ようやく春の訪れですかね? 暖かい日差しというよりも紫外線たっぷりの日差し[晴れ]を感じます。これから日焼けの気になる季節・・・私はもう諦めて白衣とのコントラストを楽しみますが[もうやだ~(悲しい顔)]・・・くれぐれもお気を付け下さい。

 光化学スモッグもかなり気をつけないといけない季節となりますが、大気汚染の指標ともされるこの光化学スモッグ。前日にはかなりの確率で予想できるとのニュースを先日テレビで放映していました。どこの放送局かは忘れましたが、中国大陸からオゾンがやってきてその影響で日本における大気汚染が比較的ましなところでも発生している・・・みたいな内容でした。環境汚染に関しては、APECのHPに掲載されていました。APECとは皆さん良くご存じの「アジア太平洋経済協力」ではなく、「環境技術協力交流バーチャルセンター」ですので、念のため。
 
http://www.apec-vc.or.jp/j/modules/tinyd01/index.php?id=25


 さて本日のコラム、社説のご紹介に移ります。例のごとく、全く医療関連ニュースとは異なりますので、念のため。私が「なるほど[ひらめき]」と思った内容です。


4月30日付 編集手帳 読売新聞コラム
 
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/column1/news/20100429-OYT1T00949.htm
 折り箱に稲荷ずしと巻きずしを詰めたものを「助六ずし」という。歌舞伎の『助六』に登場する遊女「揚巻」にちなんだ名と伝えられる。「揚げ」(油揚げ)と「巻き」(のり巻き)である
◆この演目が人々にどれほど親しまれてきたかがよく分かる。演じ分けのむずかしい揚巻を「女形の卒業論文」と評したのは劇評家の戸板康二さんだが、江戸歌舞伎の華・助六と卒論・揚巻、この二人ほど節目の舞台に似つかわしい役柄はないだろう
◆建て替えのために今月限りで取り壊される歌舞伎座が、団十郎の助六、玉三郎の揚巻でさよなら公演の幕を閉じた。きょうは閉場式という
◆助六や揚巻がいなくても人は生きていけるし、おかるや勘平がいなくても日々の暮らしに困りはしないが、彼らがいるおかげで世の中はほんの少し潤い、ほんの少し楽しい。伝統芸能とは、使いこむほどに使い心地の良くなる“心の加湿器”だろう
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 スーパーでもコンビニでも何かのついでについつい購入してしまう「助六」ですが、なるほど、こんな語源だったのか!と単純に感動しました。寿司でしたので、伝統芸能が絡んでいるだろうなとは思いましたが[ふらふら]


 もう一点コラムのご紹介。


春秋 日本経済新聞コラム 4/30
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE2E4E7E5E2E4E7E2E1E2E2E6E0E2E3E29F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D
 「酒悲(しゅひ)」という言葉があるそうだ。中国文学者でもあった作家の高橋和巳が白楽天の詩を引いて、エッセーに書き残している。「酒に悲しみをまぎらそうとし、かえって酒に悲しみを倍加させてしまう」。そんなありさまをいうらしい。
▼身に覚えのある方も少なくないだろう。折々の心持ちや飲み方、そして加減ひとつで人をどこにでも導くのが酒というものだ。その罪のほうに目を凝らせばアルコールはなるべく世の片隅に、ということになる。来月の世界保健機関(WHO)の総会で、酒類の販売や広告を規制する指針が採択されそうだという。
▼店の数を抑えたり安売りや飲み放題を制限したり、指針は様々な手立てを示している。これに各国が縛られるわけではないが影響は広がろう。酒は心身をむしばみ社会に害を及ぼす。医療費が膨らむし、そもそもヨッパライは見苦しい……。規制派の言い分はいちいちもっともだが、少しばかり気が詰まりもする。
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 私自身、仕事場飲み会などで「酒に飲まれた」ことは一切ありませんので、逆にいえば、人格の変われる人がある意味羨ましい気もします。しかしながら「見苦しい酒」も非常に多く、このようなものは非常に迷惑極まりないですね。

 通勤の帰宅車中でもかなりの年輩の方で周りに絡まれていたおじさまや、心肺停止状態となり蘇生処置をしたおじさまや、この一年だけでも数回ほどはお世話したことがあります。自分自身もおじさまの領域ですが、「今の若いもんは!」なんていう資格の無いおじさまも非常に多いのではないでしょうか? 何より、家族が「悲しい!」と思います。お酒は程々に楽しく飲まれるのが良いのでは?


 次に社説のご紹介。農業オタクなのでまたもや飛びついてしまいました。(--; 節操がないかしら?[がく~(落胆した顔)]


