札幌コンサートホールKitara小ホールでの「日本アレンスキー協会 第2回演奏会」 (19時~)。

アレンスキー世代のロシアの作曲家の、歌曲、2台ピアノ、ヴァイオリン独奏、チェロ独奏、メロデクラメーション(ロシア語での詩の朗読とピアノのコラボレーション)、三重奏と、、、
盛り沢山の曲を楽しむことができました。

最初に演奏された坂田朋優さん、今日は特に素晴らしいと思いました。(以前にも2回ぐらい聴かせて頂いたことがあります。) 気品のある音色、世俗を超越したような高貴な音と旋律が響いていました。どうやって弾いたらああいう音が出るのでしょうか。日々の精進でしょうか、長年の積み重ねでしょうか? とても感銘を受けました。

林ひかるさんは北海道教育大学卒のお若い方。ヴァイオリンの演奏、とても素晴らしかったです。

中添由美子さんのピアノは、とても丁寧で美しくて、音楽への厳しいこだわり、真摯さを感じました。お怪我されたようでしたが、すっかりよくなられたようでした。

高橋健一郎さんの伴奏で、松井亜樹さんのソプラノ独唱。松井さん、熱唱でした。
特に最後の曲はピアノ伴奏がとても華やかでした。今度は、また、高橋さんのピアノソロも聴きたいです。

特に印象的だったことだけの感想文で、ごめんなさい。
日本アレンスキー協会第11回例会
「グラズノフ生誕150年&タネーエフ没後100年 記念演奏会」
に行ってまいりました。 ザ・ルーテルホール(札幌市中央区大通西6丁目)。

グラズノフ(1865ー1936)
タネーエフ(1856ー1915)

高橋健一郎さんによる(いつものことながら)楽曲の丁寧な解説のあるプログラムが配られました。
高橋さんの、歌曲のピアノ伴奏、繊細な音がきれいに響いていました。(タネーエフ 「私の心は泉」Op.34-7)

ロシア語の歌曲、ロシア語がわからないために言葉の意味が直には伝わって来ない。
日本語で歌ってほしいという意味ではないですが。

同様に、ドイツ語やラテン語などの歌曲も、言葉からは理解していないのだということが悲しい。しかし逆に、言葉がわからなくても音楽から伝わるのが素晴らしいと考えたらよいでしょうか。

ヴァイオリン曲とチェロの曲のピアノ伴奏をされた中添由美子さんは、ふわっと包み込むような優しい伴奏。前の例会のときも素敵だなと思いました。手のお怪我、快復されたようですね!

ほかに印象に残った曲は、
タネーエフ 前奏曲とフーガ嬰ト短調Op.29 (ピアノ 田口綾子さん) しっかりと熱演で、とても訴えてくるものを感じました。

出演された方々が皆さん温かい雰囲気の方ばかりでした。

最後は、タネーエフ ピアノ四重奏曲Op.20 でした。第1楽章が明るくて素敵でした。
第3楽章は「長大なロンド」。よくわからないのですがドイツ的な感じがしました。


今回の例会は「記念演奏会」ということで,解説はなかったのですが,高橋さんの解説付きのレクチャーコンサートは,とても楽しめるものです。レクチャーが適度な長さで,ロシア音楽史がわかりやすいので。

第1回東京例会(11月8日)もご盛会をお祈りします。

室内で生で聴く室内楽はいいですね。
ピアノ三重奏曲、ルビンシテイン、カトワールなど弦の張りのある響きとハーモニー、ピアノ、、、
高橋さんの解説は相変わらずとても明快で美しい声で良かったです。

奥井理ギャラリーは素敵なところ。
最初のルビンシテインの三重奏曲からとても引き込まれました。
チェロ、ヴァイオリン、目の前で、心揺さぶる演奏、そこにピアノが美しくハモり、
あるいは、力強いピアノであったり。

室内楽はホールで聴くより、奏者の近くで聴くといいなと思いました。


東京でも11月8日に、川崎市の昭和音楽大学で、第1回東京例会が行われるそうです。


The sun will come out
Tomorrow
Bet your bottom dollar
That tomorrow
There'll be sun!

