さて、前回の投稿に引き続いての話題です。

 

爺(恩師)のススメで地元の会にも

所属する事になりました。

(何とか入会は認められた)

 

年会費と出品料さえ払えば審査もなく、

自由な作品を展示してもらえる。

・・・そう思ったのが甘かった。

 

 

「あの絵を描いたのはアンタか?」

・・・と、この新参者を見つけた

大御所作家さん達との楽しい楽しい

コミュニケーションの場が待っていました。

 

勿論、県の展覧会に挑戦していたものの、

相手にされた事もないので皆さん初対面の

顔ぶれに加え、名前も知らない人ばかり💦

 

大御所であった事は後に知る事になるワケですが、

当時の自分にとっては・・・

知らんオッサンに知らんオバサン。

(爺さん婆さんかも?)

 

 

「はっ!ワシも昔はそんな描き方じゃったよ」

・・・と、初対面で舌打ちしながら言い放った

爺さんは岡山で由緒ある血統の大学出の

美術課程を出られたオッサン(爺さん)。

訊いてみると抽象画家でした。

 

この絵を見て・・・

「背中が描けてない!肺の入ってない人物画だ!

 見えないものを描け!」

・・・と言ったのも、同大学卒の陶芸家。

 

「お前の絵は、技術をひけらかして

 自慢しとるにすぎんっ!お前の絵は

 見る気がせん!」

(見たから怒ってんだろう?)

・・・と言ったのも同大学卒で元美術教師で、

今は彫刻家。

 

「これってさぁ、モデルいないほうが

 スッキリしてイィんじゃな~い?」

・・・と言ったオバサン(婆さん?)は版画家。

 

その他、etc.

 

なんか、皆さんかなり怒ってらっしゃいました。

しかも、観に来てくださったお客様の前で。

 

「俺(私)は凄い作家なんだぞぉ~~っ!」

・・・ってアピールしたかったんでしょうかね?

 

 

地方って、そんなトコです。

 

考えてみれば地元では全くお呼びでは

なかった自分が新参者として入会したんだから、

邪魔だったんでしょうなぁ。

県展で落選が続くワケだ。

 

 

で、そういった面子の作品はどうなのか・・・

ですが、大したことないですね。

 

展覧会に行くといくら下手くそな絵でも、

その中から良い部分を探そう・・・って

観かたをする人。

・・・に対して作品の中から少しでもダメな

部分を探して歩く・・・みたいな人。

それがいますね。

 

前者は年老いても未だ伸びる人。

後者は終わった人。

 

前者も後者も展覧会で観て歩く時間は

限られてんだから、どちらかいうと

良いものを探して少しでも自分の技として

取り入れないと勿体ないと思うんですけどねぇ。

 

自分は前者の観かたが出来る爺になろうと

思ってます。

若い者の作品を見て怒りが込み上げてきたら、

引退を覚悟しますよ。

 

 

その展覧会、新聞やテレビでも取り上げられます。

(ローカルで・・・)

初出品でしたが、自分の作品も新聞に載せて

もらい、テレビでも紹介されました。

それを見た上記の方々・・・

 

「言いすぎた」

「穴があったら入りたい」

 

・・・って、搬出の時に謝ってこられました。

 

別に謝らなくてもいいんです。

 

相手にしてないから。