☆今年(2017年)、画業55年を迎えられた、洋画家・小山 オサム(こやま おさむ)氏。若き日パリに学ばれた 昭和〜平成期を代表する、洋画家のおひとりでいらっしゃいます。現在、静岡県富士宮市在住。1936年 長野県飯山市生まれ。紺綬褒章受章作家。

 

☆心に素直に響く、日本の原風景、幾度となく訪れ、画家の眼で俯瞰された、美しいヨーロッパ各地の風景・・・詩情豊かに、こだわりの独自の清明な画風で。

 

☆1996年に『越後屋美術サロン』(呉服の老舗・銀座越後屋さんが、ビル建て替えの2007年まで、長い間、銀座中央通り1階で運営していらっしゃった有名な画廊)で、はじめてお目にかかった時、本当に気さくに、話しかけてくださったのが昨日のことのように思い出されます。縦位置の20号ほどの作品の前で『この、(5センチくらいの)流れる小川の中の、小石のひとつひとつにも表情があるからね。それをちゃんと考えて描くことも、大切。』とお話していらっしゃいました。

 

☆銀座文藝春秋画廊、全国有名百貨店の美術画廊、美術館にても個展多数。1997年、1998年、2010年 ギャラリー銀座にて個展。

 

こちらは、2010年3月 個展(奥様の作品は2階に展示)開催時の拙文です。

 

『謹啓 時下ますますご清祥のことと思います。新しい年を迎え、これまでの画業と、今後の新たな展開が期待できる作品を紹介します。ご多用中とは存じますが、お時間頂きご来場賜りますよう御案内申し上げます。』(御案内はがきより)静岡県在住の紺綬褒章受章(1993年)洋画家による、当画廊では、約12年ぶりの展覧会です。打ち合わせで、久しぶりにお目にかかった先生には、変わらぬやさしさとパワー、そして芸術に対する、愛と情熱を感じました。『不変的に変わらないもの。』例えば、どの時代になっても、富士山のえがくなだらかな稜線が日本人の心に、『ああ、きれいだな、美しいな。』としみじみと、響くように、小山オサム画伯の作品も、時を忘れ、心を満たし、年代を超えて、人々に永く愛される画風だと思います。昭和11年生まれ、パリ アカデミーボザールに学び、ジャンセム・レミーアーロン氏に師事。、二科展出品、第15回安井賞候補作家展、第10回〜第14回 昭和会招待出品。1993年、紺綬褒章受章。 静岡県在住の画伯による、これぞ、富士山という明媚な姿を、カンバスに写し取った御案内はがきの【朝霧富士 春景色】、ご自身のふるさと、信州・長野の山々や澄んだ空の広がる清廉な品格のある大作、鬼門の玄関に飾ると凶意が和らぐとされている、雪山の絵・・・日本の風土 向井潤吉画伯も魅せられて、生涯のモチーフにされた、郷愁の茅葺き(かやぶき)の民家も。また一方で、人生の何分の一かを過ごしてこられたパリの情景を精緻な描写で。世界遺産の街・プラハの宮殿なども。(小山オサム 常設ギャラリー まきばの駅美術館 展示 0544−54−1707 にて常時30点余を展覧。絵の勉強にこられる方も多数。)今年春で、建て替えとなる歌舞伎座を描いた水彩スケッチなども出展予定です。フラワーデザイナーの小山若葉さんは、【花こころ】自由で大胆な発想、葉や蔓なども主役に仕立てた、枠にとらわれることのない、創る+花=創花を。今回は、和をテーマにした造形美あふれるアレンジや、香炉にお花を活けた作品などを。どうぞご期待くださいませ。

 

画像をごらんいだだけるサイトはこちらから。

【まきばの駅美術館 小山オサム 常設展】

 

☆追記

 紺綬褒章は、1993年 飯山市より  受章

       2002年 富士宮市より 受章

 

(文責 旧ギャラリー銀座運営者 岩井)

 

 

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