今日の読書『大人の友情』 | Flolist Atlier M ~茨城北部のフラワーアレンジメント講師~

Flolist Atlier M ~茨城北部のフラワーアレンジメント講師~

茨城県北部でフラワーアレンジメント・プリザーブドフラワーの講師をしています。アレンジメントの基礎や応用編などを紹介してゆきます。一緒にお花にあふれた毎日をおくりましょう^^
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著者は臨床心理学の第一人者であり、どうじに民間人初の文化庁長官でもあった河合隼雄さん。

19歳の時にこの方の著書に出会ってからは長年、師父と仰ぎ続けてきた方です。
それだけに訃報を聞いたときは辛かったな。

この本は大人同士の友情をテーマに、人同士の繋がりの多様性やその難しさを論じたもの。

いつも通りの分かりやすい文章に深い内容が書かれています。

その中にあった一節。
死別の悲しみを論じた章の中で講演会で同様のテーマを語った際、

『ついに行く道とはかねて聞きしかど
きのうけふとは思わざりしを』

という歌をあげ『皆さんならこの下にどんな句をつけますか?』と問うたそうです。
観客から逆に『先生なら、どうつけますか』と問われ、思いがけず

『聞きしにまさるこの花道ぞ』

と答えたとのこと。


非常に深い内容の文章を、かなり大まかに切り取りました。

河合先生がお倒れになったのは、やはりこんな暑い8月。
ご回復を心から祈っていましたが、叶わずに数ヵ月後にその花道を歩いて行ってしまいました。

惜しい方でしたね。

先生、その花道は歩きやすかったでしょうか?

今はあちらでお好きだったというフルート三昧の日々を過ごしていらっしゃると良いな…と思っています。


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