新築の間取り計画時に、重要なはずなのに意外と後回しにされることが少なくないコンセント。ちゃんと考えとかないと後でタコ足配線になって後悔します。20年前の私に言ってやりたい!

 

今住んでる家は、お金こそ私が出したものの間取りや設備なんかは住設関連業界で働いてた父が考えて、私はコンセント周りくらいしかほぼ意見してません。その当時も、それなりには考えて配置してたつもりだったんですが……甘かった!

 

数、位置、どちらも見込み激甘。おかげでタコ足配線まみれ、延長コード使いまくり。

そういう反省もあって、今回の新居を建てる際、コンセントについては慎重に検討を重ねました。

とはいえ間取りが確定しないことには配線計画もクソもないので、打ち合わせ後半にならないと設計士さんからも話が出てきません。もたもたしているとあっという間に着工合意になってしまい、検討不足で後悔だけが残ることになります。できれば間取りがほぼ固まってきた段階で、コンセントをどうするかは意識しましょう。

コンセント計画で気にするポイント
 

 

 

 

 

 
●三口コンセントは必要か?

 

 

これは個人的な体験ですが……今の家で、コンセントが不足するなら三口にすればいいじゃない!と思い、二口から三口に変更してもらいました。

 

が!

上下のコンセントが干渉するせいで真ん中のコンセントはほぼ飾り。悪いことは言いません、安くすむからと二口コンセントを三口に変えてコンセントの数を増やすつもりならやめましょう。素直に二口コンセントをもうひとつ追加すべきです。

 

 

 
●エアコン

 

 

大容量のため、回路から別、形状も特殊な専用コンセントが必要になるので、間違いなく設計時に考慮され、エアコンの位置さえ決めれば基本的には問題ないです。が。

見た目を気にされる場合は、位置決めもご注意を。例えば住友林業では天井高が標準なら180cmの高さの壁部分につくはずです。他のハウスメーカー、工務店でも基本の高さは決まっているはず。だいたいはエアコンの下か横につく形になりますが、見た目重視でコンセントを見えなくしたいのであれば天井付けという方法もあります。気にされるなら早めに設計士さんにお伝えを。

 

 
●リビング

 


実は意外と困るのがリビング。広めのリビングを作ると、ソファに座ってさあスマホを充電しようとなった時に手近なところにコンセントがない!というのはよくある話。
ソファを壁づけするなら壁に設置しておけばいいですが、もし中央にソファを置くなら床用コンセントを検討してください。

おそらくみなさんが最も目にするのはこういう形のものだと思いますが、

 

 

こういう形でコンセントとそのプラグも一緒に下に隠してしまい……

 

 

こんな形ですっきり収納する製品もあります。

上記で紹介したのはパナソニックの住宅向け床用コンセントです。


なお、床用は正直あまりデザイン性のよくないものが多いので、しゃれさも両立したい場合はいっそのこと床をくり抜いてコンセントを設置し、床材を使ってフタをし、ステルス化するといった技も。

ただし水をうっかりこぼすと漏電の危険があります。

ほこりも溜まりやすいので、注意しないとやはり漏電の原因に。


床暖房あるから床用コンセント無理? 実はうちもです!(涙) エレガントな解決策は思いつかず……
天井からリーラーコンセントを垂らすことも本気で検討しましたが、リビングでこれは存在感がやばすぎるので断念しました。

こんなやつ。

 


 

 
●ニッチ
 

 

どうせリモコンニッチを作るなら、スマホとか置いて充電できるようにコンセントもつけておいては?

この写真だとニッチの外にコンセントがありますが、これをニッチに埋め込んでしまおうということです。

 

 
●キッチン
 

 

システムキッチンに標準でコンセントがついていれば問題ないですが、オーダーキッチンだったりオプション扱いならコンセントつくかどうか確認してください。我が家の場合、キッチンをトクラスにしハイバックカウンターに変えたら一緒にコンセントもついてきました。

ハンドミキサーとか使う時にキッチンにないと地味に不便です。キッチンにつけられないようなら、周辺で取れる場所をよく検討してください。

あと、言うまでもないですが炊飯器やレンジなどキッチン周りはコンセント使うもの多いです。
 

 
●収納系


忘れがち!
個人的には家の全ての納戸や、

シューズクロークといった収納部分には必ずコンセントを1個はつけてく、ぐらいに思っておきましょう。充電式の掃除機とか使ってると、収納しながら充電できますよ!

