☆破天荒な画家の方も多かった昭和の時代、全国の画商さんに、誠実なお人柄も含めて『ありがたい』と深く深く感謝された画家の方がいました。それが、白尾健一(しらお けんいち)画伯です。

 

☆静かな湖畔に、樹木が寄り添う風景、赤い屋根の家、白樺、深い森・・・皆が頭に思い描くわかりやすい『絵』の構図。淡く、時に深いグリーンの色、路、空・・・(画伯の絵のある空間は、この絶妙な遠近法の効果で、奥行きが出て、実際の広さより、とっても広く感じられます。)誰もが真似できそうで、実際には、誰にも描けない、上質な風景画を描き続けていらっしゃいました。

 

☆積もったばかりの雪に、かわいらしい👣が一本の樹の根元まで、ずっと続く作品・・・鳥打帽を被った小柄な先生は、『この足跡はネ、自分で、こうやって(実際に、つまさきでポンポンと飛んで歩いてみせて)つけたんだよぉ。』と楽しげに語られていらっしゃいました。傍らで、いつも一緒に行動されていた奥様が、『年も考えずに転んだらどうするのぉ。』と阿吽の呼吸。(画伯は、1920年、大正生まれ)

 

☆美術家集団 創美会 創立者。ギャラリー銀座では、創美会の会場として、1998年、グループ展を開催。

 

☆額がすこし古くなってしまったなぁという方は、額装を、白くて、細いものにしてみると、平成の部屋にもよくマッチすると思います。

 

(文責 旧ギャラリー銀座運営者 岩井)

 

 

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