ショパンコンクールの結果が出たようですね.

http://konkurs.chopin.pl/en/edition/xvi/verdicts/1978_results_of_the_competition


個人的にとても応援していたKultyshevさんに順位がつかなかったのは残念ですが,

やはり,「人としての雰囲気」も含めて,今後もずっと大好きなピアニストでしょう.


2位のオーストリアのWunderさんは2005年も出ていた人で,今回は,コンチェルトの演奏が大層評判だったようでね.アンサンブル感覚の優れた,本当に音楽を愛する方なのでしょう.

同じく2位のLukasさんはヴェラ・ゴルノスタエヴァさんのお孫さんとのことで,血筋ではありましょうけど,それだけではピアノの演奏は出来ないと思うので,彼を育んだご家庭,ご本人の努力,敬服します.

1位のユリアンナさん,1次のノクターンをたまたま聴きましたが,最初の1音から惹きつけて,自分の音楽を臆することなく明確に主張する人.生まれながらなのか,生活スタイルのせいか,努力によるものか,センスを感じさせる人.もしこの人に,良い音楽を創っていく深く大きな意志と持続力があるならば,1~2年後,人気ピアニストになる,というような目先の活躍ではなく,15年後,20年後に,音楽芸術をしっかり継承していく頼もしい存在になられるのではないかと思います. (→これは,どんな分野でも言えることだと思う)


FAZIOLIのピアノを魅力的に鳴らしたトリフォノフさん,お知り合いが,「フェアリーテールのよう」と表現されていましたが,「音楽を伝える人」だと思いました.

音楽は,当然,勝ち負けではなく,人々にファンタジーやインスピレーションを与え,喜び悲しみを伝え,

美しい自然を表現し,さまざまの生き生きとした感情を心に沸き起させるもの.


今回のコンクールは,少ししか聴かなかったのですが,とても良い印象が残っています.


自分が心から感動したことしか,他人に伝えられない.

表面的なことや,反れたことではなく,真に大切なことは何なのか,原点に返ることが大切.

自分に合った好きなことをとことん追求していくことが大切.


機械的な大量の「努力」をして,勝負を勝ち抜いてのしあがったとしても,

自分の中に,そして,周囲の人々の中に,

何か大切なものは残せているのだろうか? それでは,いつか頭打ちが来る.


自分はほんとうは何をしたいのか,

周囲の(まちがっているかも知れない)情報にがんじがらめにならず,

心に余裕を持って,自分は本当は何がしたいのか,ゆっくり見つめてみることも大切.


(自分および人を育てていくことに対する反省から,そのように,思いました)