独立する少し前
とある現場のリフォーム工事で電気屋さんとガチ合った。
大工工事が押して、クロス施工の工程が遅れをとっていたのである。
大工も追加工事なんかで手間取っていたこともあり、誰を責めるわけにもいかないが
とにかく職人同士がわんさか入るとなればお互いに作業が進まない負のスパイラルと化す。
しかし、この電気屋さん。
若くて、しっかりしており
清廉潔白な良い青年であった。
礼儀もよくて、何よりクロス施工を優先する働きをしてくれて感謝していた。
そんなこんなで作業が終わり、帰り支度をしている際、声をかけられて話の流れから
今度、独立することを告げると
はっ!とした表情で、良かったら名刺くれませんか?と言われ、事前に用意していた名刺を渡す。
紹介したい人がいるんです!
よかったらその人に会ってくれませんか?
電気屋さんはそう言うと
その人の連絡先を書いて手渡してきた。
ゲンさんと云う人なんですけど
同じクロス職人です。
今、すごく忙しいらしくて人手を探してるみたいなんですがなかなか良い職人がいないとのことで…
ひまな時でいいので、会ってみて下さい。
そんな話から数週間後。
実際に会ってみた。
カッコイイ ハイエースから下りてきた
カッコイイ人。
スラっと着こなした作業着
ホカホカの缶コーヒーを手渡しながら、ゲンです。よろしく。と
事務所に通され
その内装に度肝を抜かれた。
話す仕草
事務所の雰囲気
何ヶ月分もスケジュールが埋まったホワイトボード
全てがかっこよく 新鮮だった。
まだ、この人の作業をみてないが分かった。
この人、ただものではない。
えっ?県外からも仕事が来るんですか?
たまにね。
そうやって、さらっとしていて
自慢したり武勇伝を語ったりしない
色んな話を聞いたが
独立したら、すぐにでもこの人と仕事したい。
そう思った。
