現在当ギャラリーで好評開催中です。

 

~伝説の天才絵師~

若松華瑶 展

 

2018年7月6(金)~7日(月祝) am10:00~pm6:00

 

@ギャラリーかわなか

 

 

大正・昭和の西陣織・桐生織の発展に尽くした天才図案家・若松華瑶。今回門外不出と言われた貴重な帯図案の肉筆原画など26点を展示販売いたします。当ギャラリーでも今までにない企画展ですので、初日からたくさんのお客様にご来場いただきました。夕刊デイリーの記者さんにも取材していただきましたので、7/6(金)の夕刊に大きく記事が載っていますよ。

 

 

今回は昭和35年から昭和46年にかけて制作された若松華瑶の手による帯図案の肉筆原画26点を展示しています。どの作品も大変緻密な超絶技巧を駆使して描かれており、制作から50年ほど経った現在でも色褪せなど劣化することなく大変良い状態でご覧いただけます。(一部折れやシワがあることがあります)

 

そしてなによりも、今回展示している作品の素晴らしさは、これらの肉筆原画が、今まで人の目に触れることなくずっと秘匿されてきたものだということです。

 

これらの図案は織元で厳重に管理されており、これまで表に出てくることがなかったため、帯のデザインのもとになった原画がこれほどのクオリティで描かれていること、またこれほど良い状態で保存されていたことを多くの人が知らなかったはずなのです。

 

ですので、今回発見されたこれらの帯図案は日本の美術史上においてまったく新しい価値を持った作品群だと言えるのではないでしょうか。伝統とモダンを併せ持つ着物や帯のデザインは国内はもとより海外でも大変高く評価されているものですが、そのデザインの原画というものに私たちはそれほど価値を認めてこなかったのです。それが今回それらが表に出てくることによってどれほどの価値が生まれてくるのか、これからの展開が大変楽しみです。そして京都の古くからある織元にこういった図案がどれほど眠っているのかと思うと、少しわくわくするような話でもありますね。

 

 

日本の伝統美術は明治以降、外国に大量に流出したという歴史があります。今回ももしかしたらそういった海外のコレクターの目に留まったら、大量に買い占められる・・・なんていうこともあるかもしれません。そんな期待と危機感を一緒に感じさせてくれる作品展になっています。

 

見に来ていただいたお客様は一様にその作品のすばらしさに感嘆し、またその背景に驚き、今まで未知だった伝統美術に触れたことで大変喜んでいただきました。

 

 

 

今回の作品は、いわゆる「新作」というものは今後出てきませんので、最初で最後の展示ということになるかと思います。是非この機会を逃すことなくご覧いただければ幸いに思います。

 

展示は7/16(月祝)までとなっております。たくさんの方のご来場を心よりお待ち申し上げております。