申し訳ありません。以下4/1の記事です。ブログへのUPが遅くなりました。


 いよいよ平成23年度を迎えてしまいました。私の場合慌ただしく新年度を迎えたため、単なる日付が変わったくらいの感覚しか現在のところ持ち合わせていません。しかし、新たな出発、再出発をされた方も多数おられることと思います。

 全国津々浦々の大変お世話になった方々で、昨日で退職される方も多数おられました。その方々すべてにお電話を含め、ご連絡をさせていただきたかったところですが、一部の方々にしかご連絡できませんでした。私がお伝えしたかったのは、退職された後も、これまで通り、これまで以上にお付き合いをしていただきたかったのです。幸いにして退職後も細く長くのお付き合いをしてくださっている方々も多数おられます。このメールニュースやブログを通じて私の気持ちをご理解いただける方がおられましたら、ぜひご連絡をいただき、これまで以上のお付き合いができれば幸いです。

 今週に入り、ようやく日中は暖かい日差しが差し込むようになり、今日などはすっかり春本番の神戸です。病院前の桜並木もようやくつぼみが膨らみ、一部花が咲いているものも見かけました。心穏やかに過ごせるような写真が撮れれば、ブログにUPしてみたいと考えています。

 今日は4月1日。エイプリルフールですが、日本全体が自粛ムードのため、各企業もエイプリルフールのイベントを差し控えているところが多いそうです。もちろん内容にもよりますが、誰もがホッとするような内容のものであれば構わないと思うのですが・・・おそらく被災者の方々も自粛、自粛のオンパレードは望まれていないことだと思います。逆に気晴らしすることも、必要ではないかと。被災地におられる方々からのメールなどを拝見していて感じることですね。私自身、4/1は非常に楽しみにしていることがあります。英国BBCの報道。今年はどんなものだったのでしょうか?ちなみに私のお勧めは、空飛ぶペンギンですね。凝ってます。も一つおまけに1957年のスパゲッティ。これは名作です。
 
http://www.youtube.com/watch?v=9dfWzp7rYR4
 http://www.youtube.com/watch?v=GXmaS1ZzpA8&feature=player_embedded


 さてここからは震災関連記事に移ります。

 被災者の皆さんのご苦労はもう言うまでもありませんが、原発問題で現場で悪戦苦労している方々の姿が少しずつ見えてきたこの頃です。関連ニュースを見るたびに、聞くたびに、現場の方々に対する言葉に表せないほどの感謝の念がわいてきます。非常に過酷な環境下で取り組まれている姿勢を政治家の皆さんはどのように感じておられることでしょう。陣取り合戦をしている場合じゃないと思いますが。


