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Gallery Aoki

ギャラリーアオキのSTAFFが綴るハッピーな日常

秋深くなりましたね。
朝晩冷え込むようになり鍋が恋しい季節となりました。

それにしても早いですね、50を過ぎ毎年思うことですが、一年がやたらと早い。
最近、いろいろな人たちの口から「一年が早い」との声を聞きます。
ついこの前「明けましておめでとうございます」なんて言っていたのに、もうクリスマスの話題が出る季節になってしまった。

どうもおかしい、なんだか騙されているようだ。そう感じませんか?
一日が本当に24時間あるのだろうかってね。

時の流れ、時間の感じ方は人それぞれに個人差はあるだろうし、楽しい一日は短く、辛い一日は長く感じるのかもしれない
でも、そういう問題ではなさそうだ。なんだか分からないがとにかく一年が早い。
誰にでも一日は24時間だし、一年は365日なのだから公平ではあり、誰かに文句を言う筋合いのものではないのだが。


「昨日、よ~く測ってみたらさ、何と一日が19時間しかなかったんよ」なんてことを言ったら「え!やっぱりそうだったか」とうなづく人がたくさんいることだろう、そして「いったい日本政府は何をしていたんだ!、国連はこの事実を隠していたのか!」
などと大騒ぎになることだろう。


美術館で古い昔の絵画など観ていると当時の時間は今よりずっとゆっくりとゆったりと流れていたんだろうなと思います。
日で出で一日が始まり、日の入りで一日が終わる 日々微かな四季の変化を体で感じながら一日が流れて行けばもっとゆったりと一年を感じることができるような気がします。


秋の収穫が終わった後の落ち穂を拾い集め、日没を前に家路につく女たちの光景の中に貧しいが豊かな時の流れを感じることができます。


ジュール・ブルトン「落ち穂を拾う女たちの招集」
Gallery Aoki-落ち穂を拾う女たちの招集


外へ出れば秋は深まり、木々は色づいているのに、家にこもって「ブログ」などという文明の道具をいじくっていること自体が一日を短くしているのかなぁ。


                                             ギャラリーアオキの代表

世の中には読みにくい言葉や発音しにくい言葉などが日常的に
身の回りにあるものです。

「骨粗鬆症」(コツソショウショウ)という症状がまだ一般的でなかった時
友人の母が骨折で入院し、「なんだか胡椒少々なんだってさ」と言って首をかしげていた
友人を思い出します。

確かに「コショウ、ショウショウ」と聞こえないことはないですな。
そのうちに「醤油、おおさじ1杯」なんて病気がはやるかも。


「さて、ミレーについて考えてみよう。」

なんていうとおでんを食べようと思っていたのに高級フランス料理店に入ってしまった

というほど落差があるのだが。


ミレーというと少々襟を正して書かねばならない。

ミレーの持つ我々凡人のイメージは敬虔なカトリック教徒、清貧、農民の味方、大勢に媚びない

等々、少々お堅い人物像となる。


しかし、彼は多くの裸婦や風俗画も描いている、その作品も依頼主からの評価は高く、

裸婦のミレーとまで言われていた。

がしかし、おそらく彼はそうした評判を快く思っていなかったのではないだろうか。


彼自身、ロココ時代の作家、特にブーシェを嫌っていたという。

生活のために裸婦や風俗画を描いていたことは間違いないだろう。

なにしろ聖書が愛読書だという人なのだから。


バルビゾンに移り住んでから農民画家としてのミレーのミレーたる作品が生まれてくる。

晩鐘、落ち穂拾い、羊飼いの少女等々。


しかし、これらの作品はフランスよりプロテスタントの多いアメリカで高い評価を受けるようになった。

何とも皮肉な話ですね。


彼の作品が高額で買い取られるようになると「うれしい」より「こんなことがあっていいのか」と

思ったというのだから彼の謙虚な人柄が見える。 ミレー46歳の時であった。


人はまじめでなければならない、謙虚でなければならないと、つくづく思うが・・・・・・・

チョットしたユーモアもあったら人生楽しいねと思う今日この頃です。



http://www.gallery-aoki.com/millettop.html


                      ギャラリーアオキの代表者


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「デルフトの眺望」


この作品はフェルメールが描いたった2枚の風景画の内の1枚。

フェルメールはこのデルフトの町で生まれこの町で生涯のほとんどをすごした。


なのに、なのにたった2枚の風景しか描いていない。

世間ではそう思われています。


なぜならフェルメールの作品目録には他の風景画については何も書かれていないんです。

変ですねえ・・・・・・・・、おそらくもっと描いたと思うんです。


作品を見ればわかります、非常に緻密で繊細、構図もしっかり計算されて描かれている。

これほど表現力のある作家がたった二枚の風景しか描かなかったということは信じられない。

作品目録もフェルメールの死後書かれたものだし長年の間に紛失したのではないだろうか。


なにしろ150年前までフェルメールのことを誰も知らなかったんですからね。

最近、フェルメール関連のたくさんの書籍が書店に並んでいるが、とにかく謎の多い人物なので

その謎ときは大変興味深いものがあるんです。


謎、その1 なぜ室内描写が多いのか?

   その2 なぜモデルに東洋的な服を着せているのか?

   その3 なぜ子供が登場する作品がないのか?(本人には8人以上の子供がいた)

   その4 なぜ途中から宗教画や歴史画を描かなくなったのか?

   その5 作品から醸し出すメッセージから何を言おうとしているのか?


とにかく、作品を見てください。

  http://www.gallery-aoki.com/vermeertop.html