矢島フィーバーを知らなかった私は、予告編だけで食いついた!
映画になっちゃった「矢島美容室~夢を叶えネバダ」。もうちょっと何とかなってもいいだろう。予告編で期待しすぎたかも……。
主人公が石橋貴明そっくりの12才のアメリカ人小学生ってところがスゴイ!!その同級生のライバルが黒木メイサってのいうのもグッときたし、木梨憲武にどこか似ている母親というのもワクワクした。
でも、面白いのは設定だけ。
誰の話なんやこれっ!?と言いたくなる。ストーリーゆる過ぎ!何のパロディでもないのに、どこかで観たような、聞いたようなお話。役づくりまんま過ぎ!
踊る阿呆に観る阿呆、同じアホなら踊らなにゃソンソン~♪という感じでした。
$jinny's gallery-矢島美容室

唯一笑えたのは、エンディングのシーン。ドリームガールズ風にステージで歌い踊る三人に、豪華キャストが総出演。その中のモッくんと宮沢りえの伊右衛門カップルがいい!やっぱり豪華キャストたちは数秒のシーンでもいい仕事するね。

何か変な、癖になりそうな映画でした。でも次は、DVDで早送りでいいわ。
$jinny's gallery-矢島美容室ウピ
自分の未来にわくわくしていたあの頃。その気持ちが、そっと映画に寄り添っていました。
$jinny's gallery-17才の肖像

映画「17才の肖像」はイギリスで有名な女性ジャーナリストの初めての恋の回想録が原作だそうで。
映画を見てから、HPでその事を知って、嬉しくなってしまいました。ヒロインのその後が気になっていたので……。原作者のリン・バーバーのことがとても知りたくなりました。きっとすてきな女性なんだろうな。
美しく、聡明で強い心を持った女子高生が、経験する魅惑的な人生の廻り道
それは、わくわくするB面、幻の世界。だから本気で味わい尽くして、夢から覚めたらベッドから起き上がらないと!いつまでも未練がましく微睡んでると人生に遅刻する!と教えられました。

観る前に思っていた印象よりずっと爽やかでした。同じテーマでこれがフランス映画だったら、もっとモヤモヤしてたんじゃないかな。そこはイギリス映画。(←これ私の独断ですけど)エマ・トンプソンを代表するように、登場人物たちが、どこか誠実で信頼感のある人たちだから、ホッとしました。

後半は、日本映画かと思うくらい、家族や周りの大人たちの優しさ、切なさがリアルに伝わってきてジーンとくる。あったかいなぁ。

私も、廻り道で出会った人々を思い出します。タヌキやキツネやカエルやカラス……etc
今となっては、みんなどこか愛すべき◯◯◯たち。今はどうしているかな~?
でもそれはもう架空の人々、探さないでください……。

$jinny's gallery-17才の肖像ウピ
何だろう…。あの世界観が何ともたまらなく切ない。

$jinny's gallery-ナイン

ティム・バートンプロデュースの映画「ナイン~9番目の奇妙な人形」はCGアニメーション映画。
人類が滅亡した後に残った機械生物と唯一人の魂を宿した人形たちの闘いのお話。題名にあるナインは、その中で9番目に作られた人形のこと。1番から順に作られた人形たちは、体の作りやなんかは、当然新しい方が精密で優秀なんだけど、そのキャラクターはそれぞれに個性があって甲乙つけがたい。
その中で「ナイン」は最後の人形として救世主的に現れる。そこらへんの仲間との関係性が「マトリックス」のキアヌリーブスと良く似ている。前向きでちょっと世間知らず、自分の優秀さと勇気に最初は気付いていないヒーロー。

見た目にはどこか懐かしいような風貌、表情。どこかに置いて来た自分の分身たちのように見えてくる。
なんと言っても目の印象が強い。カメラのシャッターのような物で作られた目には、本当に魂が映っている。彼らの心の動きがその目に現れ、それがとても愛らしい。

そして、人形だからこそ「命」というモノがはっきりと浮かび上がってくる。「命」、「魂」、それは人にとってかけがえのないもの。永遠のもの。だからこそこの現実と体は仮の姿、人形と同じなのでは……?
$jinny's gallery-ナインウピ