★ 潜水艦
海上自衛隊の潜水艦体制は、22隻体制である。その中の最新潜水艦が「たいげい型」であり、2022年3月の就役である。
機関としてリチウム蓄電池を搭載して動力としている点が、既存潜水艦と大きく異なる点である。これによって、より長い活動時間が得られ、充電時間も短縮出来たのである。充電にはディーゼルエンジンを用いる。他にも高性能ソナーシステムを搭載し、武器としては最新の18式魚雷を搭載している。
排水量は3000t、全長84m、幅9・1mである。最大速力は、20ノットである(13)。
通常動力型潜水艦は、ディーゼルエンジンと鉛蓄電池の組み合わせである。直接プロペラを回す方式と、1度発電機を回しその電気で電動モーターを回してプロペラを回す方式とがあるが、蓄電池は4日間しか持たない。そのためディーゼルに接続して充電する。潜航したままでディーゼルエンジンを動かすために、海面上に筒を出し、空気を取り入れ排気する装置(スノーケル)が付いている(23)。
そのため、空気を必要としない動力として原子力エンジンが開発された。1回の燃料交換で20年以上使えるのだが、潜水艦は基地まで潜航出来ればいいだけなので、このような長期間潜航は必ずしも必要ではないので、不経済だとされている。さらに、減速歯車を使うことと、炉心冷却材循環のモーターの音が大きい弱点がある(23)。
潜水艦は、耐圧船殻と外側の外郭(外皮)とから構成されていて、この間がタンクになっており、ここに海水を注入して潜る方式になっている。耐圧船殻は、6、7区画に分かれており、垂直方向も3層になっている。蓄電池室・乗員居住区・戦闘指令室である。
一般に耐圧船殻には、高張力鋼かチタン合金が用いられるが、2021年10月に進水している「たいげい型」の2隻目となる「はくげい」は、船体が高張力鋼であることが公開されている(33)。
(23) 江畑謙介『兵器の常識・非常識 陸軍・海軍兵器篇』並木書房、1998年。
(33) Kawasaki <https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20211014_1.html>
(
