ミナミの街に降り立った僕達二人は行くあても無く適当に歩き始めた。
僕はミナミの街は土地勘が無く、全てを小倉に任せっきりにしていた。
それでも近代麻雀の広告によってミナミの雀荘の僅かな知識は持ち合わせていた。
何度か近代麻雀の広告で見た雀荘『パンダ』(仮名)に行ってみようということになった。
小倉に金魚の糞のようについていき、なんとか雀荘『パンダ』(仮名)に到着した。
だが、客は一人しかおらず、とても別卓で出来る気配すらなかった。
肩を落とし、店を出る二人。
当然のように僕達の雀荘探しが再開される。
次に候補にあがったのが、雀荘『永楽』(仮名)。
ここは小倉が行ったことのある店でどうやら近くにあるらしい。
またもや金魚の糞となる僕。
そして着くと、またもや別卓でなんて出来るかー、という状況。
肩を落とし、頭を下げ出る二人。
ここで今日の冒険は終わりに思えたが、小倉の雀荘の知識は素晴らしいもので雀荘『E雀』(仮名)に行こうと提案された。
僕には選択肢なんて無い。
これだけ雀荘を知っている小倉は何処かの回し者か、雀荘マニアか、等と思いとても気持ち悪く思ったがやはり金魚の糞となる。
しかし、彼は本当に道を良く知っている。
これも彼の行動力の賜物だな…
少しは見習わなくてはな…
と今になってみてよく思う。
雀荘『E雀』(仮名)に着いた僕達は二人別卓で出来ることを確認すると安堵の表情を浮かべ、新規用紙に名前を書き込んだ。
またもや僕と小倉は二人揃って新規客だ。
ルール説明を聞いた後、僕達の第二のノリ打ちが幕を開けた。
…続く