ブラッドボーン DLC(狩人の悪夢、実験棟、漁村) 攻略と感想 | 司法書士のゲームブログ

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  • DLCマップに行くためには、ストーリー中盤で使者から「血に酔った狩人の瞳」を受け取った後、オドン教会の左から出てアメンドーズに捕まる必要がある。アイテムを持っていないときに捕まっても大ダメージを受けるだけだが、アイテムさえ持っていれば「狩人の悪夢」へとワープできる。ストーリー中盤の割と早い段階で挑めるが、その時点での難易度はかなり高い(というより、ボスに関しては本編のラスボスより強い)ので、聖杯ダンジョンクリア後や、せめてメンシスの悪夢到達後ぐらいのタイミングで挑むほうがよい。

 

 

 

  • 狩人の悪夢はぱっと見ヤーナム聖堂街にそっくりだが、火山灰のようなものが降り積もっており地形が変わっている。とはいえ基本的な構造は聖堂街と一緒なので、本編をクリアしたプレイヤーなら迷うことはないはず。獣たちは本編クリア時のタイミングではかなり弱めだが、あちこちにいる狩人が色々な武器を携えており強いので、一体ずつ丁寧に倒していったほうがよい。獣に気を取られている間なら、こっそり近付いて攻撃することもできる。

 

  • 最初に進むべきはヤハグル方面(大聖堂の右側)。大聖堂には聖職者の獣のような死体が置いてあり「瞳のペンダント」が拾える。このペンダントの説明を読むと「血の河の先、もう1つの大聖堂にはかつて医療教会の秘した実験棟がある」と書かれており、この「血の河」がヤハグル方面に存在する。といってもヤハグルの隠し街に向かうのではなく、道なりに進んでおっさん達のガトリングロードを抜けるとヤーナム市街のような場所に出ると、例の血の河が広がっている。ちなみに、ヘムウィックの墓地街方面は封鎖されている。

 

 

 

  • ヤーナム市街モドキは辺り一面に死体の山と血だまりができており、かなり様変わりしている。向かって左側が正規ルートであり、ボスがいる道。右側は暗い洞窟があるだけで行き止まりだが、中にいる狩人を倒すとガトリングが使えるようになる。ただし敵のガトリングは性能が高くかなり強いので、挑むにしても一旦左に進んでショートカットを開通させたほうがよい。

 

血の河にはノミがびっしりと生息している。カインハーストでの彼らの強さを知っているとかなり絶望的な状況だが、実はDLCのノミは、血をすするのに夢中になっているのかあまり積極的に攻撃を仕掛けてこない。

 

 

  • 2体の巨人を倒した先にボス「醜い獣、ルドウイーク」がいる。ルドウイークの聖剣などでもお馴染みの人物だが、既に獣化しており人間の面影はない。強敵だが、ボスエリアの手前にある灯りから連盟の長ヴァルトールを、さらに巨人がいた場所の辺りでもう一人NPCを呼べる。助太刀がいる状態、かつ4本足タイプの敵なので本編でもさんざん有効だった「ロックオンせず、背後に回ってひたすら後ろ足を切りつける」戦法がかなり決まる。あとは体力MAXを維持し続け、攻撃の矛先がNPCに向いている間はずっと攻撃し、NPCが危ないようなら自分が前に出て盾になる。なんだかあまり正攻法で戦っている気がしないが、勝てばよかろう。ちなみにボス撃破後に教会装備を身に付けルドウイークの生首に話し掛けると会話が変化し、正しい選択肢を選ぶ、またはルドウイークにトドメを刺すことで月光の聖剣が入手できる。

 

  • ルドウイークを撃破し、進んだ先の祭壇にある骸骨に「瞳のペンダント」をセットするとエレベーターが動き出す。上った先にあるが2つ目のダンジョン「実験棟」。ちなみに、エレベーターが通過した後に下で待っていると下段のエレベーターがせり上がり、祭壇から「ローレンスの頭蓋」が入手できる。これは、クリア後に大聖堂で裏ボスである「初代教区長、ローレンス」と戦うために必要なアイテム。

 