Just thinkin' about
Tomorrow
Clears away the cobwebs,
And the sorrow
'Til there's none!

When I'm stuck in a day
That's gray,
And lonely,
I just stick out my chin
And Grin,
And Say,
Oh

The sun'll come out
Tomorrow
So ya gotta hang on
'Til tomorrow
Come what may

Tomorrow!
Tomorrow!
I love ya
Tomorrow!

You're always
A day
A way!

Tomorrow!
Tomorrow!
I love ya
Tomorrow!

You're always
A day
A way!

2013年12月8日
高橋健一郎さんの、「ロシアピアノ音楽レクチャーコンサート」(at 札幌,時計台ホール)、大変素晴らしいレクチャーコンサートでした.
これほど,知的な意味でも(ロシア音楽史),音楽的(ピアノの演奏)にも,充実した「真摯な」レクチャーコンサートを,札幌で聴けるというのは,とても貴重なことだと思いました.

講演・演奏の1人2役でしたが,かなり準備されていらしたのでしょう.ぎこちないところがなく,プロジェクターで映し出される写真や動画もとても吟味して選ばれたのではないかと思いました.

ほぼ満員のお客様で,温かい拍手や笑い声があり,高橋さんは気持ちよく演奏されたのではないでしょうか.

クリスマスらしい素敵な雰囲気の時計台ホール、端整な姿の高橋さんが話し始められ、素人もわかった気にさせる明快なお話でした。高橋さんのお話はいつもわかりやすいです.キーワードの選び方がぴったりなのかな? 世界史の教養の貧弱な私でもわかった気になり,ストーリーになっていると感じました。そして,もっと知りたいと興味の湧くものでした.

講演中の演奏だから、曲の一部の披露かな?と予想(→失礼ながら)していたら、18曲(+アンコール1曲)すべてフルに演奏されました.しっとりしたロマンティックな曲から、キラキラした曲、スピード感のある曲、ハチャトゥリアンのアルメリアの民族的な曲、メトネルの激しい「お伽話」、ラフマニノフ「鐘」、これは、荘厳なだけでなく、カランカランとけたたましく高く鳴る鐘(講演中に動画の紹介がありました)も表現されていました。

最後のローゼンブラットでは、高橋さんのユーモラスな一面もみられ、難曲(!)を素晴らしく弾かれました。アンコールは、ローゼンブラット作曲の鉄腕アトムでした。鉄腕アトムのメロディであることが,ゆっくりとわかっていきます.自然と笑みのこぼれる曲です.

キュイーの曲などでは,高音のピアノの音がキラキラと綺麗に響くのが素敵でした.冬の冷たい空気の中で,凛と響いているようでした.

打って変わって,ハチャトリアンやデシェヴォフ《線路》などでは,民族的な,面白い力強い音もありました.

お話と演奏が、とてもいい割合で、どちらがなくても今回のような充実感はなかったでしょう。

なじみのない曲が多かったので,演奏だけずらりと並んでも印象に残りにくいと思うので、聞きどころや歴史的背景を講演で教えて頂けて,楽しく聴けました.

ロシアピアノ音楽史の「講演会」でありながら,フレンドリーな聴き手に優しい和やかなコンサートになっていました。ロシアと音楽(特に,ピアノ音楽)の両方に興味を持つ方々には,たまらないレクチャーコンサートだったと思います.


