」が機械などに入り込んで「都市機能」は1ヵ月以上も機能が麻痺すると言われています。

 

日本には、「富士山」「浅間山」「桜島」など多くの活火山が存在して過去にも最近でも多くの被害を出していますが、これは日本の中では小規模な噴火に過ぎないと考えられます。

 

最近の日本で発生した「火山噴火」はと言うと、記憶に新しい2014年9月27日に突如発生し58名の登山者が犠牲になった戦後最悪の「御岳山噴火」や2018年1月23日に噴火した「群馬県・草津白根山」「東日本大震災」直前の2011年1月19日に噴火した、宮崎県と鹿児島県にまたがる「霧島山」中央部に位置する「新燃岳」、2000年頃まで遡ると、全島避難を余儀された2000年7月8日に噴火した「東京都・三宅島」、噴火直前の避難に成功した事で注目を集めた2000年3月31日に噴火した「北海道・有珠山」などが有りますが、これらの噴火と「カルデラ噴火」と呼ばれる桁違いな規模の噴火を発生しますが、過去には7,300年前に噴火して「縄文人」を絶滅したと言われる大規模範囲の「九州薩摩半島・喜界カルデラ」は、現在でも地下にマグマ溜まりが存在して、多量の「火山性ガス」の気泡が海底から噴出している様です。

 

 

日本では「富士山大噴火」の300倍以上規模の噴火が発生して、日本のほぼ全域が壊滅的な被害を受ける可能性が有るのです。

 

そして、この規模の噴火が発生する確率は、無視出来るような低い数値じゃないのです!

 

その事は、後日のブログ内で書きたいと思います。

 

 

噴火は噴出物の量によって9つに分類されていて「火山爆発指数」なる物が有ります。

 

 

0⇒火爆発的噴火    1⇒小規模噴火   2⇒中規模噴火

3⇒やや大規模噴火  4⇒大規模噴火   5⇒非常に大規模な噴火

6⇒巨大噴火       7⇒破局的噴火   8⇒破局的噴火

 

以上の9ランクで、ランクが1つ上がる事に噴出物の量が10倍になります。

 

 

このランクに過去に発生した噴火を当てはめると・・・2018年の「草津白根山」の噴火はランク1の「小規模噴火」・2014年の「御嶽山」2000年の「有珠山」の噴火は2ランクの中規模・2000年の「三宅島」2011年の「新燃岳」はランク3のやや大規模不噴火・1707年に噴火した「宝永富士山大噴火」でさえ、4クラスの大規模噴火になっていて、日本国内最大の噴火は7,300年前噴火とされる「喜界カルデラ」のランク7の破局的噴火で、日本で普段に起きている噴火とは桁違いです。

 

 

「富士山大噴火」の300倍とも言われる噴火は、9万年前に噴火したとされる「九州・阿蘇山」でその時の噴火で現在の「阿蘇カルデラ」が生成されています。

 

「阿蘇山」では、最近も時々噴火していますが、これらの噴火のほとんどが「阿蘇カルデラ」の中に位置する直径約600mの「中岳第一火口」で発生しています。

 

9万年前に発生した国内最大の噴火は、直径がなんと20kmにも及ぶ「阿蘇カルデラ」全体が火口になる桁違いな規模でした。

 

この時の噴火では、人々が逃げる間もなく「火砕流」が九州の広範囲を焼き尽くし、山口県にも達したと言う事です。

 

この「阿蘇山噴火」による火山灰も、なんと「北海道」でも15cm以上積もり「日本列島」全体が厚い火山灰に覆われたと考えられていています。

 

『何を言っているのか、7,300年前とか9万年前に起きた噴火なんて、そんな噴火はその後起きていないじゃん。 その火山はもう終息したんじゃないの?』と思われる人が多いと思いますが、7,300年や9万年なんて「地球規模」で見れば、アッと言う間に過ぎ去る様な時間なのです。

 

「富士山大噴火」でも東京都に積もる火山灰は10cm以下だったので「阿蘇カルデラ」の噴火が如何に巨大な物だったかが分かると思います。

 

 

<次回に続く>

 

 

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