いつもひとり河原で遊んでいる私に母は「知らないおじさんか誰かがいい物を買ってあげると言っても絶対について行っては駄目よ」と常々言っていた。「うん、わかった」と私にしては真面目に気に止めておいた。

 その日もひとりで河原の雑草を摘んでいると若い男が近づいてきて「もっときれいなお花がいっぱい咲いているよ、こっちに来て」と言った。(いいものを買ってあげるって言わないから大丈夫かな)と思いついて行くことにした。


続く