【第1部】
1.グリンカ:《ノクターン「別れ」》 
2.ルビンシテイン:《ペテルブルグの夜》より第1曲「ロマンス」Op.44-1
3.チャイコフスキー:《四季》より 「4月:待雪草」Op.37b-4
4.ムソルグスキー:《ソロチンツィの定期市》より「ゴパーク」
5.ボロディン:《小組曲》より 第6曲「セレナード」
6.キュイー:《25の前奏曲集》より 第13番 Op.64-13
7.アレンスキー:《4つの小品》より 第1曲「即興曲」Op.25-1
8.リャードフ:《舟歌》Op.44
9.ラフマニノフ:《幻想的小曲集》より 第2曲「前奏曲(《鐘》)Op.3-2
10.メトネル:《4つのおとぎ話》より 「おとぎ話」Op.35-4

休 憩(10分)

【第2部】
1.スクリャービン:《2つの詩曲》より 第1曲 Op.32-1
2.ショスタコーヴィチ:《格言集》より 第2番「セレナード」Op.13-2
3.デシェヴォフ:《線路》
4.プロコフィエフ:《バレエ“ロメオとジュリエット”より10のピアノ小品》より
    第6曲「モンタギュー家とキャピュレット家」Op.75-6
5.カバレフスキー:《子どものための30の小品》より 第18番「ソナチネOp.27-18
6.ハチャトゥリャン:《トッカータ》
7.ペルト:《アリーナのために》
8.ローゼンブラット:《ショパンの主題による変奏曲》

(アンコール)ローゼンブラット:《「鉄腕アトム」の主題によるファンタジー》

2013年10月15日19時開演



ぴかぴか(新しい)札幌大谷学園百周年記念館・同窓会ホール にて



クリスマス第1部

えんぴつ対談

「ショパン全書簡1816年~1831年」をめぐって

 スコヴロン教授(ワルシャワ大学)、三浦洋(北海道情報大学)



るんるん演奏

悲しみの川、いとしい人

 松井亜樹(ソプラノ)、高橋健一郎(ピアノ)



バラード第3番

 坂田朋優(ピアノ)



クリスマス第2部

えんぴつ講演

ルトスワフスキの音楽における芸術



るんるん演奏

ルトスワフスキ

遅れてきたウグイス、トララリンスキ氏について

松井亜樹(ソプラノ)、高橋健一郎(ピアノ)



ピアノのための民謡風メロディーより

「ああ、私のヤン」「羊飼いの少女」

川染雅嗣(ピアノ)



