作業に夢中で気がつけばもうこのような時間となっていました。(--;

 昨晩配信するつもりだったのですが、記事は作っていたものの、配信を忘れていました。ということで、一部文言を修正してお届けします。修正しきれなかった部分についてはご愛嬌ということで、お許しくださいませ。


 昨日は朝から大荒れのお天気[雨]でしたね。神戸は一日中強い風[台風]が吹いていました。ネット上というか報道も大荒れの様相で、明るい話題が皆無のような状況になりつつあるのではないかと思える、このところの不祥事続出です。

 その一つに不同意堕胎事件・・・本件がもし報道通り事実であれば、医師としてとか、医療従事者としてとかいうよりも、もっと以前の問題、いわゆる人間として失格ですね。各報道機関は、医者とか、医療従事者とか立場があるが故、このようなことをしたらダメ!のような報道の仕方をしていますが、「あのおじさんが怒るからダメ!」のレベルと一緒のような話をしてもらいたくないですね。人間としてダメなものはダメ!子供が見てますよ! 昨日のコラムと関連記事のご紹介です。


余録:不同意堕胎容疑で医師逮捕 毎日新聞コラム 5/19 http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/
 「医の世に生活するは人の為(ため)のみ、己が為にあらずということを其(その)業の本旨とす。安逸を思わず、名利を顧みず……人を救わんことを希(ねが)うべし。人の生命を保全し、人の疾病を復治し、人の患苦を寛解するの外他事あるものにあらず」
▲これは幕末の蘭方医・緒方洪庵がドイツの医学者フーフェランドの「医師の義務」を抄訳した「扶氏(ふし)医戒之略」の冒頭だ。「医は仁術」の掛け声とはうらはらに無能で強欲な医者が横行した江戸時代にあって、西洋医学はその倫理面でも心ある医者を魅了したという
▲ひたすら病者を見ろ、貴賤(きせん)貧富を顧みるな/病者を決して手段としてはいけない/病者の金銭的負担を思いやれ/病者の秘密を知る者は沈黙すべし--こうした戒めを記す「医戒」は職業倫理に基づき専門知を駆使する専門職の自律と矜持(きょうじ)を日本の医学界に教えた
▲こんな先人の自己研さんも知っているはずの医師が、「まさか」と絶句したくなる医療技術悪用の容疑で警察に捕らえられた。大学病院の36歳の内科医が、交際していた女性に栄養剤と偽って子宮収縮剤を点滴し、女性の同意のないまま胎児を流産させたというのだ
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子宮収縮剤 不正入手か、不同意堕胎容疑の医師 読売新聞 5/19
 
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=25236
 東京慈恵会医科大付属病院に勤務していた医師が交際していた女性に同意なしで子宮収縮剤を投与し、流産させたとされる事件で、同病院では薬剤部が子宮収縮剤を一元的に管理しており、産婦人科医以外の持ち出しは制限されていたことがわかった。
 警視庁は18日午後、不同意堕胎容疑で逮捕した医師の小林達之助容疑者(36)(金沢市もりの里)を金沢市内から同庁本所署に移送し、子宮収縮剤の入手ルートなどを調べている。
 同庁幹部や同病院によると、子宮収縮剤は同病院の薬剤部にあるカギのかかった収納庫に保管され、伝票などで注文を受けた薬剤部職員が産婦人科医らに手渡しする仕組みになっていた。産婦人科医以外が使用する場合には、こうした手続きのほかに、使用目的などを薬剤部に説明するルールで、同病院では「不正な持ち出しが起きないよう、厳重に管理していた」という。小林容疑者は同病院で腫瘍(しゅよう)・血液内科に勤務していた。
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 テレビで容疑者に対しての逮捕前のインタビューも流れていましたが、「専門外だから知らない」なんて答えていましたね。そもそもその程度の知識しかない方が、医師として勤まるのか?などと感じてしまいました。私でも知っている内容ですし、恐らくネットで検索をかければいくらでも情報はあると思います。ま、あくまでも容疑者の段階ですが、証拠品の鑑定を行えば、すぐに分かることですし、既に警察はあたりをつけているのではないかと思います(そうじゃなかったら情けないですね(--;)。