実験棟は本編含め最も狂気に満ちたダンジョン。スタッフ気合入りすぎ

 

 

  • 実験棟は巨大な屋内ダンジョン。広さもそうだが、似たような構造が多いうえ途中でマップの繋がりががらりと変わってしまうので、とにかくマップを覚えづらい。壁に書かれた今何階かという情報を把握しながら進まないとすぐ迷う。基本的には上へ上へと進んでいけばよく、1・3・5階ではエレベーターによってショートカットも開通できる。

 

  • 5階まで進んだら、ハシゴを上ってさらに天井裏へと上がる。中央部分に仕掛けがあり、これを動かすとこれまで使ってきた階段が1階ぶんせり上がるようになっている。マップの繋がりが変わるので、3階に戻って階段を昇れば、4階にあるボス部屋の扉を開けられるようになる。なお、仕掛けを作動させた時点で新たなアイテムが入手できるようになっているので、一旦下に戻って回収してもよい。

 

 

 

  • ボスの「失敗作たち」は、単体では強くないが同時に複数体出現する。ブラッドボーンでは一度に複数の敵を相手にするのはなるべく避けたいのだが、この狭さでは1vs1に持ち込むのも難しい。一番簡単かつ効果的な攻略法は、道中手に入れた「地下牢の鍵」を使って地下牢まで戻り、ヤマムラ(夜にありて夜に迷わず……などとブツブツ言っている狩人)を殺すこと。それによって(なぜか)ボス部屋の手前でヤマムラが召喚できるようになる。ヤマムラを呼び出す最大のメリットは、なんといっても敵がヤマムラのほうに気を取られるのでバックスタブをガンガン決められること。失敗作たちの個々のHPは低いので、一度内臓攻撃を決めてしまえばほぼ倒せる。なお、まだ失敗作たちが残っていてもボスのHPさえゼロにしてしまえばクリアとなる。

 

 

 

  • 失敗作たちを倒すと「時計塔の鍵」が手に入る。目の前にある扉がそれなので、そのまま先に進むこともできるのだが、ボスとの連戦になるため一旦狩人の夢に戻ったほうがよい。特に、ここで待ち構えるボス「時計塔のマリア」はDLC屈指の強ボス(ひいては、ブラッドボーン最強クラスのボス)なので、初見では突破できない可能性が極めて高い。

 

  • マリアはとある狩人という設定だが、パワー、スピード、リーチといったあらゆる戦闘能力がずば抜けて高い超人。まずは攻撃を見極めない限り攻略は困難で、スタッフもそれを見越しているのか灯りからの距離も近くすぐリトライできるようになっている。ある意味ゲームオーバー前提のバランス。斬り合うのはあまりにしんどいが、人型の敵なのでパリィが通用する。これがせめてもの救い。何ならひたすらパリィ狙いに徹してもよい。内臓攻撃を決めれば安全に回復もできて一石二鳥。

 

  • 体力が半分ほどになると、マリアは剣で自分の体を突き刺し攻撃がさらに強化される(なんでだ)。というか剣からビーム出すわ空中浮遊するわでここから先のマリアは完全に人間やめてる。この先はさらにリーチが伸び、炎によって判定が長引くため距離逃げもステップ回避も難しくなる。となれば必然的にパリィ狙いが一番安定するのだが、マリアは連続攻撃もえげつないのでミスしたときのリスクも大きく、とにかく気が抜けない。剣で自分を突き刺したときや空中に浮かびあがったときは隙も大きいので、体力が満タンなら強引に攻める手もある。マリアのHPはそこまで高くなく十分にダメージを与えることが可能で、剣突き刺し&空中浮遊のときにメッタ斬りにしておけば、あとは2~3回パリィを決めるだけで倒せる。

 

  • マリアを倒し星見盤を掲げると、時計が動き出し最後のダンジョン「漁村」へと辿り着く。見渡す限りの海の上に村が浮かんでいるようなマップだが、あまり端のほうに行き過ぎると崖から落ち、泳げない狩人はそのまま「YOU DIED」となってしまうので注意。関係ないが、このときの海への落ち方は溺れるというより奈落に落下するときと変わらない速さでスー……と沈んでいき、なんだかシュール。さすが悪夢の海では現実の物理法則は通用しない……というか水に沈むモーションを作るのが面倒だったとしか思えない