舞踏前奏曲

菊地秀夫(クラリネット)、谷本聡子(ピアノ)





~~~

仕事を終えてからだと、頑張っても20時着になってしまい、着いた時には第1部が終わっていました。



とても素敵な美しいホール(約80席)で、吹き抜けの下にピアノを置いてありました。


音が綺麗に響いていましたぴかぴか(新しい)



大谷学園の方々、ここで常時、コンサートをできるのなら素敵ぴかぴか(新しい)と思いました。



第1部を聴けなくて残念でしたが、第2部で、高橋さんのピアノ伴奏で,松井さんの歌が聴けました。松井さんの声が綺麗に響いて、気品が漂い,とても上質な感じがしました。(ホールの雰囲気と合っていた)



スコブロン教授の解説は、ポーランド語で、通訳が付きました。(通訳の方、凄いと思いました)

ポーランド語は、ショパンコンクールのネット配信で少しなじみがありますが、それがなかったら、私はほとんど聴く機会がないですね。



ルトスワフスキの音楽に関する解説は、正直に言うと,私には少し難しかったです。ルトスワフスキの2台のピアノのためのパガニーニの主題による変奏曲は、以前、「アレンスキー協会設立記念プレコンサート」で、聴かせていただいた事がありましたが・・・



いらしていた方々は音楽関係者が多かったのでしょうか? 知らない方々ばかりで、ちょっと寂しかったです(苦笑)



半分しか聴けなかったけど、聴きに行けてよかったです。

ありがとうございました。



日時: 2013年9月14日(土)14:00
会場: りんゆうホール(札幌市東区北9条東2丁目)

テーマ:
「舞踊・美術・音楽の総合芸術としての バレエ・リュス」
http://mblog.excite.co.jp/user/asarensky/entry/detail/?id=18235704&guid=ON&_s=1f450ace38cfbf5b0236d243190a6d1b


平野恵美子さんの講演を聴きながら,鈴木飛鳥さん,加藤露弥さんのピアノを聴きました.
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/33446/1/SLA0240005.pdf  など参照)


「バレエ・リュス」とは,セルゲイ・ディアギレフが主宰したバレエ団で,1909年にパリで旗揚げ.そのときのプログラムは,
アルミーダの館,
饗宴,
クレオパトラ (ロシアでは,「エジプトの夜」と呼ばれる)
などでした.


知らないこと,自分の中でどの時代のことなのか繋がっていないことばかりだったのですが,

バレエは好きなので,興味深く聴きました.

舞台美術に関することなど,断片しか覚えきれませんでしたが,今後もっと繋がって行くでしょう.

バクスト,ニジンスキー,ミハイル・フォーキン(ダンサー,振付師)・・・

講演中の動画で,アンナ・パヴロワ「瀕死の白鳥」の映像を見ました.

チャイコフスキーの三大バレエ(プティパが振付)とは異なり,
20世紀には,ロシアの民話や民族を題材にしたバレエが作られました.

ストラヴィンスキー「火の鳥」は,1910年パリで初演だそうです.


ピアノ演奏は,
鈴木飛鳥さん,加藤露弥(ろみ)さんの連弾(ともにモスクワ音楽院のご出身)で,
チャイコフスキー「くるみ割り人形」より
 行進曲,金平糖の精の踊り,トレパック

アレンスキー「エジプトの夜」より

そして,最後に,
加藤露弥さんのソロで,
ストラヴィンスキー「火の鳥」

でした.

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私は,バレエは全幕では「白鳥の湖」しか観たことがなく(札幌舞踊会,キエフバレエ,Kバレエ)のですが,今後,「バレエ・リュス」時代のバレエも観てみたいと思いましたし,オーケストラででももっと聴きたいと思いました.(今後の楽しみ)


チャイコフスキーの三大バレエの,ロマンティックな,キュンとなるような美しさとはまた違い,ストラヴィンスキーなどの煌びやかで色彩鮮やかなオーケストラの音楽も好きです.バレエも,今後もっと鑑賞したいです.


るんるん次回の例会は、3月17日、札幌ルーテルホールでコンサートです。チャイコフスキー「四季」などのピアノ独奏です。



2013年6月11日(火)兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール


マキシム・ヴェンゲーロフ ヴァイオリン・リサイタル
  ピアノ:ヴァグ・パピアン

  ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番
  ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第10番