 このニュースとは全く無関係ですが、妊産婦に関連するということでご紹介です。以前在籍していたときお世話になった部長が出ていたからという訳ではありませんが、数少ない医療不信への一策ですので・・・


妊産婦死亡の調査開始へ 安全向上で国循センター 共同通信 5/18
 
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010051801000848.html
 国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は18日、出産前後の妊婦の安全性を向上するため、妊産婦が死亡した際の原因を調査、分析する事業を始めると発表した。
 同センター周産期・婦人科の池田智明部長によると、妊産婦死亡件数は2、3年前から増加傾向で「日本の妊産婦死亡率は先進国の中でも高く、改善の余地がある。10~20%が訴訟になっており、社会問題化している」とした。
 事業では、全国の産婦人科医らが所属する日本産婦人科医会から、出産の前後約1年間の妊産婦死亡について経緯などの情報を匿名で集め、産婦人科や循環器科の専門医らによる症例評価委員会で検討する。
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 国循は、それこそ循環器関連疾患に特化した施設ですから、国循ならでは、国循にしか出来ないデータベースを構築してもらいたいものですね。年に一度の提言が、医療への信頼回復の一助になることを期待しています。


 さてこのあたりで大きく話題を変えて、政府としてかなり火急な対策を求められている口蹄疫のニュースご紹介です。全国的に感染拡大することなく、終息に向かえば良いのですが・・・しかし畜産業を営む方はたまらない思いでしょうね。断腸の思いという言葉が適切かどうかは分かりませんが、私を含め一般人は、本当の痛みや悲しみを理解することが到底出来ない深いものだと思います。この方々への政府の対応がこれ以上遅れるようなことがあるのであれば、今以上に信用失墜になることでしょうね。いずれにしても行政側の危機管理の甘さが大きな一因であることは間違いのないところですし、昨年の今頃、我々神戸の人間が経験した、新型インフルエンザに対する行政側の対応や対策とダブります。対象とするエリアをどのように確定するのか、また思いきった施策をとれるのか、がミソですね。


口蹄疫:「全頭処分、仕方ない」 宮崎の農家ら覚悟 毎日新聞 5/19
 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100519k0000e040047000c.html
 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)問題で、感染が広がっている地域の牛や豚が全頭処分される見通しになった。感染まん延を遅らせるためにワクチンを接種したうえでの処分となる。畜産農家や地元は大きな打撃を受けることになるが、発生地区や地区外の農家などからは「全頭処分は仕方ない」という意見の一方、「国の対応は遅すぎる」と批判の声も上がった。
 感染1例目が確認された都農(つの)町。牛40頭を飼育する永友浄さん(65)方は感染を免れているが、全頭殺処分には賛成という。連日、消毒などの防疫作業に追われるが、感染の広がりを見ると「どれだけ意味があるのか」と絶望的な気持ちにもなる。「全頭処分してゼロからスタートした方がいい」。その一方で「初動態勢が遅すぎたから感染がここまで広がった」と国の対応を批判した。
 感染確認が最も多い川南町で、飼育している牛76頭に感染の疑いが出た江藤民子さん(65)は全頭処分には反対の立場。「これ以上殺処分の頭数が増えると、埋却処分の遅れに拍車がかかる。牛は出荷までに年月がかかるので、感染していない農家は簡単には受け入れられないだろう」と他の農家を気遣った。
 川南町の蓑原敏朗副町長は「現時点で国からの連絡はない」としたうえで、「ワクチン投与が決まれば、農家の方々に粛々と説明するしかない。ただ、殺処分される牛や豚の補償など具体的な経済支援策がない限り、説得は難しいと感じる」と話した。また、都農町対策本部が置かれた産業振興課の酒井雅彦課長は「地元農家の意見を十分に聞くしかない」と話した。
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 さてここまで非常に暗い話題ばかりご提供してきましたので、明るい話題・・・になりますかね?私の趣味話題のご紹介。

