昨日とはうって変わって寒ーい[バッド(下向き矢印)]一日となっておりますが、如何お過ごしでしょうか? 通勤風景を見ていると、咳をされている方が非常に目立つようになった気がします。また新型インフルエンザの良い影響なのか、感染性胃腸炎の報告例はこれまで少なかったのですが、新型インフルエンザが沈静化してきた頃から急増しているようです。特にノロウィルス感染症ですね、気をつけないといけないのは。各地で集団感染が相次いでいるようですので、くれぐれもお気を付け下さい。

ノロウィルスについてウィキペディアと厚生労働省HPをご紹介しておきます。

 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
 http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html


 さて今朝通勤電車の中でネット検索をしていて、非常に面白いなぁ[ひらめき]と感心したのが「粘菌」の話題。こんな研究をしている人がいるなんて世の中面白い[るんるん]

粘菌:ネットワーク構築の性質、物流経路の設計に応用可能 毎日1/22
 
http://mainichi.jp/select/science/news/20100122k0000m040141000c.html
 脳を持たない単細胞生物の粘菌を関東地方の形をした寒天上で育てると、実在の鉄道路線に似たエサを輸送する経路を作った。北海道大、広島大など日英の共同研究チームは、輸送効率や頑強性などは実際の鉄道以上に優れていることもあると分析。粘菌の経路を数値計算で再現し、物流や情報のネットワークの設計・評価に応用できるとしている。22日付の米科学誌「サイエンス」で発表した。
 真正粘菌は環境によってアメーバ状の変形体になる。複数のエサがあれば各エサを囲む小集団を作り、その間を管状の経路でつなぐ。北海道大の手老(てろう)篤史・科学技術振興機構専任研究員(数理生物学)と中垣俊之准教授(生物学)らは関東地方の形にした寒天を利用。JR東日本の主要駅に相当する約30カ所にエサを、山手線内の部分に大きなエサと真正粘菌モジホコリの変形体を置いて繰り返し実験した。
 1~2日後に主要駅を結ぶ経路が完成。毎回異なる形状になったが、経路には▽全長はなるべく短くなる▽利用の多い経路が太く発達する▽切れた場合の迂回(うかい)路がある--などの共通点があった。
 さらに粘菌の光を避ける性質を利用し、標高の高い場所など鉄道を建設しづらい場所に光を当てた。その結果、鉄道なら建設費用が最小限ですむような最適経路を作った。実際の鉄道路線とよく似た経路を作ることもあったという。
・・・続きはネットでご覧ください
 

 今、来年度の診療報酬改定や昨年の事業仕分けなどでも話題になっていた、地域医療連携シュミレーションを、この粘菌にやってもらったら如何かしら?[猫] と関連付けて考えたのは私だけではないでしょうね[ふらふら] しかし様々な要因が絡み合い、地元医師会との関係などによって、粘菌は年金のように混乱するのでしょうか?[がく~(落胆した顔)]


 しょうもない前置きはさておき、今日のニュース配信に移ります。

 看護部門におけるキャリアパス制度は医療従事者の中でもかなり制度化され、他医療職種もそれに見習えのような状況ともなっています。臨床検査業界におけるキャリアパス制度はまだまだ確立されているとは言えませんが、かなり前向きに検討されている地区もあります。
 キャリアパスにせよ、業績評価にせよ、評価するための基準と言うものを、設定しなければならないのでは?と常々思っていますが、その基準が定まらない限りはなかなか設定し難いところかな?とも思います。

 さて臨床検査業界では、臨床検査技師そのものの質を高めるため、またその精度保障担保の証明のため、関連学会による認定制度というものがあります。最も歴史があるものとして日本臨床細胞学会の細胞検査士があります。この各種認定制度により給与の差別化を行っている施設もあります。

 現在混沌としている世情を反映してか、個人主義を反映してかは分かりませんが、各種認定を取得したいと希望する若手技師が後を絶ちません。認定を取得することに対し私は全く異論はありません。むしろ自己研鑽の一つとして大いに応援したいところです。が、認定を取得することにより、自らの生き残り手段と考えている技師があまりにも多すぎる現状を目の当たりにすると、情けなく感じてしまいます。認定を取得するといった目的、目標を達成した後は、何処に行くのかな?

 認定制度の捉え方として、私自身はあくまでも、その分野における技師の、精度保証担保を行っているもので、それ以上でもそれ以下でもないということ。専門分野に従事できるといったスタートラインに着いただけであって、ほんまもんのプロフェッショナルと認定されたわけではないと思うから。

 またジェネラリストとスペシャリストといった概念でいけば、スペシャリストはジェネラリストを軽視している傾向が強い様に思います。しかしながら、ほんまもんのスペシャリストはまず、ジェネラリストであるべきだし、またそうでないと薄っぺらな専門性を誇示する専門バカになってしまいますよ、と若手技師や学生の皆さんには常々私が話すことです。私は総合力では決して負けませんよ、ともお話します。


 かなり論点がずれてしまいましたが、きちんとした評価機構、評価基準、そして医療倫理を整備しないと、間違った方向に進むような気がしてなりません。


【CB NEWS 2010/01/21】
 看護師の業務範囲拡大の要件で議論

 
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25947.html
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 厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」(座長=永井良三・東大大学院医学研究科教授)は1月21日、第9回会合を開き、これまでの論点を整理した。看護師の業務範囲拡大の要件に関して、委員からは「一定のレベルアップを図る上で、(資格の)議論は避けられない」「資格がないと、チーム医療ができなくなることが心配」などの意見が飛び出し、資格を要件に入れることの是非をめぐって議論となった。同省は2月18日に開かれる次回会合で報告書の骨子案を示す方針だが、現行法で可能な業務範囲の整理を求める声が多く、法改正への慎重論が高まっており、骨子案がどのように示されるかは不透明だ。
 厚労省が整理した論点は、▽チーム医療の推進に係る基本的な考え方▽看護師の役割の拡大▽その他のメディカルスタッフの役割の拡大▽多職種の連携の推進―の4項目。このうち「看護師の役割の拡大」の基本方針では、高度な教育を受けた看護師とそうでない看護師のどちらか一方の裁量や業務範囲を広げる案のほか、両方の役割を拡大する案も示された。
 意見交換では看護師の役割拡大の要件について、「要件と評価はセットで議論すべき」「今やれることができなくなり、現場が困ることがないように整備してほしい」など、現行法の「診療の補助」の範囲内で行える業務に支障が出ないよう求める声が上がった。また、資格を要件に入れることに関しては、「今まで高い看護実践をしてきた看護師が力を発揮できなくなると困る」と、資格の“独り歩き”にクギを刺す意見も出た。

・・・続きはネットでご覧ください


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