今日は眩いくらいの日差しが照りつけています。幸い湿度は高くないので、快適ですね。今朝はいつもいつも同じ電車ばかりで通勤しているので、気分を変えてみました。しかしほんの10分くらい遅らせただけなのですが、乗降客が格段に増えますね。いつもは時間に間に合わせるため、乗り継ぎ地点では走っているのですが、今日はゆったりと歩いてみました。これだけでも気持ちに少しだけゆとりが出ますね。ホント、ささやかな幸せ・・・(--;
いつも通勤をしていると、微笑ましい光景等に遭遇することもあるのですが、圧倒的に多いのは、常識知らずというか、周りに配慮の出来ない方が本当に多いことに気付かされます。以下のコラムのような光景はしょっちゅう。私も、何回もそのような思いをしています。でもそれで自分を曲げていたら周りと一緒ですよね。私は私、良いと思えることは積極的に今後も続けます。今日も思ったのは、私の口癖。「見て分からないものは、聞いても分からない」。指示待ち症候群の若手が非常に多いですが、頭は使わないと退化しますし、自分自身の感性を磨くこと、研ぎ澄ませることを忘れてしまったら、単なる酔っ払いのおっさんたちと変わらなくなります。最初は持っていても、自分で気をつけていないと、レセプターって退化するんですよね。しかも一度退化してしまうとなかなか出てこない。そういう若手を多く見てきたので、そうはなってもらいたくないなぁと思う今日この頃です。
筆洗 東京新聞コラム 6/1
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2010060102000072.html
つえをついたお年寄りを前にしながら、シルバーシートに座り込んだ若者が動こうともしない。悲しいことに、都会ではありふれた光景になってしまった▼「お年寄りに席ぐらい譲ったらどうだい」。まだ体力に自信があったころ、二十歳ぐらいの男の子にそう注意したことがある。彼ははっとした顔を見せて「すみません」と謝りながら席を立った▼心根は優しい若者がほとんどなのだと思う。ちょっとばかりの想像力が足りないだけなのだ。ただ、相手によっては、思わぬ車内トラブルに発展することもあるから、要注意だ▼朝から、若い女性に絡んでいる酔っぱらいの男に注意した時のことだ。「おれは刑務所に入ってもいいんだ」とすごまれた。近くにいた青年が加勢してくれてその場は収まったが、女性はお礼の一言もなく知らんぷりだった。勇気を出した甲斐(かい)もなかったなと情けなかった・・・続きを読むにはここをクリック
さて昨日入ってきた画期的な治療法の話題です。
先日、様々な治療に対して免疫機構に働きかける治療法の開発が今後の課題だとお話したばかりなのですが、ナチュラルキラーが量産可能かも?とのことで、この機構に働きかける治療法が大幅に前進するかも?といった非常に明るい話題ですね。以前から加齢とともに免疫力が落ちるのはナチュラルキラーが減少するからだとも言われておりました。今世紀中には「がん」は人間と共存していくだろうとも言われておりますが、思いのほか予定が早まるかもしれません。ナチュラルキラーに関するご紹介を先ずしておきます。
ナチュラルキラー細胞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%AB%E3%82%AD%E3%83%A9%E3%83%BC%E7%B4%B0%E8%83%9E
ナチュラルキラー細胞(-さいぼう、NK細胞)は、先天免疫の主要因子として働く細胞傷害性リンパ球の1種であり、特に腫瘍細胞やウイルス感染細胞の拒絶に重要である。細胞を殺すのにT細胞とは異なり事前に感作させておく必要がないということから、生まれつき(natural)の細胞傷害性細胞(killer cell)という意味で名付けられた。形態的特徴から大形顆粒リンパ球と呼ばれることもある。
特性 NK細胞は、T細胞受容体(TCR)、T細胞普遍的マーカーであるCD3、膜免疫グロブリンであるB細胞受容体を発現していない大型の顆粒性リンパ球であり、通常ヒトではCD16(FcγRIII)とCD56、マウスではNK1.1/NK1.2という表面マーカーを発現している。 NK細胞は定常状態でも活性化した細胞傷害性リンパ球に特徴的な形態(大きなサイズ、小胞体に富む細胞質、顆粒など)をしており、新たなタンパク質合成や再構成をほとんどせずに、そのままで細胞傷害性を示す。したがって迅速に応答できる。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、異物細胞や自己変異細胞を攻撃する
http://www.menekiplaza.com/column/naturalkiller.html