 先日の悪天候による打ち上げ中止は残念でしたが、今回はどうなのでしょうね?天候や気圧など各種環境を十二分にチェックされた上での決定でしょうから、またもや断念・・・ということはよもやないでしょうね。打ち上げ可能期日まであまり時間がないだけに、関係者の方々はヤキモキされていることでしょうね。


H2Aロケット:17号機打ち上げ、21日に 毎日新聞 5/19
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100519ddm041040087000c.html
 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は18日、天候悪化のため延期したH2Aロケット17号機の打ち上げを、21日午前6時58分22秒に決めた。
 機体は18日、燃料が抜き取られ、射場から約500メートル離れた大型ロケット組み立て棟に再び格納された。17号機には、日本初の金星探査機「あかつき」や太陽光の圧力で宇宙空間を航行する「IKAROS(イカロス)」のほか、大学や民間企業が製作した公募による相乗り衛星4基が搭載されている。


 綿密に計算されつくしたプログラムにも大きな穴があったということですね。高校のカリキュラムにも組み込まれているようですから、是非とも再度打ち上げてもらいたいですね。


宇宙の種:依然不明… 再度の積み込みを協議 毎日新聞 5/19
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100519ddm012040024000c.html
 米スペースシャトルで国際宇宙ステーション(ISS)に行った日本の植物の種子が所在不明になった問題で、事業を企画した科学教育ベンチャー会社「リバネス」(東京都)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)が18日、会見した。種は依然見つからず、同社は9月に打ち上げられるシャトルへの積み込みを含め、JAXAと善後策を協議している。
 種は昨年8月、シャトルでISSに運ばれた。今年3月に野口聡一宇宙飛行士が荷造りし、4月に山崎直子宇宙飛行士らが地球に持ち帰ったと記録されていたが、「ディスカバリー」の機内や、ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)、ISS内部の捜索でも見つかっていない。
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 さてこのあたりで医療関連ニュースへと話題を変えていきます。

 がん治療においては、かなりのお金がかかり、患者さんに多額の負担がかかることについては、高額療養費制度の話題などでたびたび本メールニュースでもご紹介してきました。最先端の機器や薬を用いると当然効果は期待できるのですが、やはり気になるのはお金。「お金の切れ目が命の切れ目」なんて無い様に、公的補助の整備とともに、各種制度についての広報を強化してもらいたいですね。

 患者さんの「私に老後はないでしょうから、夫1人なら何とかなると思うのですが」という発言。やりきれない思いがしてウルウル[もうやだ~(悲しい顔)]来てしまいました。


