大変なことをお伝えします。
SOXL。
Direxionデイリー半導体株ブル3倍ETF
こいつのなにがすごいのか。
いいですか。
まず大事な大事な大前提。
半導体関連株の元指標が50%上がるとするでしょ。
これが、もちろん1日で50%上がることはありえない(サーキットブレーカーがある)。
これがすごく大事。
普通の株価が1日で50%上がることはありえないの(大事なことなので2回言いました)で、
元指標である普通の株価は1日1%とか、2%とか、せいぜい大きくても1日3%くらいしか上がらない。
で、そんな感じで何十日かかけてちびちび上がったり下がったりしながら上がっていって50%に到達したとき、SOXLが何%上がっているか試算してみました。
1日で50%上がったら3倍ブルは150%上がる。
それはみんなわかってる。
でも、1日1%ずつあがって
それが複利で積み重なって
最終的に50%あがったらどうなるのか。
そして、
100%あがった(2倍)らどうなのか。
200%あがった(3倍)らどうなのか。
です。
予想してみて。
予想しましたね?
よーし。
結論から先に言います。
元指標が2倍になると3倍レバは7倍。
元指標が3倍になると3倍レバは25倍。
これが答えです。
そして、エヌビディアやintelといったSOXLの主要構成銘柄は、去年の今頃、今の3倍の株価でした。
株価がそこに戻ると、
SOXLは25倍まで上がるってことです。
じゃあ、先を読んで下さい。
衝撃の事実です。
とくとご覧あれ。
1)きれいに1日1%ずつ上がった場合
初日100ドル
2日目101ドル
3日目102.01ドル
︙
と毎日あがっていくと42日目に150ドルになる。
計算で言うと、
1.01の42乗が1.5ってわけなんだけど。
このとき、SOXLは毎日3%ずつ上がってきた。
そうするとどうなるか。
100ドル×(1.03)^42=336
になって、実は、230%アップ。
つまり3.3倍になる。
え?
おかしくない?
3倍なんだから、50%上がったら150%でしょ?
違います。
これが複利のレバレッジ。
3倍レバは、
中長期には3倍じゃないかもしれません。
いやいや。
毎日1%ずつ
きれいに上がった場合だけ見せられてもね。
じゃ、次
2)1日2%ずつ上がった場合
こちらは22日目に100ドルが150ドルになる。
で、SOXLは
100×(1.06)^22=339
あらら。
これでも239%アップの、3.39倍。
1%のときと同じような結果になりました。
で、
これね。
3%、4%、5%、10%、15%と
並べて計算してみたんですが。
元指標が50%上がったとき、
SOXLは全部200%以上あがりました。
3倍レバは、
どうやら中長期には3倍じゃないみたいです。
3)上がったり下がったりしながら150%を目指してみた。
本当は、乱数表を使うなりサイコロで100回くらい試行するなりしたほうがいいんだろうけど。
めんどくさいのでそこまではやってない。
とりあえず毎日-1%〜+3%の間でランダムに数字を取って150%を目指す(平均+1%なので順調に上がっていく)のを何回かエクセルで計算してみた。
元指標は大体50日〜80日くらいで150%になる。
そして、それをブル3倍で運用した結果は、やっぱり毎回上昇率は210〜240%の間くらい。
やっぱりどうやっても
元指標が50%上がったとき、
SOXLは全部200%以上あがりました。
3倍レバは、
やっぱり中長期には3倍じゃないみたいです。
4)結論
というわけで、ブル3倍のSOXLは
元の指標が50%上がると
150%あがるのではなく
200%以上あがるというのが本稿の結論です。
5)おまけという名前の本題
ちなみに、1日の上げ下げの幅が-1%〜3%と仮定した場合、
元の指標の上昇に対してブル3倍が上がるのかは概ねこんな感じになります。
元指標上昇率→ブル3倍上昇率
20%→約75%
30%→約120%
40%→約170%
50%→約220%(3倍)
80%→約450〜480%(5倍)
100%→約640〜約670%(7倍)
150%→1280〜1310%(14倍)
200%→2300〜2500%(24〜26倍)
24〜26倍
元指標が2倍になるとSOXLは7倍。
いいですか。
100%UPだから3倍の300%UPと思ってたあなた。
違いますよ。
100%UPのブル3倍は600%UPです。
そして
元指標が3倍になるとSOXLは25倍になりますね。
いいですかね。
200%UPだから600%UPで7倍と思ったでしょ。
違いますよ。
200%UPはのブル3倍は25倍です。
200%UPはのブル3倍は25倍です。