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)の役割と働き
ナチュラルキラー細胞は、先天性の免疫系統すなわち自然免疫系に属します。ナチュラルキラー細胞の攻撃目標は、「非自己」と「変質した自己」、つまり自分の体の一部と認識する印のない細胞です。バクテリアやウィルスなどの異物細胞には自己認識印はないし、ガン細胞など「変質した自己」は自己認識印を失う場合が多くあり、このような自己認識印のない細胞すべてを、ナチュラルキラー細胞は常に攻撃します。ナチュラルキラー細胞は国防軍と同様、外国の侵入から国を守ることと国内の治安を守る役割を果たすのと同じく、自分の体の外敵および内敵を攻撃撲滅します。
①ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は文字通り生まれついての殺し屋。殺傷力が高く、常に体内を独自でパトロールし、ガン細胞やインフルエンザなど、ウイルス感染細胞や細菌を見つけると、単独で直接殺してしまう。
②ナチュラルキラー細胞が欠乏すると、ガン、後天性・先天性免疫不全症状、慢性疾患、感染症、自己免疫疾患、遺伝子疾患、行為障害などの疾病に罹りやすい。
③ナチュラルキラー細胞の活動があまり活発でない若者はガンに罹り易い傾向があり、加齢と共にナチュラルキラー細胞は減退、病原体を攻撃する機能も衰える。
④ストレス・慢性的ストレスによる倦怠感・身体的損傷は免疫不全をもたらし、ナチュラルキラー細胞の活動は抑制される。ストレスに継続的にさらされると、ナチュラルキラー細胞の活動が停滞しガンなどの進行が加速され、他の免疫機能に影響をおよぼす。
⑤ナチュラル細胞の活動が鈍くなると、重度の慢性疲労免疫機能障害症候群(CFIDS=慢性疲労症候群)を経験する頻度が高くなる。
⑥ナチュラルキラー細胞が十分機能しない場合、他の免疫系統も機能することができなくなる。
癌治療・がん免疫療法とは http://www.lymphocyte-bank.co.jp/
ANK(Amplified Natural Killer)療法は、免疫細胞療法と呼ばれる、がん治療の一種です。がん患者さん体内のリンパ球を体の外に取り出し、リンパ球に含まれるナチュラルキラー(NK)細胞を活性化し、かつ選択的に増殖させ、体内に戻します。
NK細胞は、がん治療の本命と目されながら、増殖させるのが難しく、無理に増殖させると肝心の活性(がん細胞を傷害する能力)が弱くなってしまい、役に立たなくなる難物です。NK細胞の活性を健常人以上に高めながら、世界で初めて、活性化と同時に増殖(健常人ならば1000倍以上増殖可能)させる培養技術が実現され、これを応用したのがANK療法です。
免疫細胞療法、あるいは免疫療法といえば、副作用がない代わりに治療強度も強くない、あくまで標準治療である三大療法(外科、放射線、抗がん剤)を補完する「第四の治療法」というイメージが広がっています。実際、他の免疫(細胞)療法は、がんを攻撃する力が弱く、標準治療と併用することが大前提で、延命効果やQOL改善が治療の目的です。その点、ANK療法は治療強度が強く、あくまで「免疫が、がん治療の主役」という考え方に立ち、がんの治癒(※)を目指すものです。但し、免疫刺激作用が非常に強いため、他の免疫(細胞)療法では見られない激しい悪寒や発熱を伴い、体温が40度近くに上昇することもあります。
iPS細胞:抗がん効果の特定リンパ球作成、マウスで成功--理化学研 毎日新聞 6/1
http://mainichi.jp/select/science/news/20100602ddm002040054000c.html
人工多能性幹細胞(iPS細胞)から強力な抗がん効果のある特定のリンパ球のみを大量に作成することに、理化学研究所のチームがマウス実験で成功した。作ったリンパ球をがんのマウスの体内に入れて活性化させると、抗がん効果を発揮することも確かめた。がんの免疫細胞療法での応用が期待できるという。1日付の臨床試験に関する米科学誌(電子版)で発表した。
リンパ球の一種「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」には、他の免疫細胞にも働きかけ、がん細胞を直接または間接的に殺す作用がある。
理研免疫・アレルギー科学総合研究センターの渡会(わたらい)浩志・上級研究員(免疫学)らは、マウスのNKT細胞に4種類の遺伝子をウイルスに運ばせてNKT細胞由来のiPS細胞を作った。これをリンパ球に分化させると、すべてNKT細胞になった。