 

 

 

  • 漁村は基本的に一本道なので迷うことは少ないが、巨人や飛来ドクロ、狩人など厄介な敵も多い。途中にある井戸から降りると巨人と戦うことができるが、狭い場所で2体同時に巨人の相手をする必要がありとにかく狩人側に不利。倒すとマリアが使っていた武器「落葉」が手に入るが、何気にDLC屈指の難所なので一旦無視してもいい。終盤、灯りの近くから向かうこともできるので後回しにしても問題ない。

 

  • 灯台脇の小屋の先には少し大きめの民家群がある。ボス攻略を目指すなら洞窟に入ればよいが、アイテムを回収したければ周辺を探索する必要がある。ただしハシゴを降りるときは注意すること。近くに複数の敵が待ち構えているポイントがあり、魚犬による咆哮で怯まされた後、モリを持った敵にフルボッコという見事なまでの連携であっという間に「YOU DIED」となりかねない。敵の近くにはおあつらえ向きの爆弾が置かれているので、屋根の上から起爆して敵の数を減らしておくとよい。また、民家の穴から飛び降りるときも予め下の状況を確認することをおすすめする。

 

 

 

  • 洞窟まで進めばラスボスまでもう少し。大勢の貝女が祈りを捧げているフロアの先がボスだが、別のルート(ほおずき2体が待ち構えている道)も探索しておくとよい。左に進むと巨人2体が待ち構えている井戸に通じており、右に進むと本編では1つしか入手できなかった「血の岩」をゲットできる

 

  • ラスボス「ゴースの遺子」はマリアに勝るとも劣らぬ強敵。とにかく攻撃方法が多彩で見慣れない武器を使ってくるので、まずはゲームオーバー前提で攻撃を見極めることに専念するとよい。このとき、余裕があれば振り下ろしのタイミングで銃を撃ち、パリィのタイミングを把握しておくと後々ラク。人型サイズなのでパリィが通用するのもマリアと同様だが、ゴースの場合は動きがかなり激しいため勢い余って狩人の位置を通り過ぎることが多く、バックスタブを狙える機会も多いことに留意。

 

 

 

  • ゴースと斬り合うのは全く得策ではないので、ひたすらパリィとバックスタブを狙っていく。バックスタブをミスしても、溜め攻撃が当たるだけでも儲けもの。コツコツ蓄積していくダメージが馬鹿にならない。ゴースの遺子が叫ぶと、海辺に横たわったイカ(ゴース)の電撃が放たれる。電撃は円状に広がるが途切れている部分があるので、そこを見つけて回避する。

 

  • ゴースの遺子を倒し、ゴースから噴き出している黒い煙を攻撃すると「HUNTED NIGHTMARE」と表示されDLCクリア。ローレンスの頭蓋を持った状態で大聖堂に向かうと、裏ボス「初代教区長、ローレンス」と戦える。

 

 

 

その他感想

 

  • 自分はメンシスの悪夢の黒クモがとにかく嫌だったのでDLCに逃げ、1周目→DLC→2周目→聖杯ダンジョンという順番でクリアしたという経緯がある。そのためか、DLCはかなり苦戦し聖杯ダンジョンは比較的あっさりクリアできた。旧主の番犬やトゥメルの末裔より、マリアゴースのほうが何倍も足止めされた時間が長かった。しかし、マリアとゴースは2周目でもやはり苦戦したので、元からかなり強めなボスであることは間違いない。

 

  • 狩人の悪夢の世界は、どうやら過去のヤーナム市街っぽい。初代教区長であるローレンスの死体があるのが最大の理由だが、他にも狩人がたくさん残っていたり、犬の肌ツヤが妙に新鮮だったりと、本編より昔の時系列っぽい描写が散見される。しかしガトリングや時限爆弾など、武器の技術に関しては昔のほうが発達しているような気がする。

 