福島第一原発―長期戦支える人を守れ 朝日新聞社説 3/31
 
http://www.asahi.com/paper/editorial20110331.html#Edit1
 津波被害で危うい状態にある福島第一原子力発電所の原子炉を落ち着かせる作業はますます難しく、そして長びく様相を見せている。
 強い放射能を帯びた水が建物の地下などに大量にたまって作業の邪魔をする一方で、原子炉や核燃料の貯蔵プールを冷やすには、水を注ぎ続けるしかない。だが、注げばそれだけ汚染された水があふれ出す。
 1~4号機の現場で、そんなバランスが必要なきわどい作業を根気よく続けながら、放射性物質が外に出るのを抑え込んでいく。それが目下の課題である。時間がかかることを覚悟しなければならない。
 枝野幸男官房長官も「温度がある程度、安定的に下がるまでは相当な時間がかかる」と語った。
 長丁場の闘いとなれば、この際、しっかり態勢を立て直すことが求められる。なにより忘れてならないのは、現場で働く人たちのことである。
 その過酷な状況の詳しい様子が、今週になって原子力安全・保安院によって明らかにされた。
 発電所の敷地内は高濃度の放射性物質が飛び散っているため、作業する人たちは外気の入らない特別の建物に集まり、床で毛布にくるまって雑魚寝している。食事は1日2回、朝は乾パンと野菜ジュース、夜も非常食のご飯と缶詰だ、という。
 放射能レベルが高く、がれきも散らばる場所で危険に直面しながらの作業である。現場を離れた時くらいは休息を十分にとれるよう、東京電力と政府は手を打ってほしい。
 それは、二次被害を防ぎ、原子炉を早く安定させることにもつながる。限度を超えた疲れは、作業ミスの引き金になりかねない。
 今後、汚染水の移しかえなどの作業が増えれば、さらに人力が要る。多くの人に働いてもらうには、被曝(ひばく)線量を極力抑えることと、十分にリフレッシュできる環境を整えることは必須の条件である。
 教育や訓練によって作業ができる人を増やすことを、早めに考えておく必要もあるだろう。
 放射性物質が大気や海に出るのをできる限り抑えながら、効率的に作業を進めるための方策を編み出すことも、今後の重要な課題だ。それには、内外の知恵を総動員したい。
 四つの原子炉施設で同時並行に、不安定状態の制圧をめざす、世界でも例のない難作業である。
 国内の技術者や研究者はそれぞれの立場で持てる力を発揮してほしい。関連学会もシンクタンク役を果たすべきだ。米国をはじめ、原子力分野の経験が長い外国から支援もある。力をあわせて立ち向かいたい。


 原発事故が発生してから、まずシーベルトという単位が耳につき、次にベクレル。おそらく皆さんは何度も報道されているので、ご理解されている方が殆どだと思いますが、再整理のつもりで掲載します。簡単に言えば、人体への影響は「シーベルト」、放射性物質が放射線を出す能力は「ベクレル」。


ベクレルとシーベルト ― 放射能と影響の関係 ―(一部引用)
 
http://www.ies.or.jp/japanese/mini/mini100_pdf/2006-01.pdf
【新しい単位の名前】
 レントゲンやキュリー夫人という言葉を耳にしたことがあると思います。物体を通り抜ける目に見えない光線のようなものを発見し、X 線と名づけたドイツの科学者レントゲン。フランスの科学者ベクレルがウランから放射線が出ていることを発見したことに基づいて研究を進め、放射線を出す物質を分離してラジウムなどを発見したフランスの科学者キュリー夫人。この人たちの名前は、放射線に関係する単位に使われました。
 色々な科学技術に関する学問分野で、共通の考え方に基づいた国際的な標準単位( 国際単位 )を使おうということが 1960 年の国際度量衡総会で決定されました。現在では、放射線に関する分野においても国際的な標準単位が導入され、それに伴い、「キュリー」に代わって「ベクレル」という単位が、「レム」に代わって「シーベルト」という単位が使われています。シーベルトはスウェーデンの科学者で、放射線防護のことで功績がありました。
【放射能の強さがベクレル】
 私たちが生活しているまわりの地面、建物、空気、食物には、放射線を出す天然の物質が含まれています。原子力施設でも、ウランの核分裂などによって放射線を出す物質が新たに生成し、その一部が環境中に放出されています。
 放射線を出している物質を放射性物質といい、放射線を出す能力のことを放射能といいます。物質を構成している原子の中心には原子核があります。放射性物質ではその原子核が不安定なために、放射線を出して安定な原子核に変わります。このことを崩壊と呼んでいます。
 1 秒間に原子核が崩壊する数で放射能の強さを表し、その単位がベクレル (Bq) です。
 1 秒間に 1 個の原子核が崩壊すると 1Bq になります。崩壊するときに出る放射線の種類やエネルギーの大きさには関係がありません。放射能の強さ (Bq) は、放射性物質の量を表すために用いられます。
【放射線を受けた影響はシーベルト】
 ヒトが放射線を受けることを被ばくといいます。体の外部から放射線を受ければ外部被ばく、呼吸や食物を通じて体内に取り込まれた放射性物質からの放射線を受ければ内部被ばくになります。
 被ばくによる影響を評価する場合は、先ず、放射線が当たる臓器などの組織が1kg あたりに吸収する放射線のエネルギーを計算します。この値の単位をグレイ (Gy) といいます。次に放射線の種類によって影響が異なるので、放射線の種類ごとに定められた値 ( 放射線荷重係数 ) を掛けます。また放射線の当たる組織によって放射線感受性に違いがあるので、組織ごとに定められた値 ( 組織荷重係数 ) を掛けます。このようにして得られた値が 1 つの組織への影響の評価値です。最後に放射線が当る全ての組織についてその値を計算し合計した値が全身への影響の評価値 ( 実効線量 ) で、単位はシーベルト (Sv) です。
【放射能が強くても影響は小さいこともある】
 被ばくによる影響の評価では、外部被ばくと内部被ばくの両方を考える必要があります。その評価に際しては、放射線の種類やエネルギー、放射線が当たる人体の組織も関係しています。
 六ヶ所村に建設された再処理工場から放出される気体状の放射性物質による被ばく影響評価を例にして説明します。

