とある日の夜勤 | ランデブーポイント

とある日の夜勤

以前勤めていた所での話:ちなみにオチはないよ?


今まで勤めていた病院が老朽化のため近くに新築が建てられた、そして建てられて数日後のこと。私はちょうど夜勤で来ていた、何分新しく建てたばかりなので使える品物がほとんど無く必要最小限な物だけだった。


田舎の病院の為ガードマンなんて雇っておらず、男性職員は夜勤で門の戸締りなどのために病院を巡回しなければならなかったので「ちょうど良い、何か使えるものがあるはずだ」と懐中電灯片手に取ってくることにした。


廃病院はいくつかのブロックに分かれて建てられてたのだが自分の勤めていたところが2病棟と3病棟だったのでそこから取ってくることにした。

2-3病棟はL字型の構造で出来ており入り口は頭の所と折れる所の2箇所からしか入れない、まず3病棟の入り口が開いていたためそこから入った・・・。

入った瞬間生暖かい風が吹いてくる・・・。

「窓も何も開けっ放しにしていたからもっと寒いと思っていたけど・・・」

とりあえず病棟のナースステーションに入り明かりをつける。

カチッ・・・・ふぅ

明かりによっていつも働いていた場所が広く照らされた為少し安堵する

使える品が無いかしばらく探す・・・が。

「ないな~、2病棟に行くしかないか」

そう思い電気を消すと一気に真っ暗になり再び懐中電灯の心細い光だけになる。正直嫌な感じがした。


{約2年この病棟で勤めていたんだけどその間にも老衰やらなんやらで結構亡くなった人がいて特に3病棟は終末期の患者さんなどが入院していたこともあり亡くなる頻度はかなり高かった。

また2病棟のほうも亡くなる頻度は低いものの霊感のある患者さんが亡くなった患者さんを見た!って話をしているのを聞いたことがあった}


あたりはシーンと静まり返っていてとても薄気味悪い・・・

探しているときには気づかなかったが生暖かい空気がいつまでも張り付いて離れない・・・、どの部屋も窓を開けているはずな の に・・・。

2病棟に着くとすぐさま電気をつけ品物を探す・・・

「あった!」

見つけた後はすぐにここを出ようと思い2病棟の出入り口に向かう

「ここを出ればやっと帰れる」

そう思ってドアノブを回す・・・が回らない!

施錠されていたのでそこからは出られなかった

「面倒!」

と思ったが仕方なく来た道を戻ることにした。


無論難なく品物取って夜勤に戻ってきたわけだがあまり気持ちのいいものじゃなかった。私は霊感なんてものはないのでまったく見えないから別にどうということはないけどねw

また同僚の女性で同じく品物を取ってこようとして入った人がいたがその人は懐中電灯も持たずに入っていたwww

「別に怖くはないけど見えなかったwwww」だとこの人TUEEEと思ったわw