彼の存在は透明なのか | Flolist Atlier M ~茨城北部のフラワーアレンジメント講師~

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茨城県北部でフラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーの講師をしています。アレンジメントの基礎や応用編などを紹介してゆきます。一緒にお花にあふれた毎日をおくりましょう^^
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『絶歌』の著者の彼がまた話題になっていますね。
世論に対して少し残念に思うのは、彼が完全に悪者という論調が多いこと。

私としては彼が『これ以上被害者遺族を苦しめたくない』という躊躇があっただけでもほっとしたのですが。
躊躇した彼を『大人』が焚き付けたなら、出版後の被害者のご遺族への手紙が散文的なのも分かる気がします。

彼が毎年、被害者のご遺族に手紙を書いている事、その内容が『元少年の成長が感じられるものだった』というご遺族のコメント。
それらを読んで、少し救われた気がしたんですよ。
当事者でもない私には、偉そうな事は言えませんが。
少しでも、被害者のご遺族の悲しみが軽減することを願っています。
そのためには、A君の真摯な反省が一番必要でしょう。
その萌芽が見られた矢先に、摘み取られてしまった。
やはり、今回の出版は本当に為されるべきでは無かった。
せっかくA君が被害者ご遺族の痛みに想いを馳せる心境になったのに。
『大人』なら、その気持ちを大切に育てる事をこそ優先させるべきではなかったかと…残念でなりません。
でもA君、あなたも流されずに頑として断るべきだったよ。と言いたいですが。

A君には、被害者のご遺族をこれ以上悲しませたくないという気持ちを取り戻して欲しいですね。
出版への怨みも吐き出したでしょうし、ホームページは必要ないかと思いますが。

尚、A君の顔写真や実名が一部で報道されているそうですが。
これは、A君をさらに社会的に孤立させるので賛成できません。
社会的孤立を深めたら、A君はさらに追い詰められ、孤独を深めるのは必須。
考えたくないですが、再犯の可能性を高めてしまうかと思います。

いつの日か、A君が自分の過去と向き合いつつ、贖罪の想いを胸にひっそりと暮らす事を願っています。


それにしても。
彼を7年で社会に出してしまったこの国の制度にも問題を感じます。
医療少年院の収容期限が7年だったから、とのことですが。
もう少し社会から離れたところで、贖罪の気持ちを育てるべきでは無かったかと思うのですが。