 

 
●外用
 

 

例えば玄関ポーチにクリスマスツリーを飾ろうとすると、その電飾用のコンセントはどうするか? 一箇所は玄関近くにコンセントがあったほうがよいです。それと、なるべく離れた位置にもう一つ外用コンセントが欲しいところ。外構照明を後付けする予定があるなら、それ用にもコンセントをできれば別に用意しておきましょう。高圧洗浄機で外の掃除をする際にも電源の確保は大事。

なお住友林業では外用コンセントは一箇所標準で付いてきます。(プランによるかもしれないので各自ご確認を)

 

 
●玄関&廊下
 

 

玄関は電化製品ないと思ったら間違いで、例えばメダカの水槽置きたい!Wi-Fiのルーターは玄関に置きたい!となった時にコンセントがないと困ることに。廊下は掃除機用とか、後付けで非常灯をつけるのに使ったりもします。

 

 
●洗面脱衣ランドリー
 

 

メーカー製の洗面台にはだいたいコンセントついてますが、造作の洗面台を設置するなら検討しておいた方がいいでしょう(わざわざ造作洗面台を選ぶ人はコンセントみたいな無粋なものがつくのは嫌がりそうですが……)。また、ドライヤーを二人で同時に使うことが想定されるなら、コンセントの数だけでなく、設計士さんに相談しておかないと、回路を一緒にされてブレーカーが落ちる原因にもなりかねないので注意が必要です。シェーバーや電動歯ブラシ、除湿器など電気を使うものが多いのでコンセントの数にはご注意を。

 

 
●書斎、勉強机
 

 

机の高さは70cmくらいが基準なのでコンセントをつけるとすると上下どちらにする?となりますが、下にしかなくて(上にしかなくて)使いづらい!といったことが想定されます。上下両方つけておくくらいの慎重さが必要かも。PC使うとなると、本体プリンター周辺機器などあっという間にコンセントがいっぱいになります。

 

 
●コンセントからすきま風

 

 

後から思いついて急遽ねじ込みました。

これは最近の高気密高断熱な新築では標準で施工されるはずですが……建売やローコスト系は要注意。

コンセントからのすきま風は暖かい家の大敵です。そこで、コンセント部分に防気カバーをつけることで気密性を高めます。

 

 

部材そのものは1個100円もしない安価なものなので、後付けでもコスパは高いです。むしろ新築よりも築年数がある程度経っている家のリフォームの際にぜひ検討してもらいたい部分かも。

注意点が一つ。難しい施工ではありませんが、電気工事資格が必要なので一般の方がDIYとかしないように!

 

 

 
●天井からコンセント
 

 

上で少し触れましたが、床や壁にコンセントつけられない! でもどうしても欲しい!という時に検討したいのが天井からリーラーコンセントを下げる方法です。

 

 

天井から下げておき、使わないときはリールを巻き取って短くすることができます。照明に使われるダクトレールに設置して、コンセント位置を動かすことも可能。

 

まあその、さすがにかなり目立つのでもし使うにしても場所は選びますが……。

使用頻度や使い方にもよりますが、ストレートに天井に直接コンセントをつけてしまうのも一手。

 

 

 

●トイレ

 


ウォシュレット用に奥に一個あればいいやと考えてませんか?

暖房器具や脱臭器など使う可能性はないですか? 心配なら手前にもひとつコンセントを設けておきましょう。

それとデザイン上奥のコンセント隠したいなら、あえて便器の真裏にコンセントを持ってくる方法もあります。(ただしこれはメンテナンス上などでデメリットがあります。設計士さんとご相談ください)

 

 
●コンセントのデザインの話

 

 

住友林業で標準のコンセントはパナソニックのコスモワイド21です。たぶん他のハウスメーカーでも多くの場合これが使われるのでは?


住友林業の場合は、無料でスクエアタイプに交換できます。ちょっとだけシャープな感じに。

 

    

 

アドバンスシリーズだと、プレートがマット仕上げになって少しおしゃれな感じに。

 

デザイン的にはコスモシリーズワイド21だと色のラインナップがこんな感じに三色なので……

 

壁紙と合わせるため黒を使おうと思うとアドバンスシリーズしか選択肢がありません。

 

 

アドバンスシリーズを使うと、住友林業では提案仕様となり1つにつき1000円くらいアップになります。他のハウスメーカーや工務店でもオプション扱いのはず。意外とお高い……

 

そのほか探せばこんな感じに

おしゃれな木製コンセントカバーを作られてるメーカーなどもありますので、こだわり派の方はご一考を。

 

 
●総合的な話
 

 

理想は間取りが固まってきた時点で、各部屋別に使用が想定される家電を一覧に書き出し、そこからコンセントの数を計算しましょう。
例えばリビングで加湿器置いたりしませんか? ゲーム機は何台? 電話機、Wi-Fiルーターなど、現代の家は電化製品の山です。

くれぐれも余分めに作っておきましょうね!

たぶん想定以上に使うから! 

こういうところはケチらない方がいいです。後からそう簡単には追加できません。


 

 
●高さ

 

 

汎用コンセントの場合、住友林業では基本床から30cmの高さにつきます(もちろん部屋ごとに調整はしてくれます)。これはどこで建てようとほぼ同じ。しかし、例えば掃除機使うためにコンセントを使いたいとなったものの、腰痛持ちで屈むのが厳しい場合、あえて100〜120cmくらいの位置につけるのが正解かもしれません。既成観念に囚われず、ご自分の使用環境に合わせて高さは調整してください。