地方競馬では、笠松の岐阜金賞(ダート1900m)を勝ったマルヨフェニックス (父エイシンサンディ)の勝ちっぷりも圧巻(詳細 )だった。


 最近はディヴァインライト産駒が英G1を勝ち、テイエムサンデー産駒が中央の新馬戦を圧勝する時代。もはやサンデーサイレンス産駒であれば、どんな種牡馬でもブレイクする可能性を秘めているといった情勢だ。

 エイシンサンディ産駒は中央では現役で19頭しか産駒がいないが、地方では今年も産駒が続々と勝ち上がり、ストロングライデンがホッカイドウ競馬のリリーCを勝っている。


 マルヨフェニックスの配合を分析してみると、母の父ビーインボナンザは名馬Conquistador Cieloの全弟という血統。母系にはMr.ProspectorおよびBold Rulerという、近年のサンデー系活躍馬のトレンドといえる血脈を多く持っているのだ。


 次走は京都のカシオペアS(OP、芝1800m)とのこと。エイシンサンディ産駒はエイシンテンダーがチューリップS(GIII)を勝っているし、産駒の芝ダート別成績を見てみても、芝が413戦22勝、ダートが366戦21勝と、芝でも好成績を収めている。既にミツアキサイレンス(名古屋グランプリ-交流GII)、エイティジャガー(北海道2歳優駿-交流GIII)、フジエスミリオーネ(北関東3冠)などの活躍馬を出しているが、繁殖牝馬の質が上がり、中央でもっと産駒が走れば、重賞級がポンポン出てもおかしくはないだろう。マルヨフェニックスの次走が、その起爆剤となることに期待だ。