  • どうも狩人の悪夢ではヤーナム聖堂街とヤーナム市街の地形がごっちゃになっているっぽい。ガトリングロードを抜けた先、爆発金槌持ちの狩人がいる民家は本編のヤーナム市街でも登場した真っ暗な家だと思うのだが、地形の繋がりを考えればこの場所にこの家はないはずである。他にも、かなり高所にあるはずの時計塔から漁村に出てこられる(陸の街より海抜が高い)など、悪夢の中だからかマップの繋がりは本編よりカオスである。

 

  • 血の河に山積した人の死体は、よく見るとまだ動いていたりする。どう見ても生きているとは思えない状態で。しかも切りつけると血が噴き出すオマケつき。本編をクリアしたプレイヤーならブラボスタッフの趣味の悪さはとっくに理解しているだろうが、DLCでもそれは全く陰りを見せないどころかむしろ序盤からエンジン全開である。絶対楽しんでやってるよこれ。

 

  • ボスエリアの手前では「コン、コン」という扉を叩くような音が聞こえてくる。何かと思って近付くと死体の一つが鉄の扉を叩き続けている。ということは死体ではなかったのだろうが、残念ながら話し掛けることはできない。むしろ、倒すことで輸血液をたくさん手に入れることができるので、ルドウイークにやられて消費してしまった輸血液を回収できありがたい。斬りつけるのはちょっと気が引けるかもしれないが、目覚めをやり直すたびに復活しており、見た目が最悪なだけで完全に補給ポイントである。

 

 

 

  • 時計塔に待ち構えるマリアは最初死体の状態だが、急に蘇ったのか、それとも死んだふりをしていただけなのか?自分は前者だと思っていたのだが、友人は後者だと言っていた。マリアの近くの床には血が染み込んでいるし、近くにワイングラスも置かれているので毒でもあおって自殺したのかと思っていた。ただ、それにしては死体の状態が綺麗すぎる気がする。狩人を驚かせるために死んだふりをしていきなり起き上がるなんて強ボスらしからぬお茶目さなので、個人的にはこちらの説を支持したい

 

 

 

  • 漁村終盤、洞窟の中ではゴースの寄生虫と思しき小さな生き物がびっしりと生息している。しかも狩人はその上を通って歩かなければならない。状況を考えたら鳥肌が立つほど不快な状況なのだが、不思議と探索していて気持ち悪いと思ったことがない。恐らく、漁村の水が綺麗で寄生虫の見た目もスベスベなのであまり嫌悪感がなく、むしろ知らずに見れば美しくさえ見えてしまう幻想的な光景だからだろう。

 

 

 

  • DLCの数少ないNPCであるシモン君の台詞によって、狩人の悪夢、特に時計塔の奥には重大な秘密が隠されていることが分かる。しかし、例によってブラボは設定を説明するということをしないので、結局何が秘密だったのかは自分で想像するしかない。ただ、漁村の住民が「ビルゲンワース……ビルゲンワース……冒涜的殺戮者……貪欲な血狂い共め……」「憐れなる、老いた赤子に救いを……」と言っており、最奥部ではゴースが死体となっていることからビルゲンワースが上位者であるゴースを殺した(しかも、体内に遺子を宿したまま)というところまでは間違いないだろう。本編ではミコラーシュが死後もゴースの存在を崇め瞳を欲していたが、DLCが本編より過去の時系列なら、この時点でゴースは死んでおりミコラーシュ君の願いは決して叶わぬものであったことが分かる。

 

  • ゴースの外見は、悪夢の辺境に出てきたザコ敵である毒イカによく似ている。ヤハグルの最奥部にあるミコラーシュの死体を調べ、教室棟にワープし、さらにそこから悪夢の辺境・メンシスの悪夢に繋がっていたことを考えれば、ミコラーシュは既にゴースの外見をそれとなく知っていたのだと思われる(サイズは全然違うけど)。しかしミコラーシュはロマに瞳を与えたゴースを崇拝していたようだが、悪夢の辺境に出てくる毒イカはノロマだしいきなり暴れ出すしで本気で崇拝していたのか怪しいぐらいの小物っぷりである。ボスもなぜかアメンドーズだし。