  フランク:ヴァイオリン・ソナタ
  サン=サーンス:ハバネラ
  サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ

   (アンコール)フォーレ:夢のあとに
   (アンコール)ブラームス:ハンガリー舞曲第5番


を聴いて参りました.

音楽好きの友人たちと一緒に聴けて,嬉しかったです.


期待があまりにも大きすぎたため,また,

フランクヴァイオリンソナタがあまりにも大好きなため,少しだけ不満が残りました.

それは,第4楽章のヴァイオリンとピアノの掛け合い・・・・

双方が思う存分,パワー全開で演奏しつつも,

その掛け合いが素晴らしく,お互いを輝かせる,そのような演奏を期待していましたが,

どうも,肝心なところでの,ピアノのミスが多かったように思います.

ヴェンゲーロフのまろやかで力強い豊かな音は健在でした.


第3楽章までの,懐かしむようなしっとりした響きは素敵でした.


youtubeで聴いてVengerovの演奏が好きになったのは,

その朗朗と歌う歌心,情熱と強いエネルギーがありながら,まろやかな音だったと思います.

その路線を,年齢を重ねたVengerovが続けて行くのかどうか?

(肩の故障後,奏法を1から変えたらしい)

変わっていくとして,それも自分は好きになるのか,それはわからないこと.


ある時期,youtubeでひとり集中してイヤホンに耳を傾けながら,

「これは素晴らしい!」と思っていた,その時のその事はほんものだったと思います.


演奏家のある古い録音が,時を経ても,

いつまでもいつまでも名演として聴き続けられるように,

youtubeに置かれているある日ある時の演奏を,「素晴らしい!」と感動しつつ聴くこと・・・

それも,「音楽の楽しみ」だと思います.


その意味で,「生演奏で聴いたから,それが最高」とか,そういう問題ではないと思います.

その時,たまたま不本意な演奏であれば,やはり残念ながら,それは良くない演奏・・・


翌日,6月12日は,同じプログラムでサントリーホールでした.

(その模様は,後に,8月16日,NHK BS クラシック倶楽部で放映された)
(放映は,ヘンデル,フランク,フォーレ,ハンガリー舞曲のみ)


(12日の演奏は,ツイッターなどで,すぐに,感想が寄せられていましたが,

素晴らしいものだったようです.)



Lundi  Maandag  Monday 13 mai  mei  May
15:00 CONCERTO : Yuntian Liu (p. 111) ‎– Samson Tsoy (p. 125)
RECITAL : Yannick Van de Velde (p. 127) ‎– Mikhail Berestnev (p. 72)
20:00 CONCERTO : Andrew Tyson (p.126) - Yedam Kim (p. 103)
RECITAL : Joo Hyeon Park (p. 117) ‎– Lu Shen (p. 123)

Mardi  Dinsdag  Tuesday 14 mai  mei  May
15:00 CONCERTO : Jianing Kong (p. 105) - Stephanie Proot (p. 118)
RECITAL : Tatiana Chernichka (p. 76) ‎– Zhang Zuo (p. 138)
20:00 CONCERTO : Sangyoung Kim (p. 101) - David Fung (p. 80)
RECITAL : Joon Kim (p. 99) ‎– Rémi Geniet (p. 81)

Mercredi  Woensdag  Wednesday 15 mai  mei  May
15:00 CONCERTO : Yejin Noh (p. 113) ‎– Kana Okada (p.114)
RECITAL : Roope Gröndahl (p. 84) ‎– Sasha Grynyuk (p. 85)
20:00 CONCERTO : Sean Kennard (p. 94) - Mateusz Borowiak (p. 73)
RECITAL : Stanislav Khristenko (p. 96) ‎– Boris Giltburg (p. 82)

Jeudi  Donderdag  Thursday 16 mai  mei  May
15:00 CONCERTO : Yannick Van de Velde (p. 127) - Mikhail Berestnev (p. 72)