農業の未来―たくましい担い手を 朝日新聞社説 4/30
 
http://www.asahi.com/paper/editorial.html#Edit2
 食料をもっと国内でつくる。高品質の農産物をアジア諸国に輸出する。多くの雇用を生む。そんな農業の未来を開くには、何が必要だろうか。
 鳩山政権が今後10年間の農業政策の基本方針となる「食料・農業・農村基本計画」を決めた。食料自給率を2008年度の41%から20年度に50%に引き上げる目標を掲げている。
 ところが、それを達成するための具体的な計画がない。
 全国に広がる耕作放棄地は、埼玉県の面積に匹敵する。農業人口の6割が65歳以上だ。このままだと、10年もすれば農業の基盤が崩壊しかねない。手を打つにも、残された時間は少ないのである。
 問われているのは、日本農業の危機を克服するために有効な政策だ。
 今月から鳩山政権の目玉公約の一つ農業の「戸別所得補償制度」が発足した。農家ごとにコメの生産費と販売額の差額を政府が穴埋めする。
 この仕組みを活用すれば、やる気のある農家を増やすことができる。強い農業に生まれ変わるために大きな力を発揮することが期待される。
 けれども鳩山政権は選挙対策を優先し、制度設計をゆがめた。コメ販売農家全170万戸を補償対象にしたのだ。これでは米作から退場するはずの零細な兼業農家が農地を手放さず、集約と効率化は遅れる。
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 本当に行政側が農業の厳しさと言うか現状を把握しているのか、憤りさえ感じますね[ちっ(怒った顔)] また農業の面白さや必要性などを若者に伝え、農業人口を増加させる努力というものをしてきたのか、また今後本気で取り組むつもりがあるのかどうか、疑問です。医療もそうですが、当たり前の認識として農業も人手が必要です。継続的な取り組みをしてもらいたいですね。

 私自身、今は時間が無く断念していますが、家内の親父が亡くなった後、男手は私だけでしたので、約十年ほど実家の田んぼを引き継いでいました。かなりの部分母親や近所の方々がお手伝いしてくれましたので心強かったのですが、やはり周りを見ても後継者などの問題が大きくのしかかっていた状況でした。減反という非常に厄介な制度もありましたし。


 さて私の趣味分野はこのくらいにして、医療系メールニュースらしいものをお届けいたします[わーい(嬉しい顔)]


A型肝炎が増加、死亡例も 魚介類や水、注意呼び掛け 読売新聞 4/29
 
http://www.47news.jp/CN/201004/CN2010042901000540.html
 A型肝炎の患者が3月以降増加し、既に昨年1年間の患者数を超えたことが、国立感染症研究所の集計で29日分かった。劇症化し死亡したケースもあった。
 A型肝炎ウイルスに汚染された水や食材の摂取によって感染する。同研究所は「広い範囲で散発的な集団発生が起きている可能性がある。55歳未満はほとんどが抗体を持たず、高齢者は重症化しやすい」として、魚介類の十分な加熱など、注意を呼び掛けている。
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 A型肝炎は、流行性肝炎などとも呼ばれておりますが、傾向により感染を引き起こすものということは皆さんもご承知だと思います。近年、下水道の整備などにより非常に少なくなった感染症ですが、散発的に集団発生しているのが現状です。非常にきれいになりすぎて抗体を持つ方が非常に少なくなっているため、症例的に劇症化もあります。以下のサイトをご参考までに。 http://ja.wikipedia.org/wiki/A%E5%9E%8B%E8%82%9D%E7%82%8E


 さて長い前置きはこのくらいにして、メインニュースに移ります。少々古いニュース(4/28)となりますが、ご勘弁ください。

 現在、検体検査で受託が緩和されているのは、病理検査の非常に狭い部分であり、この問題については、昨年6月に私のブログにも掲載しています。 http://koji-arai.blog.so-net.ne.jp/2009-06-02

 今回は先進医療と言う非常に狭い領域でのお話ですが、将来的に一般病院に対しても受託検査枠が拡大すれば、臨床検査データの標準化や政策医療の推進といった観点からも、地域医療連携推進といった観点からも、良いと思うのですが。

 今よりさらに競争原理が働けば、病院検査科も外部委託業者側も、もっと刺激を受ける状況となり、臨床検査データの質的なものも向上すると思うのですが・・・

 言葉足らずとは思いますが、そのうちこの問題についてはじっくりとお話ししてみたいと思います。


【Japan Medicine 2010/04/28】
 厚労省が共同実施の要件を通知 先進医療の検体検査

 
http://www.m3.com/news/GENERAL/2010/4/28/119631/
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 先進医療として行われる検体検査について厚生労働省保険局はこのほど、複数の医療機関が共同での実施を希望する場合に必要となる手続きなどを医療課長名で通知した。先進医療の留意点や届け出などについて定めた先進医療通知を見直し、4月9日付で地方厚生局に送った。
 改正された先進医療通知(保医発0409第7号)は、医療機関完結型で行うこととされている先進医療で、検体検査については複数の保険医療機関が、業務委託契約を締結していることを条件に共同実施を認めることを明記した。第2項先進医療に係る実施上の留意事項のうち、「既評価技術の新規共同実施に係る手続」で必要事項を規定した。
 検体検査の共同実施を行うには委託側は「新規共同実施届出書」、受託側は「新規共同実施施設届出書」を地方厚生局に届け出る必要がある。届け出書類は、委託側には「遺伝カウンセリングの実施体制」「検体品質管理が可能な実施体制」の有無を記入するよう求める。検査を受託する医療機関は、当該先進医療を実施してから共同実施の届け出提出時点までの症例数を、概数で報告する必要がある。
 検体検査の共同実施の審査は、先進医療専門家会議が「適」「否」「変更」または「保留」などとして結果を地方厚生局に通知する。地方厚生局は、共同実施自体は適当と判断されても委託側、受託側が施設基準を満たしていない場合は、文書で速やかに通知する必要がある。
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