生まれつきNKT細胞を持たないマウスにがんを移植し、続いて作成したNKT細胞と活性化物質を静脈に注入すると、がんは大きくならず、マウスは1年後も生き続けた。一方、NKT細胞を持つが活性化させなかったマウスは、がん移植後平均約1カ月で死んだ。・・・続きを読むにはここをクリック
がん攻撃細胞を大量作製 iPS利用、マウス実験 共同通信 6/1
http://www.47news.jp/CN/201006/CN2010060101000598.html
がんを攻撃する免疫細胞の一種「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」から人工多能性幹細胞(iPS細胞)を作製、このiPS細胞からNKT細胞を大量に作るマウス実験に成功したと、理化学研究所免疫・アレルギー科学総合研究センターの古関明彦グループディレクターらが1日付米科学誌電子版に発表した。
NKT細胞はがん細胞を直接殺すほか、免疫にかかわるほかの細胞を活性化させ、がん治療に有効とされるが、数を増やすのが難しかった。iPS細胞から大量に作製し体に戻せば効果が改善するとみられ、同センターの渡会浩志上級研究員は「人間への応用を目指したい」と話している。・・・続きを読むにはここをクリック
さて本日のメインニュースに移ります。
改正臓器移植法にかかわる話題として先日来よりニュースに出ていた一件、あと昨日より開始された朝日新聞社の新連載物を一件お届けします。改正臓器移植法により、年に数十件臓器移植が増加するのでは?とも言われておりますが、善意のボランティアと一言で片付けるのには心情的に抵抗がありますね。ドナーの立場としてレシピエントの立場として、またドナーとなった本人の思いと家族の思い。その他諸々が交錯していますので、何ともコメントはし難いです。自身はそうなった時にドナーとなり、臓器を移植するつもりで各種ドナー登録をしていますが、周りの立場として考えた時に、非常に複雑な思いがよぎります。でも「親族への優先提供」は周りの立場として考えても、偽らざる気持ちとして納得出来るかも・・・
亡夫の角膜、妻へ 改正臓器移植法の「優先提供」初適用 朝日新聞 6/1
http://www.asahi.com/health/news/TKY201006010101.html
日本アイバンク協会は1日、入院先の聖路加国際病院(東京都中央区)で死亡した50代の男性から心停止後に摘出された角膜が、50代の妻に移植された、と発表した。今年1月に施行された改正臓器移植法に盛り込まれた「親族への優先提供」が初めて適用された。
協会によると、男性は5月21日に死亡し、両方の眼球を摘出。医学的な検査で移植可能と判断され、31日夜、関東地方の医療機関で、角膜ヘルペスで視力が低下している妻に片方の角膜が移植された。協会は保険証と住民票で2人の夫婦関係を確認したという。もう一方の角膜は別の人に移植される予定。
【朝日新聞社ニュース 2010/06/01】
臓器移植 提供の現場で:1 出血し脳圧迫、目覚めぬ夫
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201006010214.html
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「だんなさんが交通事故です」。2008年8月21日の夕方、札幌市に住む女性(56)の自宅で電話が鳴った。警察官だった。
茶道具の販売業を営む56歳の夫は、取引先の集金にミニバイクで出かけていた。30分ほどで戻るはずが、2時間がたっていた。
「大けがをしたのかもしれない」。長男、次男と市立札幌病院に駆けつけると、医師から受けた説明は意外なものだった。
「くも膜下出血の疑いがあります」
脳の血管にできたこぶが破裂し出血する病気だ。バイクで走行中に出血し、転倒したようだ。夫は救急ヘリに乗せられ、病院の屋上ヘリポートに到着。ストレッチャーはすぐに、1階の救命救急センターに滑り込んだ。
「わかりますか」。救急医が意識があるかどうか確かめ、人工呼吸器をつけた。エコー検査で腹部のけがを確認し、検査室でコンピューター断層撮影(CT)が始まった。
搬送の2時間後。集中治療室(ICU)では、救急医と脳神経外科医が夫の脳画像を囲み、治療方針について協議を重ねていた。
検査の結果、出血で脳が圧迫されていることが分かった。頭に穴をあけ、血液を出して頭内の圧力を下げる緊急処置が続けられた。出血を止めるには開頭手術が必要だが、かえって大量出血して、心停止するおそれがあった。医師の結論は、開頭手術の断念だった。
このセンターは、北海道中央部の人口340万人をカバーする救命救急の中核施設だ。年に約千人が搬送され、医師が救急車に同乗するドクターカーの出動も700件以上。・・・続きを読むにはここをクリック


