せねば | がまおCAFE♪

せねば

{80E4B75C-D720-4D78-AC73-DFBD0B2C27F6:01}

なにかをせねば、から解放されたかもしれない。

いや、まだ残っているが、必要なものだけが残っていく時を過ごしている。

まだまだなにかを手放すのかもしれない。

それは、不安や恐怖を引き起こした。

しかし、そこをも通過してみると、心地よい諦めと静かで愛おしい時間が始まった気がする。

せねばならない、よく生きねばならない、理想に近づかねばならない、役に立たねばならない。

それらは、できない。
だから手放し始めた。
決して潔くはない諦め。

やがて清々しい自分の時間だけに研ぎ澄まされ、彫刻家が要らない部分を剥ぎ取り作品を掘り出すように、自分の本質だけが取り出されていく。

完璧にその作業が終わる時、静かで美しい幕引きにたどり着くのかもしれない。

少しずつ捨てた後の、そのご褒美は、静かで熱い本物の音楽。
赤裸々な吐露を繰り返す作家のつぶやき。
自分好みの珈琲。
秋の澄んだ空気。

たくさんある。