居間の隅に

大きな壺があり

その上が

わたしの

本棚







自分の雑誌や
図書館の本が
ランダムに
積み上がっている


十五六年前


家のリホームをした折り
絵本以外の本を
軽トラで
何回か棄てて

それから
本は
この壺に
積み上がるだけの
量に
しようと決め
それを
ほぼ守っている



だが
わが町の
図書館のおかげで
なに不自由ない
読書生活を
送っている


図書館に行けば
図書館の棚の
あの辺りには
詩や俳句の本

新刊はこの辺り

小説は
著者のあいうえお順に
あそこ
だいたい
頭に入っている(笑)


カウンターの方に
訊けば
なんでも
教えてくれる



子どもの頃から
本が好きで
小公女とか小公子とか
ああ無情とか
縁側で
腹這いになって
読んでいた
あの頃から


遥かな遥かな遥かな
歳月がすぎた


遥かな歳月は
過ぎたが
本を読むという
時間の甘美は
変わらない


いつの頃からか
変わったことがある
変わったのは


読んでも
読んでも
読んでも

忘れてゆくこと(笑)



夢中になって
ご飯も作らずに
読んだ本の
あれこれを
すっかり
忘れてしまうこと



そんな
頭というか
脳でも
覚えているのは
よほど
優れた作品なのか


去年
読んだ本の中で
今も
忘れられず
脳に
残っているのは


あれ
です


『街とその不確かな壁』



あの
本の
図書館の
寒い館長室の
イメージは


いまだに
わたしの中に
存在していて
忘れられません


小学生で読んだ
ああ無情に
匹敵する
街とその不確かな壁


去年
たくさん
売れた本の
第七位だったそうです


わたしは
売上に
全く貢献していませんが…






『積み上げた本の背表紙確認しそっと引き抜くジェンガのように』

            (俵万智   アボカドの種)








おはよーございます
あたしミャ~です
おかあさんのブログに
いらして下さって
ありがとうございます
あたしから
こころから
お礼いいますにゃ~



おかあさんの
ピンクのニットの中に
入れられてしまったあたし


ばかじゃないかぁ


って
おとうさんが
あきれていますが


わりと心地よくて
くつろいでいたら

おかあさんが
首を伸ばして
写真を撮りました


あたしも
少しだけ

ばっかみたい
って
思いましたにゃ~






みなさんの
今日が
佳きいちにちに
なりますように

ばっかばかしい
楽しいことが
ありますようにゃ~にゃ~