日本糖尿病学会より提示された 「糖尿病の新診断基準」 についてお知らせします。

 これまで糖尿病の診断基準の中では、HbA1cは補助的な診断として示されていたに過ぎません
でした。

 従来の基準ではHbA1c≧6.5%を糖尿病型の参考としていたのですが、10年ぶりの改訂ではHbA1c≧6.1%を糖尿病型とすることが明記されています。

 さて世界的に大きな影響力を持つ米国の動向について記載します。医学誌「Diabetes Care」1月号で公表された
ADA(米国糖尿病協会)による2010年臨床ガイドライン改訂版は、2型糖尿病および糖尿病前症の診断におけるHbA1c検査の重要性を強調したものとなりました。

従来もHbA1c検査は糖尿病管理の重要指標として用いられてきましたが、2009年6月公表の新診断

基準では、HbA1c≧6.5%を2型糖尿病とする新定義が採用されました。更に今回の新しい改訂ガイドラインでは、HbA1c 5.7~6.4%を糖尿病前症(prediabetes)とし、予防と管理を働きかける対象として

います。

 このようにHbA1c検査の必要性は世界的にも高まる一方なのですが、HbA1cの標準化が立ち遅れた時期においては、糖尿病診断には推奨されていない項目でもありました。しかし現在では高度の標準化され糖尿病や糖尿病前症確定に有用なツールとなってきています。

 ただし、本邦における標準化は、政策医療臨床検査連絡会(事務局:当院)による過去3回の全国

サーベイランスにより問題点も山積していることが明らかとなっており、今後の動向が注目されるところです。

 この話題についてはまた後日お届けします。



GAM's Channel-糖尿病新診断基準(案)




文責: 政策医療臨床検査連絡会 事務局代表 新井浩司