治療の進化で負担増す 朝日新聞 5/19
 
https://aspara.asahi.com/column/gantotomoni/entry/CSP80YFNaA
 がん患者は病だけでなく、「お金」の問題とも闘わなければならない。新しい薬や治療法の登場で生存率は上がったが、金銭的な負担は重くなった。転移・再発がんでは、高額な治療費を生涯、払い続けなければならない場合もある。医療費が戻される国の制度もあるが、使いづらく、患者団体は見直しを求めている。(岡崎明子、福島慎吾)
●お金との闘い 薬代 毎日1万1千円の例も
  東京都目黒区に住む転移性乳がんの女性は週1回、抗がん剤「ハーセプチン」の点滴治療を受けている=東京都港区、高波淳撮影  東京都目黒区に住む転移性乳がん患者の女性(49)は5年間、抗がん剤「ハーセプチン」の点滴を受けている。「この薬があるから生きていられる。でも家族に迷惑をかけて、本当に申し訳ない気持ちです」。年間の治療費は約170万円。うち、自己負担は80万円近くに上る。
 ハーセプチンは、体内の特定の分子をねらい撃ちする「分子標的薬」と呼ばれる新しいタイプの薬だ。再発・転移した乳がん患者にも効果がある一方、治療に終わりはない。150ミリグラム入り1瓶が約5万6千円。1カ月あたりの治療費は、従来の抗がん剤治療より2~6倍も高い。
 女性は週1回、都内の病院に通院し、点滴を受ける。自己負担3割でも毎回、「1万円札に羽根が生えたかのように飛んでいく」という。
 サラリーマンの夫(50)と私立大学に通う娘(18)と、賃貸マンションに住む。治療を始める前は、カード会社の事務パートで月10万円ほど稼いでいたが、薬の副作用で退職せざるを得なかった。
 スーパーに行く回数を減らし、旅行にも行かなくなった。本来なら、老後の貯蓄と夫の実家への仕送りをしなければならないが、その余裕がない。「私に老後はないでしょうから、夫1人なら何とかなると思うのですが……」
 乳がんが見つかったとき、娘は中学1年生だった。大学に通う姿も見られた。「でも、生涯治療が必要で何百万円もかかる。治療をやめた方がいいのかなぁと、罪悪感さえ持ってしまいます」
 埼玉県に住む大学院生の女性(23)は、昨年5月に慢性骨髄性白血病(CML)を発症した。入院後、病気の進行を止める分子標的薬「グリベック」を1日4錠飲みながら、研究を続けている。
 グリベックが2001年に発売され、患者の生存率は大幅に上がった。だが、1錠約2750円の薬を1日平均4錠、飲み続ける必要がある。
 治療費は両親が出している。昨年は薬代だけで約96万円。今年は約120万円になる見込みだ。昨年の自己負担額は約60万円だったが、母親は「とても、老後の蓄えどころではない」と話す。
 今のところ体調はいいが、将来への不安が頭を離れる日はない。就職すると親の扶養家族から外れるため、自分で高額な医療費を払っていくことになる。結婚もしたい。「でも、経済的に相手の負担になるかもしれない。子どもも、持てるかどうか」。そう話しながら、涙ぐんだ。
●「負担大きい」7割
 NPO法人日本医療政策機構が昨年末、がん患者約1600人を対象に行ったアンケートでは、治療費について「とても負担が大きい」「やや大きい」との回答は71%に上った。経済的な負担を理由に、治療を断念したり変更したりした人も13%に上った。
 東京大医科学研究所のチームが昨年、566人のCML患者に行ったアンケートでも、医療費を負担に感じている人は73%いた。経済的な負担から、治療を中断したことのある人も3%いた。
 チームの児玉有子特任研究員によると、グリベック発売前の00年に発症した患者約100人に限ると、当時、負担を感じていたという回答は42%だった。当時の患者の平均所得は533万円。今回の調査では389万円に減った。
 複数の患者団体がCMLを、人工透析を受ける慢性腎不全や血友病、エイズの3疾病と同じ長期高額疾病に指定するよう求めている。指定されれば、負担は原則月1万円になる。昨夏、8万6千人の署名をそえ国に要望した。
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 もう一編。注目されているがん治療が先進医療として承認されたというニュース。このように体内の免疫機構を活性化して二次的にターゲットを叩く・・・のような療法は、がん治療のみならず色々な分野に対し応用可能でしょうから、今後この分野における発展が期待されます。検査分野においても検査内容が少しずつ変わってくるのではないかと思います。現在、細胞性免疫検査、特に表面マーカーなどの検査は、コストがかかるため、大規模施設に限定している状況ですが、ICTにしろ、NSTにしろ、免疫機構との密接な関連性の基に行う医療ですから、一般的な検査としてそのうち拡大してくるのかもしれません。問題はその分野における専門家育成じゃあないでしょうか?


