☆紺綬褒章受章、牡丹を描く大家として知られ『牡丹の柳佳』と親しまれた、日本画家、髙見澤 柳佳(たかみざわ りゅうか)女史。川端龍子の流れをくむ、由緒ある公募団体の東方美術協会に属し、毎年、精力的に100号を超える大作の連作を発表してこられました。代表作の牡丹をはじめ、浅間山、横浜のみなとみらいの昼と夜景、白神山地のブナの原生林、能舞台の霓裳羽衣の舞、羽衣、富士山・・・。
☆華やかで上品、たおやかな雰囲気をもつ、髙見澤柳佳先生は、常々『私は絵と結婚したのよ。』とお話していらっしゃいました。大家となられた晩年となっても、直接ひとつひとつのモチーフと対話し、じっとモチーフを、観察。牡丹の葉の上の『ひとつぶの露』を描かれる時に、ぴったりのイメージ通りの『露』には、なかなか遭遇せず、何日も夜露に濡れて大変だった・・・出会った時は『あなたね。』と感動して思わず『露』に語りかけたとのお話も思い出されます。
☆先生の作品に『動と静』『華と侘』を同時に感じるのは、高見澤先生ご自身が、能、茶道、華道、書道、詩吟などの古典芸能にも造詣が深くいらしたからなのではないかと思います。横浜高島屋の大きな美術画廊(十回以上開催)では、大小の牡丹の新作と共に、直筆の短冊に書かれた達筆の書が添えられていました。この時は画集も発行。
☆1997年から、逝去の前年の2001年まで 毎年 ギャラリー銀座にて個展開催
☆横浜、長野県佐久市・・・画家ゆかりの地に作品が多数収蔵。佐久市近代美術館 では要予約で作品を見ることもできるそう。美術館企画展でも時折展示されているようです。【玲瓏にして雄大】心を打つ、元気づけられる、作品ばかりだと思います。ぜひ訪れてみてくださいね。
★佐久市近代美術館
http://www.city.saku.nagano.jp/museum/index.html
(文責 旧ギャラリー銀座運営者 岩井)
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