自分が都立高校のサッカー部でやってた、三鷹はわりと地元、そして小中の後輩が出てたので三鷹を応援していたのですが、試合は0-2で負け。とはいえ気持ちの入ったプレーを三鷹の選手は見せてくれ、まあ東福岡にはまだ余裕があったとは言え十分苦しめたのかなとは思いました（個人的にはこういう最初から負けるという考えは好きではないのですが・・・）
で、タイトルの「高校サッカーを見るべきだと思う理由」ですが、主に私が考えるのは
・サッカーがどれだけ難しいかよくわかるから
・またプロサッカーとは違った雰囲気があるから
二つ目はオマケみたいなもんですがこの二つです
高校サッカー独特の雰囲気
高校サッカーで応援しているのは、同じ学校の人や親など身内の人。つまりピッチで戦っている選手達を普段からよく知っている人達です。
しかも全国大会となれば当然応援する人達のテンションも上がり、一つ一つのプレーに歓声があがるというわけです。もちろん応援の声の質ということも言えますね
また「諸君、ここは戦士だけの世界だ。その純粋さゆえにこの戦場は美しい」と言った人もいますが、まさにこの選手権という舞台にはこの言葉がぴったり当てはまると思います
ロッカールームまでも写したりして「感動」を演出しようとするのには少し思うこともありますし、まるでプロ選手のように取り上げてもらえるという甘いエサを用意し、殆どのチームが負けるトーナメントを設定し、その若者が泣いて悔しがるところを絵に収めて、見世物として売るというのは考えてみれば少し変な気もしなくはないです
ただ三鷹の堀田将弘君が疲労骨折してるのにも関わらず出場し、一生懸命プレーしていたのはテレビの演出云々関係なく感動するお話ですし、何が何でも今頑張るんだ！という姿勢はなかなかプロでは見られないものでしょう
サッカーはミスのスポーツ
さて、今回の本題はこれなのですが、プロってあまりにも一つ一つのプレーを簡単にやってしまうためなんだかサッカーが簡単そうに見えるという錯角をおこしてしまう人もいます。
ただプロというのは当然その国のサッカー選手のトップクラスの選手だけが入れる世界です
日本のサッカーの競技人口は750万くらいと言われてるのですが、プロ選手は1クラブ25人でJ1とJ2合わせて38チームとすると950人。これにJ3も足して1000人くらいでしょうか。
つまりプロになれる確率は1/7500、0.00001333…です
どれだけプロになるのがすごいかがわかるかと思いますが、先にも書いたようにプロがうますぎるため錯角をおこる人もたまにいます
たった一回ミスしただけでその選手を下手くそと言う人や、あんなプレー俺でも出来るわという人も中にはいるでしょう
別にプロを批判する資格がないなんて思ってません。ただプロがどれだけすごいか、それを知らないで下手くそ下手くそ言うのはダメだと言いたいのです
で、それが高校サッカーを見るべき理由とどう結びつくかというと、単純に高校サッカーのレベルはプロに比べたら低く、ミスが多いからです
東福岡は部員数約270人もいる超エリートサッカー部なのですが、それでもこの開幕戦、多くのパスミスがありました
つまりそこらへんの子供達の頂点に君臨する高校生であってもいっぱいミスるのが普通なのです。
サッカーやったことなくて、プロばっか見てる人はそこの感覚が麻痺してる人が特に多いと思います。海外ばっか見て、日本のサッカーはつまらんとろくな知識もないくせに断言してる輩が残念ながらいるのです
そういう人にこそ、この暑い高校サッカーを見て欲しいと思いますね
なお私はサッカー経験があるからってサッカー経験がない人をにわかと呼ぶのは好きじゃないですのでそこは誤解ないようお願いします
あと、最後に一つ。負けはしましたが見ていて気持ちのいい試合でした。都立三鷹の皆さん、本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございましたm(_ _)m
