それでは、紹介する内容について書きます。

 

目次

序文

辞書の基本

What is the OED?(OEDとは何か)

Publishing history(出版の歴史)

The scope of the OED(OEDの対象範囲)

Arrangement of entries(項目の構成)

On first opening the OED(OEDを初めて開くとき)

A word about cross-references(相互参照について)

 

主要項目(Main Entries)

What is a main entry?(主要項目とは何か)

Structure and content of a main entry(主要項目の構造と内容)

 

見出し語セクション(Headword section)

1.Status symbol(ステータス記号)

2.Headword(見出し語)

3.Pronunciation(発音)

4.Part of speech(品詞)

5.Homonym number(同音異義語番号)

6.Label(ラベル)

7.Variant forms(異綴り・異形)

8.Etymology and etymological note(語源および語源注)

 

語義セクション(Sense section)

1.Status symbol(ステータス記号)

2.Sense number(語義番号)

3.Label(ラベル)

4.Definition and definition note(定義および定義注)

5.Quotation paragraph(引用文段落)

6.Combinations(語の結合用法)

7.Derivatives(派生語)

 

主要項目の特別なタイプ(Special types of main entries)

1.Letters of the alphabet(アルファベットの文字)

2.Initialisms, acronyms, and abbreviations(頭字語・略語・省略形)

3.Affixes and combining forms(接辞・結合形)

4.Proper and proprietary names(固有名詞・商標名)

5.Combinations and derivatives  (語の結合用法と派生語)

6.Sprious words (誤って記録された語(疑わしい語)) *実際には存在しないのに辞書に載ってしまった語

7.Lengthy entries (長大な項目)  *長い語義、形態変化が多いものなど、説明が長い語の扱いのことです

 

相互参照項目(Cross-reference entries)

What is a cross-reference entry?(相互参照項目とは何か)

Structure and content of a cross-reference entry(相互参照項目の構造と内容)

 

という順番で、紹介していきます。

 

それでは、早速序文から紹介します。

 

序文

『オックスフォード英語辞典(OED)ユーザーズガイド』は、辞典の各種項目に通常どのような情報が含まれているか、そしてそれぞれがどのように示されているかを説明するものです。このガイドの目的は、OED を初めて使う人や時々参照する人が、辞典の内容を安心して楽しみながら読み進められるように手助けすること、そして熟練した読者に対しても、見落としがちな慣習を指摘することにあります。OED の驚くべき歴史については簡単な要約のみを示しています。辞典の創設から現在の形に至るまでの詳しい歴史を知りたい読者は、辞典の冒頭にある「オックスフォード英語辞典の歴史」を参照するとよいでしょう。

OED を十分に理解し、その価値を味わうためには、いくつかの段階の知識が求められます。まず当然ながら、内容を読んで理解できることが必要です。定義や引用文といった項目であれば、読者が困ることはあまりないでしょう。しかし、語源のようなより複雑な要素については、辞典独自の慣習を理解していることが不可欠です。これらの慣習には、多くの省略記号や、項目の重要性を示すための構造・書体上の工夫が含まれています。

また、OED は他の英語辞典よりも、文法や言語学の理論的概念・用語に読者がある程度精通していることを前提としているように感じられるかもしれません。これは、OED が提供する情報の複雑さと深さ、そして辞典が19世紀に生まれたという歴史的背景によるものです。当時の OED の編集方針や記述スタイルは、科学一般や「新しい」比較言語学(現代の歴史言語学の前身)に強い関心を持っていたヴィクトリア朝の学者や愛好家を主な読者として想定していました。したがって、辞典はもともと比較的限られた層を対象としていたのです。

今日では、読者の関心や辞典を参照する理由ははるかに多様であり、そのため OED の文体や前提に圧倒されることもあるかもしれません。本ガイドの説明が、辞典の基本的な構造原理を明らかにし、一度理解してしまえば、常識的な読み方でほとんどの項目に応用できることを示す助けとなることを願っています。

 

というものです。

 

次回は辞書の基本から紹介します。