ベクレル
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%AB
シーベルト
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%88


 医療分野からも、原発作業に携わる方々に対して、様々な提言をされているようですね。しかしながら「被ばく」を前提としたお話ではなく、「被ばく」を防止することがまず先決だと思いますが、このあたり、医療分野からのお話ではありません。おそらく今後の作業工程をお聞きすると、さらに人力が必要となるでしょうから、防護対策を徹底してもらいたいものですね。


《東日本大震災》 原発作業をする方の血液細胞保存の態勢が整う 3/30
 アスパラクラブ運営部兼アピタル編集部 藤田明人
 福島第一原子力発電所で復旧作業にあたる方が、万一大量の被曝をした場合の治療に備え、事前に血液細胞を採取、保存しておく態勢が整った。
 29日、東京都港区の虎の門病院で、同病院の谷口修一・血液内科部長と豊嶋崇徳・九州大学病院遺伝子・細胞療法部准教授らが会見し、発表した。
 大量の被曝をすると、骨髄抑制(血液毒性)と呼ばれる症状が起きる。骨髄は、白血球・赤血球・血小板・リンパ球などの血液中の細胞をつくる重要な機能をもっているが、これが損なわれてしまう。リンパ球は免疫を担っており、これが減ると感染症のリスクも高まる。
 治療法の一つは、血液細胞の源である造血幹細胞の移植。この細胞は、骨髄の中で無限に自己を複製し、白血球や赤血球などに分化・増殖していく。つまり、うまく移植できれば、損なわれた機能を補える。
 移植は他人からでもできるが、遺伝子の違いによるGVHD(慢性移植片対宿主病)と呼ばれる合併症の危険などがある。元々自分の造血幹細胞を採取、保存しておけば、この危険を避けつつ移植できる、というわけだ。
 虎の門病院では、原発の事故後検討を進め、1日あたり2人の受け入れをできる態勢を整えた。谷口部長は「今後どのような不測の事態が起こるかわからない。既に、作業員がいる企業から『事前採取して欲しい』というオファーを頂いている」と述べた。
 また、日本造血細胞移植学会、日本輸血細胞治療学会などもこの取り組みに同意し、29日現在で、全国107の医療機関で採取・保存ができるようになっているという(個別の医療機関名は現時点では公表されていません)。
 日本造血細胞移植学会が3月29日に出した声明 
http://www.jshct.com/pdf/110329announce.pdf
 ただし、造血幹細胞の採取には時間と費用がかかる。通常の方法だとおよそ5日間かかるうえ、病気を治すわけではないので、保険外診療になる。採取に関する薬剤や医療材料は企業からの寄付でまかなわれるが、採取する人の自己負担額は、入院費を含めて少なくとも十数万円以上になりそうだという。
 時間がかかることの対策として、谷口部長は「ジェンザイム社の『モゾビル』という日本未承認薬を使えば期間が1日~2日に短縮できるので、虎の門病院では、院内の倫理委員会の開催など準備を進めている。既に50人分の『モゾビル』が日本に到着している」と説明した。
 一方、造血幹細胞の採取・保存については、チェルノブイリで被曝治療をした経験をもつ米国人医師、ロバート・ゲイル博士が、「ごくわずかの効果」しか見込めず「思いがけない副作用」をもたらすかもしれないとして、否定的な見解を示している。
https://aspara.asahi.com/blog/kochiraapital/entry/H09GQUXUMx
 この点を記者から問われた谷口部長は、「ゲイル博士とは25年の付き合いがある友人だ」と前置きした上で、「もちろん本来は、大量の被曝が起こらず、事前採取が役立たないことを望んでいる。が、だからといって無駄なことだと言われると返答のしようがない。また、採取する方にとてつもない負担やリスクがあるならともかく、これまでの通常の医療の範囲で行うことだ。(未承認薬を使わない)通常の方法の場合、既に多くの事例があり、微熱や腰痛などの副作用があることも把握できている」と反論した。
 また、九州大の豊嶋准教授も「もちろん、事前採取は万全の方法ではない。かなり大量の被曝をして腸管などが傷つくと、移植では救命できない。だから、事前採取は100あるリスクを99に下げるだけのようなものかもしれない。が、それでも私たちができる準備として、重要なことだと思う」と補足した。
 会見に同席した虎の門病院の山口徹病院長は、「ぜひこの提案が、作業にあたられる方の役に立つことを願っている」と述べた。
 同病院への相談は、医事課医事係(03・3560・7754)へ。


