お子の問題に、宗教が
絡むと学校はお手上げ。
人間関係で、何かと
揉めがちだった彼が
修学旅行先で班の皆と
『 記念に 』と買った
お守りを、親御さんが
「 こういうものは、ちょっと… 」
と返してきた。
学校に返してきても?と現場は
困惑したけれども、同時に彼の
家庭の背景が、知る所
となったのであった。
周囲が自分を虐めてくる。
特に「 アイツ、」が!と
彼から名指しされてしまった子は
他では目立つような
トラブルのない子で
実際、彼の言う通りの
ことがあるのかどうか
さり気なく見張ってくれとの
指令を受け、彼らを見守った。
そうして、離れて見ていると
そもそも周囲は、彼に
近寄ろうともしないし
しかも彼の方から、わざわざ
指名の子の周りを
ウロウロしている。
どちらかと言うと、彼の方が
よほどに、ストーカーっぽい。
「彼の方が」ご指名の子の足を
目立たぬように踏んでいたのに
「 踏むの止めて?」
と、言われるや否や
「 またアイツにいじめられた! 」
などと訴えてくる。
可愛さ余って、の心理なのか?
自分の方が相手の足を踏んでいた
ことを決して、認めなかった彼は
学力は、それなりにあって
診断名もついていなかった。
高学年になり、徐々に
被害妄想的な訴えが
増えてきたらしい彼。
そこに至るまでの成長を
見て来てはいない私には
確たることは勿論言えないけれど
「 障がい 」と言うより
『 精神疾患 』の一部の
症状のように見受けられた。
学校側も同様の見解で、
然るべき機関でないことには
迂闊な判断は出来かねるため
一度受診されてみては?と
ソフトに薦めてみたのだが
それを阻止しにかかってきたのが
『 家庭の ❛ 背景 ❜ 』
の、存在であった。
学校側との面談の際には
「 そうですよね。
酷くならないうちに…」
と、頷かれていた親御さんも
集会に出ると、その後
態度が硬化してしまう。
『 悪いのは、学校!!
教師や学校は悪魔!! 』
… まぁ、
❛ 善 ❜ とは、言い難い
ですからね。確かに… ( 苦笑 )
地元の中学校では、また
❛ いじめられる ❜ から…と
受験をしたけれど、結局
どこにも受からなかった。
「 ばぁちゃんの “ 拝み ”
がウルサくって!!」と
無邪気な弟からの
タレコミがあったが
祖母の祈りは届かず、学区内
の中学校へと、進学したキミ。
その後学校へは
通えていますか?
友達は出来ましたか?
縛られているものから
『自由』になりたいと
もしも将来、願ったとき
その方法とは、最終的には
絶縁しかないのでしょうか…?
お母さんのことが
大好きだった様子の
彼ら兄弟が背負わされた重しは
その姿を思い出す私の胸にも
今も苦くのしかかってきます。

