文化祭、2学期中間考査が終わり

秋の大会を最後にトラックレースのシーズンが終了した。

 

庭田先生の機嫌がすこぶる悪い。

体育科の専任採用試験は、大志先生の言っていた通り別の人が採用されたそうだ。

さらに庭田先生は来年度は非常勤講師での継続採用もないことが告げられた。

 

陸上部への部員への当たりも強い時がある、

練習中でもぼーっとしている時もある。

練習後、部員が去った後に大志先生には、少し気を許せるのか採用されなかったことや、

「何もやる気せーへんですわ!まぁなんとかなりますわ」

と余裕のあるような感じで話していたりするが、これまでの感じとは全く違っていた。

 

後日、大志先生から庭田先生が僕に対してよからぬことを言っていると聞いた。

「あいつは、全然あかん!生徒になめられてる。

 ため口でしゃべってきてる生徒に注意もせんと馴れ馴れしいままで

 そんな奴が来年陸上部みるとか絶対許さん!

 これまで、生活指導に力いれて作ってきた部やねん、あいつにはだけは絶対渡さんぞ」

 

戸波とのことを言っているのだと分かった。

一瞬、庭田先生があの状況を見ていたのを思い出した。

 

確かに生徒となれ合いの関係になるのは良くない。

けれどあれはちょと状況が違う。

考え方によってはいかなる状況でもきちんと、生徒と距離を置いて常に敬語でしゃべらせるという意見も分かるが。。。。

あげ足取られたような気がしてならない。

 

今の庭田先生の状況からしたら、いろんなことに納得がいかないだろうし

心血注いで陸上部を見てきたことが評価されない、来年度のことも不確定

行き場のない気持ちの矛先が僕にむけられてしまったようだ。

 

大志先生からは、庭田先生はそう言っているけれどと前置きし

「でも光月先生は、庭田先生と同い年とはいえ、まだ1年目。

 生徒になめられていいわけではないけれど、先生なりにそこはやろうとしている姿があると思います。

 うまいくかどうかは、これから。

 勿論、ご自身で反省される所は反省してください。

 こういった、生徒との関係はすぐに是正できませんよね。

 しっかりやるなら、来年度からでOKやと思います。

 情報は1年生なので、多分来年度も1年生なので、そこでがんばったらいいと思います。」

 

先日の三城先生もそうだが、僕自身の力のなさをどのように評価し導くかはその先生次第だ。

手を差し伸べる人がいれば、篩にかけて蹴落とそうとする人もいる、

大志先生のように力のなさをきちんと伝え自己反省からの成長を促す人もいる。

三者三様だ。

 

何となくできて来ていたなと2学期を振り返るタイミングで

それまでの力のなさを露呈する節目になっている。

 

しかし、庭田先生の陸上部を「絶対渡さんぞ」とは。。。。