がんペプチドワクチン療法:先進医療に承認--厚労省会議 毎日新聞 5/19
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100519ddm012040011000c.html
 厚生労働省の先進医療専門家会議は18日、新たながん治療法として注目されているペプチドワクチン療法について、前立腺がんに限って先進医療として承認することを決めた。従来は全額負担が必要だったが、費用の一部に健康保険が適用されるようになる。厚労省によると、未承認の医薬品が先進医療に認められたのは初めて。
 承認されたのは久留米大先端癌治療研究センター(福岡県久留米市)が開発した方法。がん細胞の表面にあるペプチド(たんぱく質の断片)から開発したワクチンを注射することで、がん細胞を攻撃する体内のリンパ球を活性化させる。
 対象は、ホルモン療法の効かなくなった進行期の前立腺がん患者のうち、白血球の減少などで標準的な抗がん剤が使えない人。臨床試験の形で、6月から久留米大病院で使用を始める。1人当たり1~2週間に1回のペースで平均13回程度、外来で注射する。
 ワクチンと免疫検査に関する費用(約85万円)は患者の全額自己負担となるが、関連して行う検査は健康保険が適用される。他の医療機関でも治療を受けられるよう、追加申請の動きがあるという。
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 さて本日のメインニュースにようやく移ります。

 このライセンス制度、標準化されて全国各施設で導入されてほしいですね。私自身、昔から提言してきているのですが、なかなか実現できていないことがあります。それは、ジェネラリストとしての業務をマニュアルに落とし込み、我々の基礎業務部分のガイドラインを作成すること。これは前施設でも現施設でも、うるさいくらいに言い続けてきていますが、なかなか皆さん腰が重いのか、イメージが湧かないのか、実現できていません。

 このガイドライン化は、我々のベースである部分をしっかりと定めて、このガイドラインに沿って新人教育をしたり、業務目標としたり、キャリアパスの基礎部分としたり、との私の考えです。またSOP(標準作業手順書)にもすぐ応用出来ますし、今のうちに臨床検査部門で整備しておけば将来的に楽だと思うんですけどねぇ。

 先日少年野球チームの子供たちに、言ったことがあります。

 「もうそろそろ自分たちのプレーを自分たちで考えて実践できるようにならないと、いけないんじゃないの? 監督のサイン通りに動くことはチームとしての基本だけど、そのサインの意味、意図を君たちは理解出来てるかい?」

 監督のサインが次打者に隠れて見難いのか、それともサインの意味、意図を理解していないのか、それともサインを見るつもりなんて最初から無いのか、サインを見れてもそれを実践できる能力が無いのか、さぁ、どうなんでしょう???


【Japan Medicine 2010/05/19】
 沖縄県立中部病院のライセンス制/研修医の手技習得に成果

 
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/5/19/120477/
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 沖縄県立中部病院の平安山英盛院長らは15日、同院で昨年5月から導入した侵襲的手技のライセンス制度について「研修医の段階的・系統的な手技の習得に役立つ」と報告した。平安山氏らは都内で開かれた医療安全全国共同行動2周年記念フォーラムのインターネット中継でライセンス制の有用性を紹介した。
 平安山氏と副院長の上原元氏は、昨年5月から同院で導入した侵襲的手技のライセンス制について説明し、「研修医が系統的・段階的に手技を習得できる」とし、ライセンス取得が手技の習得に役立っている現状を報告した。
 同院では毎年20人余の研修医を受け入れており、研修医が施行する侵襲を伴う基本的手技の標準化や習熟度評価、施行機会の提供などが課題になっていた。そこで医療安全委員会と研修委員会が中心となってライセンス制プロジェクトチームを編成し、侵襲的手技を研修医が単独で施行する場合の手技の成功件数を決め、基準を満たした者に資格を与えるライセンス制を導入した。
 ライセンスが必要な研修医の侵襲的手技には、<1>中心静脈穿刺(CVC)<2>胸腔チューブ挿入<3>動脈ライン挿入<4>気管挿管-があり、取得者にはライセンスカードが発行される。求められた場合にはライセンスを示した上で手技を実行するため、一定の医療の質・安全が担保される仕組み。成功例を重ねればインストラクターの資格も取得できる。
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