数年に渡る本人と家族との葛藤を経て、自律的な回復への道を目指し始めた息子は、外部の専門機関の力を借り、生きづらさの根源的意識の形成への気づきと修正と生き直しの方向を見出し、今、回復への道を着実に歩み続けてている。
生きづらさの根源的な意識は、本人の特異な性質と家族関係の中で形成された幼少期のトラウマだった。
トラウマは長い時間をかけて徐々に歪んだ気質を形成し、
歪んだ気質はやがてある精神疾患に繋がっていった。
その精神疾患を下敷きにして、やがて多くの対人関係のトラブルを経験し、心の傷を深めていった。
心の傷とストレスは時にギャンブルを必要とし、時に自死意識に繋がり、時に嘘と借金を重ねることになった。
多くのものを失い、自尊心を失い、生きる希望を失った。
この根深い深刻な事実が、全ては本人の「「このままじゃダメなんだ。自分の力で回復を目指そう」という意識を出発点にして、外部の専門機関の助けを借りてようやく究明できた。
依存症にとって「究明」=「治癒」ではない。
それは等身大の自分を取り戻した新たな生き直しの出発点という意味でしかない。
しかしこれは回復の道を歩む為の絶対的な通過点だ。
これからの人生に何か絶対的な保証が有るわけではない。
しかし、それは失敗があって、も回り道があっても、「ありのままの自分自身の人生」であることは間違いない。
それこそが希望の道なのだ。