♦エリザベッタ フランキ 御問合せ受付けます 3/27まで♦
弊社はエリザベッタ フランキの正規取り扱い店です。
エリザベッタ フランキの2023年秋冬ランウェイ画像を御覧になって頂いて、御購入御希望の商品があれば、御問合せ下さい。
3/27(月)まで店頭にて承ります。スタッフまでお申し付け下さい。
エリザベッタ・フランキはそのクラフトマン溢れる精巧でエレガントなイタリアンメイドの作品のみが評価されているデザイナーではありません。
経営者、母、妻、権利活動家としての側面も彼女の大きな魅力となり、それは作品にも投影されています。
そんな彼女がしばしば、コレクションのテーマとしてチョイスするのが、「女性が目標、理想とする女性」です。
2022年の春夏コレクションはデンマーク貴族にして作家のカレン・ブリクセン(Baroness Karen von Blixen-Finecke)でした。
カレン・ブリクセンが18年間にわたりナイロビの農園主として過ごした出来事を描いた「アフリカの日々(Out of Africa)」はフォトグラファー、ピーター・ベアード(Peter Beard)らに強く影響を与え、多くのアーティストがアフリカへ誘われました。
映画化されたその作品『愛と哀しみの果て(Out of Africa)』はアカデミー作品賞を受賞しました。
そして、エリザベッタ ・フランキの2023年秋冬のコレクションのインスピレーションとなったのは、アメリア・イアハート(Amelia Earhart)とその時代、アールデコ期のゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルド(Zelda Sayre Fitzgerald)に代表される女性達です。
アメリア・イアハート(Amelia Earhart)は1897年生まれのアメリカ人飛行士です。
女性で史上初めて西洋単独横断飛行を行い、一躍有名になりました。
長身で美しい金髪をボーイッシュにショートカットにし、澄んだブルーの瞳で常に笑顔の彼女はアイコニックな存在でした。
赤道上世界一周飛行に挑戦し、南太平洋上で消息を絶った彼女はまだ39歳でした。
彼女はその冒険を通して、女性の可能性を広げ、その地位向上の為に社会活動を行いました。
カナダのシンガーソングライターのジョニ・ミッチェル (Joni Mitchell)は「アメリア (Amelia)」という曲を作り、空と冒険に憑りつかれたイアハートの生き方に自分自身を重ねました。
その生涯は本になり、それを読んだ少女達の背中を押しました。
その一人は後にアメリカ初の連邦最高裁判事となったルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)でした。
ルースはイアハートに影響を受けたことを公言していて、それがバタフライエフェクトとして現代の女性の社会進出へと繋がって行きます。
一方のゼルダ・セイヤー・フィッツジェラルドはアメリカの最も成功した作家スコット・フィッツジェラルド(Francis Scott Key Fitzgerald)の妻として知られています。
彼女は夫から「アメリカで最初のフラッパー」と呼ばれました。
フラッパーとは、以前までの女性に求められてきた社会的、性的規範を無視し、自由奔放な生き方を実践した当時の若い女性達を意味するスラングでした。
スコット・フィッツジェラルドは彼女を崇拝し、作中ではあからさまに彼女をモデルにした登場人物を描きました。
彼女は明らかにセレブリティでスキャンダラスなファッションリーダーでした。
エリザベッタ・フランキの2023~24年秋冬コレクションはこれらをクロスオーバーさせた構成になっています。
ショーの舞台の壁はフィッツジェラルドの原作とする映画「華麗なるギャツビー」のパーティーシーンの様に電飾によって派手にアールデコ調のパターンが浮かび上がっています。
その中央にはブランドのロゴマーク、彼女のイニシャルが刻まれたメタリックゴールドの回転扉が据付けられています。
まるでニューヨークの摩天楼のエントランスの様に。
そこから登場するモデルたちのドレスには、サテンにレース、スパンコールやビーズが煌びやかに刺繍が施されています。
それらは裾に到達すると、フリンジとなって垂れ下がり、歩く度に軽やかに揺れ動きます。
空調が不完全であった当時の飛行士の防寒着、重厚なアビエイタージャケットにこれらフラッパースタイルの華奢なドレスを合わせたコーディネートはハードとエレガンスの究極のフュージョンとして完成されました。
イアハート自身もしばしば、飛行士としてのフル装備を拒み、あえてシャツにパンツ姿で愛機に乗り込み、空の身近さや、女性の可能性を訴えていました。
エリザベッタ・フランキの作品は1920年代の服の再現にとどまらず、現代らしいアレンジがディテールに至るまで施されています。
飛行士のジャンプスーツはグラマラスなサテンでパーティーウェアに、束となったパールのネックレスは長く延長されドレスに一体化されています。
ハンドバッグのキルティングは直線で構成されたアールデコの柄になっています。
ブラックとカーキとゴールドのメインカラーに彼女は閃きで鮮やかなグリーンを差し込みました。
ポケットを増やしたネオングリーンワイドカーゴパンツはミュールに合わせ、そのトップスはタイトなクロップド丈でコーディネートし極端なシルエットへと表現しています。
正に1920年代から2023年のY2Kスタイルへの飛躍。
どちらも当時としてはジェンダーレスのスタイルと見なされていてエリザベッタ・フランキはその共通点を作品へと昇華し、メッセージを発信しています。
ジェンダーレスが単なるボーイッシュ、マスキュリンではなく同時にフェミニン、セクシーであることを示しているのは彼女らしい特徴です。
一世紀にもわたる女性の在り方のストーリーを力強く、美しく表現された世界観に是非この機会にお触れ下さい。
スタッフ一同、お待ちしております。
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