本書の紹介文より…
自然を「元来の姿」に戻そうとしてきた自然保護活動。
外来種を徹底的に駆除、手つかずの自然から人言を遠ざけ、
人工物を撤去…。しかし、それで本当に、地球の自然が
守れるのか?著者は「手つかずの自然こそ至高、
自然を元の姿に戻すべき」というこの価値観が、
じつはアメリカでつくり出された「カルト」であり、
科学的にも、費用対効果からも、実現不可能な幻想であると、
世界各地の実例から示していく。
自然を「かくあるべし」と限定してきた過去の自然保護の
あり方を批評し、自然をもっと多面的なものととらえ直して、
多様な現実的目標設定の下で自然を創り出す
「多自然ガーデニング」を提案する。