★  スマホ・非球面レンズ成形用入子

 

 カメラに球面レンズを使うと、像のゆがみ・ぼけなどの収差を修正するために多くの枚数を使う必要がある。これを解消するためのレンズが、非球面レンズである。1万分の1㎜の高精度で作られたレンズである。非球面レンズはイラストにし難いが、メーカーであるカンタツのホームページ掲載写真を参考に描かせて頂いた(12)。

 

 非球面レンズはプラスチックを材料とし、金型に射出して成形する射出成型法で製造される。高精度レンズを製造するには、金型が高精度になっている必要がある。

 

 ここで紹介するのは、金型の入れ子である。精密品を製造する金型は一体構造で造るのではなく、母体の一部に入れ子を挿入して1つの金型を構成するのである。

 

 木村製作所が製造している非球面レンズ成形用金型入れ子を、イラストに示した。同社ホームページ掲載写真を参考にさせて頂いた。素材は*STAVAXの難削材である。非球面部が直径3㎜であり、精度0・05㎛、面粗度Ra5㎚で製作されている。表面はニッケル・リン無電解めっきが施されている。加工は、超精密非球面加工機(東芝機械製ULG-100D(SH3))で行われている(13)。

 

(12) カンタツ <https://kantatsu.co.jp/technology/lens.html>

(13) 木村製作所 

     <https://ultraprecision-nanomachining-center.com/product/スマートフォン用非球面レンズ成型用入子>  

     <左:非球面レンズ 右:非球面レンズ成型用入子>