RECITAL : Yuntian Liu (p. 111) ‎– Samson Tsoy (p. 125)
20:00 CONCERTO : Joo Hyeon Park (p. 117) - Lu Shen (p. 123)
RECITAL : Andrew Tyson (p.126) - Yedam Kim (p. 103)

Vendredi  Vrijdag  Friday 17 mai  mei  May
15:00 CONCERTO : Tatiana Chernichka (p. 76) ‎– Zhang Zuo (p. 138)
RECITAL : Jianing Kong (p. 105) - Stephanie Proot (p. 118)
20:00 CONCERTO : Joon Kim (p. 99) ‎– Rémi Geniet (p. 81)
RECITAL : Sangyoung Kim (p. 101) - David Fung (p. 80)

Samedi  Zaterdag  Saturday 18 mai  mei  May
15:00 CONCERTO : Roope Gröndahl (p. 84) ‎– Sasha Grynyuk (p. 85)
RECITAL : Yejin Noh (p. 113) ‎– Kana Okada (p.114)
20:00 CONCERTO : Stanislav Khristenko (p. 96) ‎– Boris Giltburg (p. 82)
RECITAL : Sean Kennard (p. 94) - Mateusz Borowiak (p. 73)



岡田奏さん,元気をもらいました! ありがとう!




高橋健一郎さん(札幌大学ロシア語学科教授)のロシア音楽の講義と,それに添えられるピアノ演奏を聴いてきました.


日本アレンスキー協会第6回例会
 「ロシア ピアノ音楽を開花させた作曲家たち(3)」
    2013年3月24日(日) りんゆうホール
              (札幌市東区北9条東1丁目)

高橋健一郎さんの講話と,ピアノ演奏(川染雅嗣さん,西谷麻里子さん,安田文子さん,鈴木飛鳥さん,坂田朋優さん)でした.

詳しいレジュメが配られるので,それを読みながら聴きます.


クリップヴァシーリー・カリンニコフ(1866--1900)
1884年にモスクワ音楽院の初等科に入学するが経済的理由(家が貧しかった)から数ヶ月で退学.その後モスクワ・フィルハーモニー協会の音楽学校に入学し92年まで在学したが,そこは先生の質がよくなかった.チャイコフスキーは彼を高く評価した.34歳で没.彼の作品は,ロシア民謡が根底にある.チャイコフスキーの影響を受けながらも五人組(バラキレフ,キュイー,ボロディン,ムソルグスキー,リムスキー=コルサコフ)の影響も無視できない.


♪鑑賞♪
交響曲第1番 より第1楽章(作曲家本人によるピアノ連弾版)
             ・・・・・演奏:安田さん鈴木さん
「悲しい歌」「メヌエット」「ノクターン」 ・・・・・演奏:川染さん

交響曲1番は,1917年,リムスキー=コルサコフにより初演され大成功だった.
日本でも戦前から取り上げられている.指揮者トスカニーニ,スヴェトラーノフも取り上げた.交響曲第2番も良い曲であるとのことです.


クリップセルゲイ・リャプノフ(1859--1924)
ピアニストの母からピアノの手ほどきを受け,モスクワ音楽院で作曲をグーベルト,チャイコフスキー,タネーエフ,ピアノをクリントヴォルトらに学んだ.1885年ペテルブルグに移り,1893年にバラキレフやリャードフとモスクワ北部・東部地方で約300曲の民謡を収集.そのうち30曲を声楽とピアノ曲に編曲した.
リャプノフは,ピアノ音楽史上重要である.ピアニストとしても国際的に活躍した.バラキレフやリストの影響をうかがわせる技巧的なピアノ曲や数多くのすぐれた歌曲を作曲した.
リストの超絶技巧練習曲を意識した「12の超絶技巧練習曲」(リストが書かなかった12の調性で書かれている).

 リャプノフ 超絶技巧練習曲より「レズギンカ」
 http://www.youtube.com/watch?v=U20u9LEu-Nc

また,リストの単一楽章のソナタにならった「ピアノソナタ」Op27などの重要な作品がある.
数学者・物理学者のアレクサンドル・リャプノフは兄である.

♪鑑賞♪
リャプノフ: 6つのやさしい小品Op59より,「球遊び」「馬のおもちゃに乗って」「乳母の昔話」
    (楽譜にその昔話が書いてあるが,残酷で不気味.)
       ・・・・・・演奏:西谷さん
リャプノフ: 3つの小品Op57より 第2曲「春の歌」
