日本では、抗がん剤のオプジーボ(成分名nivolumab)の話題がニュースになっています。

YAHOOニュースでみたら、専門家の試算で一人当たり最大年間3500万円かかりと書いてありましたが、体重1キロあたり3mgを2週間に1回なので、100キロの人なら月600mgx12x7298円だと5254万5600円になるのではないでしょうか?
 抗がん剤使う前に体重減らしたほうが医療財政に優しいですね。
 患者さんの多い肺がん患者さんに広く使われれば医療財政が崩壊するとニュースになり、緊急の25%薬価引き下げになるようです。使用量が増えれば50%下げも制度的にはあるようです。
 日本では、オブジーボは根治切除不能な悪性黒色腫と切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌、今年の8月から根治切除不能又は転移性の腎細胞癌の適応となりました。、アメリカでは、FDAからほかにホジキンリンパ腫にも承認がとれています。
アメリカでは、1mgあた28.78ドルとり3000円程度で、日本の7000円台と比較するとかなりお安いようです。まだまだ日本では薬価引き下げの余地がありそうです。
 この、抗PD-1抗体のオブジーボは、免疫をつかさどるT細胞(ご存知ですか?エイズウイルスが攻撃するやつです)ががん細胞を攻撃するのを中止させる、T細胞側のPD-1というレセプターに結合して、攻撃が中止されないようにする(攻撃させる)薬ですが、がん細胞側のこのPD-1と結合するPDL-1という接続部位に結合する薬atezolizumabも今年の4月にアメリカのFDAで膀胱がんに対してですが、承認されました。
atezolizumabの膀胱(移行上皮)がんへの有効性は、PD-L1の陽性率(5%以上の細胞が、PD-L1を発現していると判断される場合に陽性)患者には26%のがん縮小有効率で、PDL-1陰性の患者にも9.5%有効だそうです。
 アメリカでは、オブジーボは、他の乳がん、胃がん、膵臓がんなどに対しても治験中です。
これらの薬を始めると、有効であってもいつまで続ける必要があるかわかっていないので、ずっと継続することがスタンダードだとすると大変ですね。
 これからも、医学にはたくさん開拓の余地がると思いますが、恩恵を受けれない人がたくさん出てくるようならせっかくの研究の成果が無駄とは言えないですが、生かせないと思います。
場合によっては、患者さんのADLや年齢区分などで、高額の医薬品の使用に何らかの制限が必要な気もします。
 みなさんテロメアを補修する「テロメラーゼ」を誘導するりクリームってご存知ですか?
defytime TTA creamというやつです。
老化現象は、DNAの端についているテロメアが細胞分裂のコピーの度に少しづつ切れていき、それが多くの病気とも関係しているといわれていて、そのテロメアを長くする(短くしないのか?)のにオメガ3脂肪酸(EPAやDHA)とか、カロリー制限とかが効果があるといわれていますが、そのテロメアを長くする薬があれば、かなりアンチエイジングが可能になりそうなのですが、そこに作用するといううたい文句のクリームです。顔の2-3か所に塗り50グラムでひと月 1個使うと194,400円です。x12で年間240万弱です。
 どの程度、テロメアに効くのかわかりませんが、全身に使えばどうなるのか?副作用とかも気になります。高齢化社会なのでアンチエイジングは誰もが関心があるでしょうね。
医学が進歩すると、今でも寿命とかに関係ありますが、更に金持ちが健康で美しく長生きできる世の中になりそうで恐ろしいですね。