19歳の時にこの方の著書に出会ってからは長年、師父と仰ぎ続けてきた方です。
それだけに訃報を聞いたときは辛かったな。
この本は大人同士の友情をテーマに、人同士の繋がりの多様性やその難しさを論じたもの。
いつも通りの分かりやすい文章に深い内容が書かれています。
その中にあった一節。
死別の悲しみを論じた章の中で講演会で同様のテーマを語った際、
『ついに行く道とはかねて聞きしかど
きのうけふとは思わざりしを』
という歌をあげ『皆さんならこの下にどんな句をつけますか?』と問うたそうです。
観客から逆に『先生なら、どうつけますか』と問われ、思いがけず
『聞きしにまさるこの花道ぞ』
と答えたとのこと。
非常に深い内容の文章を、かなり大まかに切り取りました。
河合先生がお倒れになったのは、やはりこんな暑い8月。
ご回復を心から祈っていましたが、叶わずに数ヵ月後にその花道を歩いて行ってしまいました。
惜しい方でしたね。
先生、その花道は歩きやすかったでしょうか?
今はあちらでお好きだったというフルート三昧の日々を過ごしていらっしゃると良いな…と思っています。
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