       ・・・・・演奏:西谷さん
リャプノフ: 「舟歌」Op.46  ・・・・・演奏:坂田さん


6つのやさしい小品Op59は子ども向けの曲.このように,ロシア民謡を使って,子どものピアノ教育に役立てていたとのこと.


私の感想ですクローバー  「舟歌」Op.46は,非常に美しいきれいな曲です.
http://www.youtube.com/watch?v=0GC1gjNPIsY&feature=player_embedded
坂田朋優さんの演奏でした.日本的な儚さもあり,ショパンのノクターンのようにも感じた.メロディがあり,そして,高音からキラキラと星が降るように音が美しく舞い降りてきます.坂田さんは,ピアノから美しい音を引き出されていました.右手の音が和音でもくっきり聞こえ,左手の低音もぞくぞくするように魅力的でした.


クリップフェリックス・ブルメンフェリド(1863--1931)
ウクライナ出身.たいへんなヴィルトゥオーゾで,かつ,色彩豊かで抒情性に溢れた演奏をし,容姿もよく,存命中,たいへん人気があったピアニストである.
ホロヴィッツの師としても知られる.
1911年までマリインスキー劇場で指揮活動し,ヴァーグナー「トリスタンとイゾルデ」のロシア初演を行った.わかりやすいきれいな旋律の曲を書いた.

ブルメンフェリドに関しては,岡山に,詳しい研究家がおられ,HPもあるらしい.その方の校訂で,日本でも楽譜(オレンジ色)が出ている.


♪鑑賞♪
ブルメンフェリド:24の前奏曲より 第15番(演奏:川染さん),第22番(演奏:西谷さん)

美しい旋律の,ロマンティックで品のよい小品です.


クリップゲオルギー・カトワール(1861-1926)
フランス系の両親のもとモスクワに生まれ,14歳でクリントヴォルトに師事,ヴァーグナーの音楽に惹かれ,1879年にはヴァーグナー協会に入会.当時のロシアの数少ないヴァーグナー信奉者の一人だった.
モスクワ大学で数学を学ぶ(理系多いな・・・)が,1884年に卒業後,父親の仕事を手伝いながら作曲にいそしむようになる.その後,クリントヴォルトのもとで勉強を続けるためにベルリンに行き,ペテルブルグでリャプノフにも学んだ. モスクワ音楽院のカトワールの生徒に,カバレフスキーがいた.

アムランが,カトワールの曲のCDを出している.


♪鑑賞♪
カトワール「3つの小品」Op2より「秘めた歌」「故郷を離れて」 (川染さん)
カトワール「5つの小品」Op10より 「前奏曲」「カプリチオーソ」(安田さん)


クリップミハイル・イッポリトフ=イヴァノフ(1859--1935)
1905--22年にモスクワ音楽院の院長.トビリシ音楽院でも教えた.
グルジア民謡やアルメニア民謡その他の民族音楽も積極的に作曲に用いた.
ピアノ作品は少ない.


♪鑑賞♪
イッポリトフ=イヴァノフ「5つの小品」Op7より第4曲,第5曲 (坂田さん)
イッポリトフ=イヴァノフ「コーカサスの風景」より (ピアノ連弾版)
   組曲第1番Op10より第4楽章 「酋長の行進」
   組曲第2番Op42より第3楽章 「レズギンカ」  (安田さん鈴木さん)


私の感想ですクローバー
坂田さん演奏の「5つの小品」Op7より第4曲,第5曲が美しかったです.坂田さんの弾かれた曲は,比較的高音で始まる曲が多くて,美しい高音から始まるので,印象が良かったのかな...曲自体も美しいです.

最後に演奏された「レズギンカ」は,激しく踊り狂う曲(3連符の激しい繰り返し).

リャプノフの練習曲にもある,と紹介されました.(上記youtube)

ハチャトゥリアンのバレエ音楽「ガイーヌ」にもありますね.
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=lgLO1YtUejw #!
(↑これは,西村智実指揮 Russian Bolshoi Symphony Orchestra)



~ ~ ~
以下は,カリンニコフに関して,私が思い出したことクローバーですが,
1924年1月18日,近衛秀麿がベルリンフィルハーモニーを振って,ベルリンで指揮者デビューしたとき,
カリンニコフの交響曲第1番ト短調を第2部に取り上げたらしい.
(大野芳著「日本のオーケストラをつくった男 近衛秀麿」p.120あたり)

ベルリンでもほとんど初演に近く,モスクワから総譜を取り寄せたエピソードが書かれていて,たいへん興味深いです.1924年といえば,世界初演の1917年から7年しか経っていないことになります.近衛秀麿は,どこでカリンニコフの交響曲第1番を知ったのでしょうか?


~ ~ ~
次回の,日本アレンスキー協会第7回例会は,

9月14日です.


ロシアバレエが取り上げられます. 楽しみです.