歴史ニュース・・・「田熊石畑遺跡:武器形青銅器5本出土 有力首長の墓の可能性」 | THOMASのゲーム&歴史部屋

歴史ニュース・・・「田熊石畑遺跡:武器形青銅器5本出土 有力首長の墓の可能性」


6月22日16時1分配信 毎日新聞

 宗像市教委は21日、同市の「田熊石畑遺跡」から武器形青銅器5本が、出土したと発表した。また遺跡は弥生時代中期前半ごろ(紀元前2~1世紀)の墳墓で、市教委は「1カ所の遺跡から武器形青銅器5点の出土は多く、有力首長の墓と考えられる」としている。


 墳墓は3基あった。いずれも木棺が入っていたとみられる土壙墓(どこうぼ)と推定される。青銅器が見つかったのは、2段掘り込み形式の1号墓(幅約3メートル、長さ約2メートル)。被葬者の左側に銅戈(どうか)(長さ約24センチ)と銅剣(約43センチ)、右側に銅剣3本(約41センチ、約38センチ、約27センチ)が納めてあった。


 切り先はすべて足元に向けて置かれていた。銅剣3本の上には人骨が残っており、市教委は「剣を抱きかかえていたのではないか」と推測する。また、頭部の近くからヒスイのペンダント(縦約2センチ、横約1センチ)と碧玉(へきぎょく)製の管玉12個(全長5~7ミリ)も見つかった。


 全国的に見ても墳墓1基から出土した武器形青銅器の本数としては、同じ古賀市の馬渡束ケ浦遺跡の4本と鹿部山(ししぶやま)遺跡の2本がある。早良区の吉武高木遺跡からは4本が出土している。


 市の中心部に位置する田熊石畑遺跡の面積は、3万平方メートルを超える。周辺には弥生時代前期初頭の環濠(かんごう)集落跡などがある。土地を所有する大分県中津市の民間企業が造成工事を計画し、4月から宗像市教委が1年間の予定で緊急発掘調査をしている。


 九州歴史資料館の西谷正館長は「一つの墳墓から5本の出土は全国で最多。貴重な青銅器をこれほど持っていたのは地域を代表する有力首長で、クニの形成を考える上で参考になる」と話している。



 この遺跡に関しては、残念ながら詳しいことはわからんかった。あまりメジャーな遺跡やないのかもしれんな。