男子柔道66kg級で海老沼匡選手は、金メダルを逃しはしたが、3位決定戦を制し銅メダルを獲得した。


 しかし、インタビューで彼は『金メダルを目指していたので、銅メダルに意味は無い』と言った。

 個人的には何を言っても構わないが、公式の場で言うべき台詞ではない。全ての選手に対して失礼であり、競技そのものを冒涜する発言だと思う。


 だが、海老沼選手は責められない。責められるべきは、全柔連(全日本柔道連盟)の古より凝り固まった方針だ。

 『金』こそが全て、『金』以外は無意味、という徹底した金メダル至上主義が、選手にこのような無礼な発言をさせてしまっている。

 金メダルを目指すのは大事なことだし大いに結構なことだが、金メダル以外を侮辱する姿勢は断固正すべきである。


 木村太郎さんが、ルールに関する話のときに「柔道はJUDOになったのだ」と言われていた。

 なるほどそういうことなのだ。かつて武道として始まった日本の柔道は、もはやスポーツとして世界のJUDOになったのだ。


 武の道ならば負けることは死を意味するという精神から金至上主義もわからないでもないが、今は国際化によりJUDO(スポーツ)となったのだから、全柔連はスポーツマンシップを理解しなければならないと思う。


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