黒い羽根 -27ページ目

いつも通いなれた帰り道

ポツン ポツン と

ストリートミュージシャンがいたり

詩を書いたりする人たちがいる

そんな中で ある日

見慣れないマネキンのような人形が立っていた

何だろうと思って近づいてみたら

台の上で仮面をつけてじっと立っている人間だった

すごい

ただ立ってるだけじゃあそこまで気配を消せない

いつもいつも動かないで立っていたのだけど

今日 準備中の彼を見かけた

仮面の付いていない動いてる彼は

当たり前だけど普通の人で

なんだか安心した


気配の消えた彼の横で

朝まで座っていたいと思った

私も

できることなら気配を消して

空気になりたい

先日宣言した通り

「彼」に簡単なヨガのポーズを一つだけ伝授

これは思ったより手ごわい

あり得ないくらい硬い体にさらにびっくり

せめてここまでになろうという目標を決めて

毎日してもらうことにした

最近は腕立て伏せや腹筋も始めたらしい

お互いに歳も歳だし

そろそろ生活習慣の改善をしていかなくちゃ

久々に友人たちと飲みに行った
ガールズトークはなかなかの盛り上がりよう
気付いたら最初のお店に3時間以上も居座ってた
3時間じゃ足りなくてもちろん2次会

女3人
結構酔っ払って辿り着いたバーで

さやはその後どうなん?

と聞かれた
いろいろあったんだよって
「彼」のこと話したい
話したいけど話せない
酔っててもそこだけは歯止めがかかったみたい

相変わらず何もないよー

と笑って言うと
誰か紹介するから飲み会しようって話になってしまった
困ったな・・・
でも断わる理由も見つからず

それに
もしかしたら「彼」から離れられるきっかけになるかもしれない

私って
ずるいかな…

ほんと
背中に黒い羽根が生えててお腹の中は真っ黒・・・

家に帰ったら夜中の1時を回ってた