 さて避難所等における過酷な環境についてのレポートは多数報道されていますが、じゃあどうすればいいのか?のような具体的なものに突っ込んだ内容のものは少ないかと思います。もちろん「じゃあどうするのか?」の前に「このような状況だ」というものがあることは承知の上ですが、あまりにも「このような状況だ」に加え、感情に流されたようなものばかりでは前に進みません。サイトで検索すればリンク先は多数あるので、何とか役に立つものをブログ上でご提供できればと考えています。まさに、オールジャパンによる総力戦、長期戦ですからね。


避難所トイレ4割に問題 被災者の感染症増加 共同通信 3/31
 
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011033101000018.html
 東日本大震災で津波に襲われた宮城県の石巻、東松島両市と女川町にある避難所のうち約4割で、トイレの汚物処理が十分にできず、衛生状態が悪化していることが31日、石巻赤十字病院などの調査で分かった。
 感染症にかかる被災者も増加し、少なくとも約50人に下痢、約20人に嘔吐の症状が出ている。同病院の石橋悟救急部長は「このままでは感染症が大流行する恐れがある」として、できるだけ早く仮設トイレの数を増やしたり、全国から被災地に大量のバキュームカーを送り込んだりする必要があると指摘している。
 石巻赤十字病院のほか、全国の日赤病院や大学病院、医師会の医療スタッフでつくる救護班が調査。学校や公民館など2市1町で把握できた計272カ所の避難所に巡回診療に行った際、トイレの状態を確認。うち何らかの問題があった避難所は107カ所に上った。
 施設にもともとあったトイレでも排水ができず下水があふれたり、新聞紙に用を足し、袋に入れて捨てたりしている所が目立った。水がないため、手を洗わないままの被災者も多い。
 石巻市内では二つある下水処理施設のうち、一つが水没してほぼ壊滅状態で、全面復旧の見通しは立っていない。
 仮設トイレがあってもバキュームカーの数が足りず、汚物があふれている所も。仮設トイレもなく、被災者が囲いだけ設けて新聞紙に用を足し、バケツにためているケースや、地中に穴を掘っている所もあった。
 165カ所は「問題なし」とされたが、流すことはできても断水のためプールの水をくんでいたり、食事や寝る場所と同じ場所に簡易トイレがあるなど、実際には十分とは言えない例もある。
 胃腸炎のほか、女性を中心にトイレの回数を減らしたためぼうこう炎になる人も増えている。石橋部長は「衛生状態を改善しなければ病気になる人は減らず、いつまでも通常の診療ができない。被災地で最も切実な問題だ」と話している。


