エルジャンクションなど/2歳戦14週目

　今週はエルジャンクションにダイワバーガンディ以来のA評価。母ライヴは父Storm Cat、母が仏3歳牝馬チャンピオンのBint Pashaという血統。その奥にGraustarkがあるのも筆者の好みだ。同じ父の従兄にニシノエモーションがおり、同馬は母の父がSadler's Wells。ダート適性はその差だろう。とはいえ、芝適性が無いと決めつけるのは早計で、復帰後は芝でも注目。

　勝ちっぷりが良かったのはワイドサファイア。アグネスタキオン×ノーザンテーストはダイワスカーレットと同じパターンだ。牝系のグレードは落ちるが母クイーンソネットは新潟記念(GIII)2着で、エルカミーノやモノポールが近親にいる。ダイワスカーレットのスケールダウン版といった馬になりそうだが、母系にHerbagerの血が入っているぶん、筆者はこの馬の血統のほうが好きだ。

　ハロースカーレットはスカーレット一族で、シンボリクリスエス×ダンスインザダークという本格派配合。ヴァーミリアンやサカラートでこの牝系を走らせている石坂正厩舎の所属馬だ。りんどう賞は8着に敗れたが、距離延長やダート替わりで狙いたい。

　D評価にしたが取り上げておきたいのがジョニーロード。アッミラーレ×ランフォーエバーという酒井牧場の結晶配合だ。これだけ見ると、単なるマイナー血統だが、従兄にローマンエンパイアがいて、牝系はNorthern DancerやHaloと同じ名門。Haloの母Cosmah4×4のクロスも持っている。サンデーサイレンス系×トウショウボーイ系という配合概観でもあり、実は筋の通った血統なのだ。応援したい。