ぐっすり眠りたい/心配し過ぎず、ちょっと工夫 朝日新聞 3/31
 
https://aspara.asahi.com/column/eqmd/entry/dvJAQDOx55
 避難生活を余儀なくされている被災者は、避難所にいる人だけでも17万人を超える。慣れない暮らしで睡眠不足になる人も多い。睡眠に詳しい医師に対策を聞いた。
 「睡眠が短いだけで急に健康を損なうことはない。心配し過ぎないで」と熊本大発生医学研究所の粂和彦准教授。被災による疲れや緊張感で物音に敏感になり、眠れなくなるのは当然だという。
◆居場所づくり
 眠れないのであれば、夜の居場所づくりをしてもいい。粂さんがボランティア活動をした阪神大震災の避難所では、眠れない人たちがたき火の周りに集まり、夜通し語らっていた。
 体の疲れは、横になるだけである程度は取れる。あと少し工夫すれば眠りにつけるかもしれない。
 体育館などの硬い床に布団を敷いているときは、横向きになり、座布団や枕を抱えて寝た方が腰への負担が軽い。熱も逃げにくいし、いびきを減らす効果もある。ティッシュを耳栓に、タオルをアイマスク代わりにして、音や光をできるだけ遮ろう。
 粂さんが一番の睡眠対策と勧めるのは、昼間に日光に当たり、体を動かすことだ。ずっと室内にいると眠りを促すホルモンが減り、血のめぐりが悪くなることもある。全身の関節を伸ばせば交感神経の緊張もほぐれ、眠りやすくなる。
 布団に入り、「生活が落ち着いたら温泉に行こう」と明るい話題を頭に浮かべた方が、寝入りやすいという。
◆「3の法則」注意
 こうした工夫でも眠れない人は注意が必要だ。眠ろうと努力するほどますます眠れなくなる睡眠恐怖症になったり、被災による心的外傷後ストレス障害(PTSD)の発症の引き金となったりする可能性がある。
 スリープクリニック調布(東京都調布市)の遠藤拓郎院長は、「3の法則」が当てはまる人は要注意だという。
 (1) 目をつぶって30分以内に眠れない
 (2) 夜中に3回以上起きる
 (3) 起きたい時間の30分以上前に目が覚める
 このような状態が2週間以上続いた場合は専門医の診察を受けた方がいい。
 高血圧や糖尿病の患者も、睡眠不足が症状の悪化につながることがあるので、早めに医師や看護師に相談したい。


宮城県内 肺炎の重症化急増 「早めの受診を」 朝日新聞 3/31
 
https://aspara.asahi.com/column/eqmd/entry/HGcka0WZPd
 東日本大震災で被災した宮城県内で、肺炎が重症化して大学病院に搬送される高齢患者が増え、通常の肺炎治療に使う抗菌薬が効かないレジオネラ肺炎の患者も確認されたことが東北大学の調べでわかった。同大は避難所などの被災者に、「せきがひどい場合などには早めの受診を」と呼びかけている。
 今月20~26日に石巻赤十字病院と気仙沼市立病院から東北大病院に運ばれた肺炎患者は約40人。通常、同大病院に運ばれる肺炎患者は多くても週に3、4人という。
 このうち60歳代の男性がレジオネラ肺炎と診断された。避難所で発熱し、現在も東北大病院で治療中だ。
 レジオネラ肺炎の原因となる菌は土壌の中などにいて、過去に循環式浴槽などでの集団感染事例が報告されている。診断が難しく、通常の肺炎治療に使うペニシリンなどの抗菌薬が効かないことから、死亡することもまれではない。東北大などは患者の尿でレジオネラ肺炎の診断ができる簡易キットを被災地の医療機関に供給し始めた。
 東北大の賀来満夫教授(感染制御学)は「地震や津波の災害でレジオネラ肺炎患者が確認されたことは過去にあまり例がない。肺炎患者の診療に当たる医師はその可能性を常に考えてほしい」と話す。